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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
51.かたぐるま★(ぬるい)
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「リリィ、どこだー」
半刻後、ゴズメルは魚の入ったバケツを持って歩き回っていた。
巨大風信子のまわりをウロウロと探すと、リリィの返事が返ってきた。
「ゴズメル! こっちよ」
「おお、そんなところに」
緑の髪が緑の茂みにまぎれて、まるで間違い探しのようだ。
「お魚は釣れた?」
「釣るなんてもんじゃないよ、もう獲るって感じだ。向こうから飛び込んでくるんだから」
「あなたって釣りが上手なのね! こっちはまだ少しかかりそうよ」
リリィは手に持ったスカートの裾の中に木の実を集めている。
ちらりと覗く脚がまぶしくて、ゴズメルは目を細めた。
「……なんか、手伝うことあるかい?」
「休んでいて、だいじょうぶよ。……あ、でも、そうね……」
スカートに集めた木の実を一度草むらに置いて、リリィはゴズメルに手を伸ばした。
「肩車をお願いしてもいい?」
かたぐるま。ゴズメルは久々に聞く単語に目を見張った。
「……あ、あたしが、あんたを肩車すんのかい?」
「そう。果実は高い枝にあるもののほうが綺麗なのよ。嫌かしら?」
嫌なわけではないが。
ゴズメルは「角に気をつけとくれよ」と言って、リリィを肩車してやった。
「まあ、高いわ」
リリィが声とともに、きゅっと太ももで首の後ろを挟みこむ。
ゴズメルは無言だった。
落としたら怖いのはそうだが、スカートをはいた女性を肩車したことなんてなかった。
顔の両側にリリィのほっそりした脚があるのも落ち着かない。
リリィの「もうすこし右よ、右」という指示に機械的に従いながら、(野外でこんなことして本当にいいのか!?)と思う。
膝を持つ手が汗ばんで仕方ないのだが、リリィは一生懸命で気がつかないらしい。
「あぁっ、奥に手が届かないわ……」
「!?」
ぐっと前のめりになられると、柔らかな胸がアイマスクみたいに視界に覆いかぶさってくる。
「お、おい、リリィ……!」
「もうちょっとよ……ゴズメル、がんばって、がんばって……!」
何をがんばるというのだ。謎の応援に、ゴズメルはカーッと角が根本まで熱くなるのを感じた。
リリィときたら、ゴズメルの体幹と理性を信じすぎだ。
いっそ太ももに嚙みついてやろうか、と思ったとき「とれたわ!」とリリィが声をあげた。
ゴズメルは唸りながらリリィを地面におろしてやった。
「ありがとう、ゴズメル。ほら。もぎたてで、とてもいい匂いよ」
リリィが嬉しそうに果実を差し出してくる。
「傷もないし、かたちがよくて、美味しそうでしょう?」
「ん……」
ゴズメルが果実の上に手を載せると、リリィの肩が重さにガクッと下がる。
非常にムラついていた。ゴズメルはつまみ食いするようにリリィの唇を奪った。
「ひゃっ」
すぐ離れて様子をうかがったが、リリィが怒る気配はない。
(今のうちだ!)と思うと、ゴズメルのしっぽはピコンと跳ねる。
再びリリィの唇をふさいで、からだを木の幹に押し付ける。
そのうえリリィの手から果実をとりあげて、草に転がしてしまった。
「やん……ゴズメル、だめ、だめだってばぁ……」
「口ごたえするなんて、悪い唇だね……」
「えあぁ……」
上唇に上唇を、下唇に下唇を押しつけるように重ねる。ゴズメルが唇を開くと、リリィも開かざるを得ない。
ゴズメルは自分の舌でちろちろとリリィの舌を誘った。
それだけでリリィの息が甘ったるい声に変わってしまう。
「んぁ、あ、あ」
ぴとっと小さな舌がつくと、ゴズメルはもう逃さなかった。
「ん、んぅっ……!」
唇をふさいでリリィの咥内を蹂躙する。ゴズメルの熱い唾液に犯されて、リリィの目は潤んだ。
だがピチャピチャと応えるように小さな舌を動かしてくる。
「あ、あふぅ、うん」
ふーっふーっと漏れる荒い息が、ぬるついた舌が、どちらがどちらなのかわからなくなりそうなほど交わった時、リリィがふっと顔をずらした。そのまま、ぎゅっとゴズメルに抱きついてくる。
「あ……後で、たくさんして……? ゴズメル……」
ゴズメルはなんだかムッとしたが・・・同じくらい嬉しくもあった。
リリィは後でゴズメルとたくさんこういうことをしたいのだ。
「……あぁ? 今じゃダメだってのかい」
わざと意地悪く言うと、リリィは泣きそうな声で「久しぶりだからゆっくりシたいの……」と言った。
