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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
98.逢仏殺仏★(ぬるい)
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翌朝、サゴンが部屋に訪ねてきた。
「おはよォ。墓に行くき、ついてこんか」
「ンン……」
サゴンの背後からナギとムクゲも顔を出して「来てん、ゴズメル姉ちゃ」「今日も死合ってくれんね!」と、言う。リリィはまだ裸のままベッドで寝ている。
「……いいよ」とゴズメルはうなずいた。喜び勇んで殴りかかってくるムクゲを「ちょい待ち、着替える着替える」と、いったん部屋から追い出す。
「アハハ、かばねやみだ!」
ナギは布をかけた戸口の向こうで大笑いした。朝寝坊の怠け者のことをそう呼ぶのだった。
「仕方ないだろー。きのうは遅かったんだから……」
外に向かってそう返事して、ゴズメルはリリィに顔を伏せた。こめかみと唇に口付けを落とすと、リリィの瞼が震えた。
「おはよ、起きれるかい。お姫様」
「ん……」
夢うつつに、ゴズメルにすがりついてくる。ちゅっと音を立てて、唇が顎に触れた。そのまま喉へ降りてこようとするのでゴズメルは苦笑した。付き合いたいところだが、外にひとを待たせている。
だが、眠たげに囁いてくるリリィは可愛かった。
「……してくださらないの? ゴズメル」
「んっ……ええっと……」
「ねえ、して……? してほしいの……」
眼前に迫る鎖骨には、花びらを散らしたような唇の痕がある。ゴズメルはむらむらして、つい口を開けてしまった。
ガブッと肩を噛んでみると、リリィは「あんっ」と可愛い声を上げて悦んだ。
ゴズメルは背骨をくすぐられたような気持ちになる。嬉しくて尻尾が左右に揺れる。
「あ、あぁ……っ、ゴズメル……!」
寝起きのリリィは淫らだった。肩に引き続き喉に噛みつくと、嬉しそうに胸を突き出してくる。
「もっと……噛んで……」
白い乳房が目の前で震えている。ごくっと喉を鳴らしたゴズメルは、ふと部屋の違和感に気づいた。
「あっ、こらっ! いつの間に入ってきたんだ。ダメじゃないか、サゴンと待ってておくれよ」
「!?」
待ちくたびれたナギとムクゲが、部屋に入り込んできたのだった。
ベッドのふちから角を覗かせる娘たちを見て、リリィは固まってしまった。
ナギとムクゲのほうも、同性の異種族がむつみあうさまに衝撃を受けたらしい。
墓地に向かう道すがら、リリィを左右から挟んで質問攻めにしていた。
「リリィ姉ちゃは全然ちんぽが生えんのねっ」
「不便やなか? ゴズメル姉ちゃの股をちんぽでパンパンできんやろもん」
「…………」
ミノタウロス語ワカリマセンという顔で耐えているリリィは、後ろから見ていて面白かった。
横にはサゴンがぼんやりと腕組みして歩いている。もうからだに血はついていなかったが、無言でいると、どことなく不気味だった。なにがあったのかと単刀直入に聞くのもはばかられ、ゴズメルは「ミギワたちは来ないのかい」と尋ねた。
しかし、サゴンは本当にボケッとしていた。この調子でナギとムクゲが部屋に入るのも見逃したに違いない。
「……へ?」
「だからッ墓参りなんだろ。ほかの連中は来ないのかって」
「は?」
「……母ちゃの墓参りに行くのは、あんたとあたしと、あの子たちだけなのかって聞いてんだよッ!」
「ああ。うん」
怒りで血管がはちきれそうになったゴズメルは、思わず兄の胸倉を掴んだ。だが、すぐに離す。
サゴンがさらっと「親父と兄つぁがおったら、ゴズは嫌やろもん」と言ったからだ。
