キミが存在しないラブコメ 〜病弱な僕が世界を変える唯一の方法〜

三浦るぴん

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第27話

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  *

 僕たちは食事を食べ終えて、ファミレスを出た。

 女子には別腹というものがあるのだろう。

 クレープとかソフトクリームとか真海奈も萌瑠も食べまくっていた……もちろん僕を含む。

 真海奈に関してはドリアとサラダだし、足りなくなるのは、まあ、わかるけど、萌瑠……キミに関してリブステーキとごはんを食べただろうに。

 よく、その痩せた体型を維持できるな……感心する。

 おやつを食べたあとは映画を観に行った。

 邦画のラブロマンス系だった。

 僕は、こういう映画をあまり観ないのだが、真海奈が好んでいるらしかったので、まあ、それでよかったのかもしれない。

 萌瑠は、どうなんだろう……。

 あまり見入ってる感じはしなかったが……。

 ポップコーンをバクバク食っているのが印象に残っている。

 そんな感じで映画を見終えたわけだが、特に普通の感じで過ごしただけだったな――。

「結局、どっちを選ぶんですか?」

「そうですよ! どっちを選ぶんですか?」

 真海奈と萌瑠が僕に問いかけるが。

「また明日、遊びに行くってのはどう?」

『…………』

 深い沈黙の時が流れる。

「優柔不断」

「甲斐性なし」

「えっ、だって、そんな、すぐ決められるわけないっていうか、無理だよ! 絶対、無理!」

「どうして?」

「ここまで来たら、もう決めなくてはいけないんじゃない?」

「それは……」

 僕の脳裏には布佐良月子がいた。

 まだ僕は彼女のことが好きで、たとえこじらせていたとしても彼女のことを選びたいと思っている。

 だけど、僕が彼女を選んだとしても、彼女は僕のことを選ばないだろう。

 それは、わかっている。

 だから、迷いを捨てて、前に進むしかないんじゃないか?

 僕はここで、選ぶべきなんじゃないか、誰かを……。

「……あ」

「どうしたの、萌瑠?」

「ちょっと急用を思い出しました! 帰ります!」

「萌瑠ちゃん、気をつけてね」

「はい、皆さんもお気をつけて」

 萌瑠は、この場を去っていった。

『…………』

 気まずい。

 本当は迷うことなんて、なにひとつないのに。

 萌瑠は僕の情報が欲しいだけだ。

《機関》によって隠蔽された情報が。

 結局、僕は萌瑠が欲している情報を提供できなかった。

 だから、選択肢は、ひとつしかない。

 筬屋真海奈が僕のヒロインである、ということを僕は認めなきゃいけないんだ。

 たとえ、彼女が僕と結ばれるために外堀を埋めていたとしても、それがマイナスであると僕は思わない。

 決めなくてはいけないんだ。

 今、ここで、すべてをハッキリさせなくてはならないのだから。
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