「約束したでしょう? いい子でいたら、望み通りにたくさんシてくれるって……私、ゴズメルのことをちゃんとおもてなししたいのよ。ね、お願い……お願いよ、ゴズメル……」
耳元でぽそぽそと囁きながら、リリィは胸や体をゴズメルに押しつけていた。
「フーン。なんだい、本当は今すぐ抱いてほしいくせに」
「だって……んっ」
背筋をくすぐってキスすると、リリィの目に星が散った。だが、ゴズメルの「いいよ」という言葉にとろんと溶けた。
「後でいっぱいするんだからね。忘れんなよ」
「あぁ、嬉しい……っ。ゴズメル、大好きよ……!」
素直に喜ばれるのも微妙な気分だ。
ゴズメルが「あと十分だよ!」と喝を入れると、リリィは慌てて残る素材の採取にとりかかった。
迫られて拒否できるくらい発情が落ち着いたのはよかった、とゴズメルは思う。
倒れている間にいくらか発散できたということなのだろうか。
だが、それはそれでなんだか不安になる。
(あたしがあちこち駆けずり回ってるあいだに、卵のことなんてどーでもよくなっちゃったんじゃないだろうな)
想像しただけでムッとしてしまう。結婚だの祈願だのと気を揉んでいた自分が馬鹿みたいではないか。
(あとで、カラダに直接聞いてやるんだからなっ。おぼえとけよっ)
ゴズメルの念が届いたのか、リリィは背中をビクッと震わせていた。
どうにか素材を集めて、ほこらの前に駆け戻った二人は、ワァワァ言いながらお供え物を並べた。
「ゴズメル、リストを見て。その置き方だと逆になってしまうわ!」
「えっ? ……いやちゃんと番号順に並べてるよ!」
「だってほこらから見て、左上から右下へ並べるんだって、あなたそう言ってたわよね?」
「あぁっ」
もうバタバタである。二人がほこらに向かって手を合わせたのは、残り五秒のところだった。
ほこらにパァッと青白い光が宿る。
そちらを見ようとしたリリィの肩を、ゴズメルはそっと押さえた。
「顔をあげちゃだめだよ。お供えをチェックしてるところだから」
リリィが小さくうなずいた。
さやさやとした光のなかに、風信子の根に似た半透明の触手が見えた気がしたが、その正体はわからない。
やがて「~↺」としかいいようのない音が聞こえて、ふっと光が消えた。
「……もういいみたいだ」
お供えは綺麗になくなっている。リリィは首をかしげた。
「精霊さんは満足してくれたのかしら……」
「それは中に入ってみないとわからないな」
「なか?」
リリィの言葉に、ゴズメルは巨大風信子のほうを指さした。
茎のあたりに、青白い光を放つドアがふよふよと浮かんでいる。
「ホコラホステルへようこそ、だね」
半刻後、ゴズメルは魚の入ったバケツを持って歩き回っていた。
巨大風信子のまわりをウロウロと探すと、リリィの返事が返ってきた。
「ゴズメル! こっちよ」
「おお、そんなところに」
緑の髪が緑の茂みにまぎれて、まるで間違い探しのようだ。
「お魚は釣れた?」
「釣るなんてもんじゃないよ、もう獲るって感じだ。向こうから飛び込んでくるんだから」
「あなたって釣りが上手なのね! こっちはまだ少しかかりそうよ」
リリィは手に持ったスカートの裾の中に木の実を集めている。
ちらりと覗く脚がまぶしくて、ゴズメルは目を細めた。
「……なんか、手伝うことあるかい?」
「休んでいて、だいじょうぶよ。……あ、でも、そうね……」
スカートに集めた木の実を一度草むらに置いて、リリィはゴズメルに手を伸ばした。
「肩車をお願いしてもいい?」
かたぐるま。ゴズメルは久々に聞く単語に目を見張った。
「……あ、あたしが、あんたを肩車すんのかい?」
「そう。果実は高い枝にあるもののほうが綺麗なのよ。嫌かしら?」
嫌なわけではないが。
ゴズメルは「角に気をつけとくれよ」と言って、リリィを肩車してやった。
「まあ、高いわ」
リリィが声とともに、きゅっと太ももで首の後ろを挟みこむ。
ゴズメルは無言だった。
落としたら怖いのはそうだが、スカートをはいた女性を肩車したことなんてなかった。
顔の両側にリリィのほっそりした脚があるのも落ち着かない。
リリィの「もうすこし右よ、右」という指示に機械的に従いながら、(野外でこんなことして本当にいいのか!?)と思う。
膝を持つ手が汗ばんで仕方ないのだが、リリィは一生懸命で気がつかないらしい。
「あぁっ、奥に手が届かないわ……」
「!?」
ぐっと前のめりになられると、柔らかな胸がアイマスクみたいに視界に覆いかぶさってくる。
「お、おい、リリィ……!」
「もうちょっとよ……ゴズメル、がんばって、がんばって……!」
何をがんばるというのだ。謎の応援に、ゴズメルはカーッと角が根本まで熱くなるのを感じた。
リリィときたら、ゴズメルの体幹と理性を信じすぎだ。
いっそ太ももに嚙みついてやろうか、と思ったとき「とれたわ!」とリリィが声をあげた。
ゴズメルは唸りながらリリィを地面におろしてやった。
「ありがとう、ゴズメル。ほら。もぎたてで、とてもいい匂いよ」
リリィが嬉しそうに果実を差し出してくる。
「傷もないし、かたちがよくて、美味しそうでしょう?」
「ん……」
ゴズメルが果実の上に手を載せると、リリィの肩が重さにガクッと下がる。
非常にムラついていた。ゴズメルはつまみ食いするようにリリィの唇を奪った。
「ひゃっ」
すぐ離れて様子をうかがったが、リリィが怒る気配はない。
(今のうちだ!)と思うと、ゴズメルのしっぽはピコンと跳ねる。
再びリリィの唇をふさいで、からだを木の幹に押し付ける。
そのうえリリィの手から果実をとりあげて、草に転がしてしまった。
「やん……ゴズメル、だめ、だめだってばぁ……」
「口ごたえするなんて、悪い唇だね……」
「えあぁ……」
上唇に上唇を、下唇に下唇を押しつけるように重ねる。ゴズメルが唇を開くと、リリィも開かざるを得ない。
ゴズメルは自分の舌でちろちろとリリィの舌を誘った。
それだけでリリィの息が甘ったるい声に変わってしまう。
「んぁ、あ、あ」
ぴとっと小さな舌がつくと、ゴズメルはもう逃さなかった。
「ん、んぅっ……!」
唇をふさいでリリィの咥内を蹂躙する。ゴズメルの熱い唾液に犯されて、リリィの目は潤んだ。
だがピチャピチャと応えるように小さな舌を動かしてくる。
「あ、あふぅ、うん」
ふーっふーっと漏れる荒い息が、ぬるついた舌が、どちらがどちらなのかわからなくなりそうなほど交わった時、リリィがふっと顔をずらした。そのまま、ぎゅっとゴズメルに抱きついてくる。
「あ……後で、たくさんして……? ゴズメル……」
ゴズメルはなんだかムッとしたが・・・同じくらい嬉しくもあった。
リリィは後でゴズメルとたくさんこういうことをしたいのだ。
「……あぁ? 今じゃダメだってのかい」
わざと意地悪く言うと、リリィは泣きそうな声で「久しぶりだからゆっくりシたいの……」と言った。
「約束したでしょう? いい子でいたら、望み通りにたくさんシてくれるって……私、ゴズメルのことをちゃんとおもてなししたいのよ。ね、お願い……お願いよ、ゴズメル……」
耳元でぽそぽそと囁きながら、リリィは胸や体をゴズメルに押しつけていた。
「フーン。なんだい、本当は今すぐ抱いてほしいくせに」
「だって……んっ」
背筋をくすぐってキスすると、リリィの目に星が散った。だが、ゴズメルの「いいよ」という言葉にとろんと溶けた。
「後でいっぱいするんだからね。忘れんなよ」
「あぁ、嬉しい……っ。ゴズメル、大好きよ……!」
素直に喜ばれるのも微妙な気分だ。
ゴズメルが「あと十分だよ!」と喝を入れると、リリィは慌てて残る素材の採取にとりかかった。
迫られて拒否できるくらい発情が落ち着いたのはよかった、とゴズメルは思う。
倒れている間にいくらか発散できたということなのだろうか。
だが、それはそれでなんだか不安になる。
(あたしがあちこち駆けずり回ってるあいだに、卵のことなんてどーでもよくなっちゃったんじゃないだろうな)
想像しただけでムッとしてしまう。結婚だの祈願だのと気を揉んでいた自分が馬鹿みたいではないか。
(あとで、カラダに直接聞いてやるんだからなっ。おぼえとけよっ)
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「ゴズメル、リストを見て。その置き方だと逆になってしまうわ!」
「えっ? ……いやちゃんと番号順に並べてるよ!」
「だってほこらから見て、左上から右下へ並べるんだって、あなたそう言ってたわよね?」
「あぁっ」
もうバタバタである。二人がほこらに向かって手を合わせたのは、残り五秒のところだった。
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そちらを見ようとしたリリィの肩を、ゴズメルはそっと押さえた。
「顔をあげちゃだめだよ。お供えをチェックしてるところだから」
リリィが小さくうなずいた。
さやさやとした光のなかに、風信子の根に似た半透明の触手が見えた気がしたが、その正体はわからない。
やがて「~↺」としかいいようのない音が聞こえて、ふっと光が消えた。
「……もういいみたいだ」
お供えは綺麗になくなっている。リリィは首をかしげた。
「精霊さんは満足してくれたのかしら……」
「それは中に入ってみないとわからないな」
「なか?」
リリィの言葉に、ゴズメルは巨大風信子のほうを指さした。
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