気遣いができるのかできないのかわからない兄だった。
「ナギとムクゲはコウマチャンがおらんくて暇しとったき、連れてきたちゃ」
「コウマちゃんじゃない。マリアさん!」
「ああ、うん」
「……で、そのマリアさんは無事に登山道まで送ってくれたのかい?」
「あー、たぶん……」
「たぶん!?」
「仕方なかろうもん。よぉ覚えとらんばい。なんかキサンに言わんちいけん思ォとったが、寝て起きたら忘れてもうた」
「……!?」
ゴズメルは嫌な予感がした。後ずさって、サゴンの姿をよくよく観察してみる。
血は拭き取っても傷は残っていた。転んだ擦り傷ではない。
どれも刃物で斬りつけられた痕だった。
(ま、まさかこいつ、冒険者協会の連中に襲われたんじゃ……)
立ち止まった妹に気づかない様子で、サゴンは歩き続けている。
「キサンは大したもんちゃ、ゴズメル」
「な、なに?」
サゴンの声は静かだった。
「血に酔って仔細はよぉ覚えとらんが、俺は他種族どもをぶちくらかすのが愉しくってよ」
「…………!」
「誰もかれも練った芋より柔こくてよ、気持ちよくって鏖たくなったばい。里の外へ出てくなんて、俺にはとってもできねえちゃ」
「おいおいおい」
ゴズメルは青ざめてサゴンの肩を掴んだ。
「ちょっと、あんたまさか殺しちまったんじゃないだろうねっ」
「あー……いや、殺してはないち思う……たぶん……」
「だから、たぶんって一体なんなんだよ! ハッキリしろ!」
プンスカ怒って両手を振り上げるゴズメルを、サゴンはうるさそうに見た。
「やけ、思い出せんって……」
「がんばれっ! 何があったか思い出せ! 下手したら冒険者協会が報復に来ちまうぞ!」
「……いや、でも、変なのがおったき、早々に引き上げたちゃ」
「変なの……?」
「変なの……なんか、変な……」
立ち止まって話し込む二人に、リリィたちは首をかしげていた。
地下に激震が走ったのは、その時だった。
「おはよォ。墓に行くき、ついてこんか」
「ンン……」
サゴンの背後からナギとムクゲも顔を出して「来てん、ゴズメル姉ちゃ」「今日も死合ってくれんね!」と、言う。リリィはまだ裸のままベッドで寝ている。
「……いいよ」とゴズメルはうなずいた。喜び勇んで殴りかかってくるムクゲを「ちょい待ち、着替える着替える」と、いったん部屋から追い出す。
「アハハ、かばねやみだ!」
ナギは布をかけた戸口の向こうで大笑いした。朝寝坊の怠け者のことをそう呼ぶのだった。
「仕方ないだろー。きのうは遅かったんだから……」
外に向かってそう返事して、ゴズメルはリリィに顔を伏せた。こめかみと唇に口付けを落とすと、リリィの瞼が震えた。
「おはよ、起きれるかい。お姫様」
「ん……」
夢うつつに、ゴズメルにすがりついてくる。ちゅっと音を立てて、唇が顎に触れた。そのまま喉へ降りてこようとするのでゴズメルは苦笑した。付き合いたいところだが、外にひとを待たせている。
だが、眠たげに囁いてくるリリィは可愛かった。
「……してくださらないの? ゴズメル」
「んっ……ええっと……」
「ねえ、して……? してほしいの……」
眼前に迫る鎖骨には、花びらを散らしたような唇の痕がある。ゴズメルはむらむらして、つい口を開けてしまった。
ガブッと肩を噛んでみると、リリィは「あんっ」と可愛い声を上げて悦んだ。
ゴズメルは背骨をくすぐられたような気持ちになる。嬉しくて尻尾が左右に揺れる。
「あ、あぁ……っ、ゴズメル……!」
寝起きのリリィは淫らだった。肩に引き続き喉に噛みつくと、嬉しそうに胸を突き出してくる。
「もっと……噛んで……」
白い乳房が目の前で震えている。ごくっと喉を鳴らしたゴズメルは、ふと部屋の違和感に気づいた。
「あっ、こらっ! いつの間に入ってきたんだ。ダメじゃないか、サゴンと待ってておくれよ」
「!?」
待ちくたびれたナギとムクゲが、部屋に入り込んできたのだった。
ベッドのふちから角を覗かせる娘たちを見て、リリィは固まってしまった。
ナギとムクゲのほうも、同性の異種族がむつみあうさまに衝撃を受けたらしい。
墓地に向かう道すがら、リリィを左右から挟んで質問攻めにしていた。
「リリィ姉ちゃは全然ちんぽが生えんのねっ」
「不便やなか? ゴズメル姉ちゃの股をちんぽでパンパンできんやろもん」
「…………」
ミノタウロス語ワカリマセンという顔で耐えているリリィは、後ろから見ていて面白かった。
横にはサゴンがぼんやりと腕組みして歩いている。もうからだに血はついていなかったが、無言でいると、どことなく不気味だった。なにがあったのかと単刀直入に聞くのもはばかられ、ゴズメルは「ミギワたちは来ないのかい」と尋ねた。
しかし、サゴンは本当にボケッとしていた。この調子でナギとムクゲが部屋に入るのも見逃したに違いない。
「……へ?」
「だからッ墓参りなんだろ。ほかの連中は来ないのかって」
「は?」
「……母ちゃの墓参りに行くのは、あんたとあたしと、あの子たちだけなのかって聞いてんだよッ!」
「ああ。うん」
怒りで血管がはちきれそうになったゴズメルは、思わず兄の胸倉を掴んだ。だが、すぐに離す。
サゴンがさらっと「親父と兄つぁがおったら、ゴズは嫌やろもん」と言ったからだ。
気遣いができるのかできないのかわからない兄だった。
「ナギとムクゲはコウマチャンがおらんくて暇しとったき、連れてきたちゃ」
「コウマちゃんじゃない。マリアさん!」
「ああ、うん」
「……で、そのマリアさんは無事に登山道まで送ってくれたのかい?」
「あー、たぶん……」
「たぶん!?」
「仕方なかろうもん。よぉ覚えとらんばい。なんかキサンに言わんちいけん思ォとったが、寝て起きたら忘れてもうた」
「……!?」
ゴズメルは嫌な予感がした。後ずさって、サゴンの姿をよくよく観察してみる。
血は拭き取っても傷は残っていた。転んだ擦り傷ではない。
どれも刃物で斬りつけられた痕だった。
(ま、まさかこいつ、冒険者協会の連中に襲われたんじゃ……)
立ち止まった妹に気づかない様子で、サゴンは歩き続けている。
「キサンは大したもんちゃ、ゴズメル」
「な、なに?」
サゴンの声は静かだった。
「血に酔って仔細はよぉ覚えとらんが、俺は他種族どもをぶちくらかすのが愉しくってよ」
「…………!」
「誰もかれも練った芋より柔こくてよ、気持ちよくって鏖たくなったばい。里の外へ出てくなんて、俺にはとってもできねえちゃ」
「おいおいおい」
ゴズメルは青ざめてサゴンの肩を掴んだ。
「ちょっと、あんたまさか殺しちまったんじゃないだろうねっ」
「あー……いや、殺してはないち思う……たぶん……」
「だから、たぶんって一体なんなんだよ! ハッキリしろ!」
プンスカ怒って両手を振り上げるゴズメルを、サゴンはうるさそうに見た。
「やけ、思い出せんって……」
「がんばれっ! 何があったか思い出せ! 下手したら冒険者協会が報復に来ちまうぞ!」
「……いや、でも、変なのがおったき、早々に引き上げたちゃ」
「変なの……?」
「変なの……なんか、変な……」
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地下に激震が走ったのは、その時だった。
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