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第48話
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――ギスギスした空間のなかでの時間が経たないうちに《第三の組織》から《影》が出現したという通知が来た。
《第三の組織》は《第二の組織》より《影》を発見するレーダーの反応が早い。
だから、すぐに対応できるのだ。
(《想形門》! 《想形空間》!)
《想形門》を通って目的地に行く。
そして、《想形空間》を展開していく。
《想形空間》に《影》を閉じ込めた。
《影》の数は小さいのが六体、中くらいのが三体、大きいのが一体だ。
「小さいのは、すべて吸収……ヒルコ!」
ヒルコによる神格吸収をおこなう。
これで、とりあえず六体は僕のなかに入って消えていく。
「今回は、この二本の神剣でいくか――天之尾羽張。――布都御魂」
中くらいの三体の《影》は火属性の獣だった。
ボス級の大きな《影》は周囲に毒気を放っている。
「――布都御魂、活力覚醒!」
周囲の毒気から覚醒させて、活力を得る。
ボス級の《影》の毒気は消えていく。
「――天之尾羽張、迦具土の首斬り!」
中三体、大一体の首を同時に斬った。
「ヒルコ」
首を斬った《影》の神格吸収をおこなう――成功した。
「これなら徐々に身体能力を上げていける。神剣を妄想で顕現することも、そんなに苦じゃなくなってきた」
練習という意味で二本の神剣を《想形空間》に顕現させた。
本当はヒルコで吸収しようとすれば、できたのだが、それをしなかったのは、もし吸収できない敵が現れたときの想定……そういう意味では、いい練習になったような気がする。
「さて、帰るか。時間を止めたままだし……ん?」
殺気……?
なんらかの気配を感じる。
まだ春と夏の間の季節だというのに、冷気を感じるのは、なぜだろう……?
空から雪が降ってくる。
「絶対零度」
空間が氷漬けにされていく。
北極、南極に近いであろう冷気が僕を襲った。
「さむ、なに、これ……」
「猛吹雪」
雪の嵐が空間を覆う。
「凍りつく槍騎兵」
氷でできた槍が僕に向かって放たれる。
雪の嵐と氷の槍の同時攻撃に躱しようがない僕は手段として吸収をおこなっていく。
「ヒルコ!」
氷の術を吸収するが、あたりが雪景色へと変化していった。
「《影》は、どこにいるんだ……?」
「残念ですが、《影》ではないです」
「キミは……!?」
氷のような水色の髪の毛を持つ、綿里未雪が僕の目の前にいた。
「どうして、綿里さんが……?」
「言わなかったからいいますけど、わたしがここへ来た目的は、なにも伝播大学だけではないのです」
「どういう意味……さ?」
「結論から言いますね」
彼女はニヒルな笑い方をしながら。
「わたしが第一の刺客なのです」
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