1 / 4
クイーンズアンバランス
帰郷
しおりを挟む
「クイーンズアンバランス!!」
情報番組の狭間、テレビコマーシャルでかわいらしい声とかっこいい声が重なり聞こえ、ふと思い出す。
人気オンラインゲームと2度呼ばれたこのゲームを、1度目の人気と呼ばれた時に当時付き合っていた彼氏の為に始めたんだった。
でも結果的に言えばするべきではなかった。
元々ゲームに縁遠かった私が、想いだけでそれまでずっとプレイしてきた彼に追いつけるはずもなかった。
無茶なプレイング。
無茶な時間配分。
無茶な要求。
寝る間も惜しんで、息つく暇もなく、生活の為の金銭もそちらにだいぶつぎ込んでしまった。
「ほんと、どうかしてたな。」
呟きつつ思い出せば彼と別れてから随分経つ。
コマーシャルでは過去も現在も絶対に楽しめるとか、ええと。なんだっけ。
私がいた場所はとても寒かった。
部屋の温度とか外の気温とかそういう類いの事ではない。
ただひたすらにフィールドで待つのだ。
彼から声がかかるまで、一緒に行こうと言ってもらえるのを。
時にくる彼と仲のよい女性プレイヤーから嫉妬を買い、暴言を受けようとも待つのだ。
そうして私はひとつため息を落とした。
「どうしようもない事だってあった。」
「私、下手だったしさ。」
「ひとりぼっちでも楽しいこともあったじゃん。」
全部、嘘。
でも、でも、でも、でも。
心の中では全てに"でも"が付く。
気分転換にパソコンの電源を付ける。
流石、人気オンラインゲームだ。バナー広告が鬱陶しい。
「目障りだなぁ。いっそ…」
誰に向けた言葉でもない。
しかしそこまで発して驚いた。
私、今なんて続けようとした…?
いっそ、戻ってみるか。
気の迷いか一時の気まぐれか。
どういうわけだか私にも分からない。
捨てたモノを拾うというのは中々に違和感がある行動だとは思った。
インストールし、起動するとそこには覚えのある 楽しそうな愉快 な文字と音楽が踊るのであった。
情報番組の狭間、テレビコマーシャルでかわいらしい声とかっこいい声が重なり聞こえ、ふと思い出す。
人気オンラインゲームと2度呼ばれたこのゲームを、1度目の人気と呼ばれた時に当時付き合っていた彼氏の為に始めたんだった。
でも結果的に言えばするべきではなかった。
元々ゲームに縁遠かった私が、想いだけでそれまでずっとプレイしてきた彼に追いつけるはずもなかった。
無茶なプレイング。
無茶な時間配分。
無茶な要求。
寝る間も惜しんで、息つく暇もなく、生活の為の金銭もそちらにだいぶつぎ込んでしまった。
「ほんと、どうかしてたな。」
呟きつつ思い出せば彼と別れてから随分経つ。
コマーシャルでは過去も現在も絶対に楽しめるとか、ええと。なんだっけ。
私がいた場所はとても寒かった。
部屋の温度とか外の気温とかそういう類いの事ではない。
ただひたすらにフィールドで待つのだ。
彼から声がかかるまで、一緒に行こうと言ってもらえるのを。
時にくる彼と仲のよい女性プレイヤーから嫉妬を買い、暴言を受けようとも待つのだ。
そうして私はひとつため息を落とした。
「どうしようもない事だってあった。」
「私、下手だったしさ。」
「ひとりぼっちでも楽しいこともあったじゃん。」
全部、嘘。
でも、でも、でも、でも。
心の中では全てに"でも"が付く。
気分転換にパソコンの電源を付ける。
流石、人気オンラインゲームだ。バナー広告が鬱陶しい。
「目障りだなぁ。いっそ…」
誰に向けた言葉でもない。
しかしそこまで発して驚いた。
私、今なんて続けようとした…?
いっそ、戻ってみるか。
気の迷いか一時の気まぐれか。
どういうわけだか私にも分からない。
捨てたモノを拾うというのは中々に違和感がある行動だとは思った。
インストールし、起動するとそこには覚えのある 楽しそうな愉快 な文字と音楽が踊るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
〔2026/02・大幅加筆修正〕
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる