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序章
magic
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※語り手となるキャラクターは章によって変えていく予定です。
※連作形式なので、どの章から読み進めても特に問題有りません。
――さあさあ皆様よくお集まり下さいました!
今日は不思議な不思議な、フィーのマジックショーに来てくれてありがとう!
えへへ、照れちゃうなあ、やっぱりちょっと恥ずかしいよ。
ではでは、早速最初のマジックに取り掛かりましょう!
準備をするから、ちょっと待っててね!
――さてさてお待たせしました、本日最初のマジックは……
パチン、と指を鳴らせばほら!
あっという間に、何もないところから、一人の女の子が出てきました!
パチパチパチパチ……。
えへへ、まだまだ始まったばかりなんだけどね。
明るい茶色の、ふわっとしたロングヘアの女の子は、きょろきょろと不思議そうに周りを見回している。
「え……、何ここ……どこ?」
ここはね、魔法の世界だよ。
「魔法の世界? なに、それ?」
その通り。来るのは初めてかな?
「……そんな場所、ほんとにあるの?」
もー、疑り深いんだから。えいっ!
「きゃっ!」
フィーが指を振った途端に、ポン、と音がして……女の子が煙に包まれてしまいました!
大変! 女の子は一体どうなっちゃったのでしょう?
「けほっ、けほっ……!」
もくもくと煙が晴れていって――。
じゃん! さっきまで人間だった女の子! あっという間に、うさぎの獣人さんになっちゃいました!
「え……うさぎ? それって、わたしのこと?」
そうだよ。あなたは、フィーのマジックで、うさぎさんになったんだ!
「まさか。人間がうさぎになるなんて、そんなわけ……」
あれあれ? もしかして信じてないの?
フィーは指を鳴らして、大きな鏡を出して……。
ほら見て!
鏡に映ったうさぎさんは、全身をつつむ雪みたいに白いふわふわの毛に、ぴんと立った大きな耳、そして変わる前とおんなじ明るい茶色の長い髪。
「! も、もしかして、このうさぎが、わたし……?」
その通り。かわいいでしょ!
「やだよ、こんなの……嘘、だよね……?」
かわいいのになあ。
「元に戻して! やだよ、わたし、うさぎなんて、動物なんて! うあぁん……」
わがまま言わないの。もっと別の動物に変えちゃうよ?
「ひいっ!」
それでは今から、アシスタントとして、うさぎさんにマジックを手伝ってもらいましょう!
「アシス、タント……?」
? 嫌なのかな?
「い、いえ……!」
フィーが再び指を降れば、裸だったうさぎさんが、バニーガールの服を着る。
「あっ、服が……!」
とっても似合ってて、かわいいよ!
「そ、そうですか?」
それでは、次のマジックにいってみましょう! うさぎさん、あそこにあるスカーフを持ってきて!
「は、はい。も、持ってきました……」
ありがとう、うさぎさん!
それでは、次のマジックです!
パチン! と指を鳴らせば、何もないところに、また別の女の子が!
「?! この子、今、いきなり出てきた……?」
今度は、この女の子と、このスカーフを使ってマジックをしたいと思います!
「え? マジック? ここ、どこ? 一体どうなってるの?」
まずは女の子にスカーフをかけて……。
「~! なにこれ~? 体にまとわりついてくるよ~!」
いち、に、さん! 三つ数えると……。うさぎさん、スカーフを取ってみて!
「は、はい。…………?!!」
はい! おもちゃの木馬の出来上がり!
「あ、あれ? さっきの女の子は、どこに……?」
女の子ならここにいるよ?
「まさか、ほ、本当におもちゃの木馬に……?」
うん。かわいいでしょ! フィー、おもちゃの木馬大好きなんだ。
「で、でも、タネとか、あるんじゃ……」
? タネって??
「! まさか、まさか!」
不思議でしょ? フィーのマジック。
「そんな……!」
ショーはまだまだ続きます! 今度のマジックは……。
その後もフィーのマジックはいくつも続いて、人間の女の子たちがかわいい動物や、おもちゃや、ぬいぐるみに変わっていって……。
――今度の女の子は……じゃん! とってもかわいいショートケーキになっちゃいました!
でも、ここで終わりじゃありません。
もう一人出しておいた女の子は……それっ!
赤いリボンでラッピングされた、ピンクの箱に変身!
やっぱり、ケーキにはかわいい箱も必要だよね。
……あれあれ? 残念ですが、そろそろ終わりの時間になっちゃったみたいです。
それでは皆さん、また会いましょう!
フィーのマジックショーでした!
パチパチパチパチ……。
――うさぎさん、お疲れ様!
「は、はい。お疲れ様でした……」
えへへ、フィーはまだ半人前だから……。とっても助かったよ。本当にありがとう。
「どういたしまして……」
ねえ、うさぎさん。もし良かったら、……。
「?」
これからも、フィーと一緒に、マジックを手伝ってくれたら嬉しいな、なんて……。
「えっ……」
実は、フィー、獣人に変えるマジックをやってみたのは今日が初めてで。
「そう、なんですか……」
だから、うさぎさんに会えて、今とっても嬉しくて。ごめんね、いきなり。嫌だったら、全然、構わないけれど……。
「い、いえ、それなら、やります……!」
えっ、良いの? ありがとう! これからよろしくね!
「どういたしまして……。……あの」
? どうしたの?
「でも、その代わりに……そろそろ、私を、人間に戻して欲しい……かな……」
……ごめんね。
「?」
フィーのマジック、人間を他の動物やものに変えることはできるんだけど、元には戻せないんだ。
「! じゃ、じゃあ、もう一生、このまま……!」
ううん。違う動物やものには変身できるよ。人間だけはちょっと変えれないんだけど……。
他になりたい動物があるなら、すぐに変えてあげる! 動物じゃなくて、ものでも良いよ。おもちゃでもぬいぐるみでも、お菓子でもいいよ! なんでも言ってみて!
「そんな、もう人間に戻れないなんて嘘……!!! うわあぁん……」
あれ? どうして泣いてるの? うさぎさん、とってもかわいいのになあ。
うさぎになれてよかったと思うのに。
「うう、グスっ…………」
泣かないで! ほら。
「きゃっ!」
フィーは女の子を新しく呼び出して、すぐにマジックでフリルのついたハンカチに変えた。
はいどうぞ。
でも、うさぎさんはハンカチを受け取ろうとしない。変だなあ……。
「あの……」
その時、後ろから誰かの声がした。
「フィーさん、ですよね?」
? 誰だろう?
フィーは振り向いて、泣いていたうさぎさんも顔を上げる。
そこにはフィーより年上の女の子が三人立っていた。
あっ! もしかして、ファンの子たちなのかな?
フィーは女の子たちに頷いた。舞台に立っている時よりもずっと緊張しちゃうな……。
「わたしたち、フィーさんの大ファンなんです!」
「あんなに素敵な魔法を使えるなんて……!」
「いつもマジックショー、楽しみにしてます!」
そうかな、フィーなんて全然大したことないと思うけど……。
「まさか、そんな!」
「フィーさんはわたしたちの憧れなんです!」
「わたしもあんなマジックをしてみたい……」
……ありがとうね。嬉しいな。
こんな言葉をかけてもらえるなんて。魔法使いになってよかったな……。
「それで、その……」
背が高くてきりっとした目をした、黒髪を後ろで一つにゆわいたの女の子がもじもじとしながら、顔を赤くする。
? どうしたのかな?
「その、実は一つだけ、フィーさんにお願いしたいことが……。フィーさんの、人間を動物に変えるマジックを、わたしたちにも……」
フィーの、マジックを?
「はい、フィーさんの魔法で、動物になれたらいいなって、わたしたち、ずっと憧れていて……」
淡いオレンジ色の髪の、おっとりとしていそうで、きゃしゃな女の子が小さな声で言う。
「わがまま言ってごめんなさい。無理なのは分かっています……」
肩くらいまでの長さの紺色の髪と、同じ色のきれいな瞳を持った大人しそうな女の子が俯いてしまう。
フィーでよければ、もちろん良いけど……。
「本当ですか……? やった!」
「ありがとうございます! 凄く嬉しいです!」
「ついに動物になれるんだ……! しかもフィーさんのマジックで……!!」
そんなに喜んでくれるなんて、嬉しいな。ちゃんと期待に応えてあげられるかな?
がんばらなきゃ。舞台に立ってる時よりもずっと緊張しちゃってるかも……。
それで、みんなどんな動物になりたいのかな?
「じゃ、じゃあ、わたしはかっこいい狼で!」
「かわいい猫でお願いします!」
「狐がいいです! 本当に変えてもらえるなんて……!」
分かった! じゃあいくよ!
えいっ。
ポン! と三人の女の子たちがピンク色の煙に包まれる。
煙が晴れれば、そこには女の子たちそれぞれの面影を残す、狼、猫、狐。
黒髪の女の子は狼に、栗毛の女の子は猫に、紺の髪の女の子は狐に。
うん、どの子もとってもかわいく変身できたみたい!
「ウォン!」「ミャー!」「コン!」
みんなとっても喜んで、お互いの姿を見せあいっこして……。
それから、何度もお辞儀をしてくれて、前足を振って嬉しそうにお部屋から出て行った。
喜んでくれたみたいで、良かった。フィーも嬉しくなっちゃうな。
それじゃあ、うさぎさん、これからフィーと一緒に行こう!
「はい……」
うさぎさんは目元をぬぐいながら、フィーの手を取ってゆっくりと立ち上がった。
まだどきどきしてる。
だって、フィーの初めてのパートナーの、うさぎさんと手をつないで歩いてるんだから。
うさぎさん、とってもあったかい……。
これからはひとりじゃないんだ。誰かと一緒にマジックができるんだ……!
……えへへ。うさぎさん。どうか、これからよろしくね。
おうちに帰ったらまずはうさぎさんにパジャマを作ってあげて。
それから早速マジックの練習をしよう!
あっ! そうだ!
それからそれから、うさぎさんにも不思議なマジックをいっぱい教えてあげよう!
うさぎさんは、どんなマジックを好きになってくれるかな?
序章 magic――おしまい
※連作形式なので、どの章から読み進めても特に問題有りません。
――さあさあ皆様よくお集まり下さいました!
今日は不思議な不思議な、フィーのマジックショーに来てくれてありがとう!
えへへ、照れちゃうなあ、やっぱりちょっと恥ずかしいよ。
ではでは、早速最初のマジックに取り掛かりましょう!
準備をするから、ちょっと待っててね!
――さてさてお待たせしました、本日最初のマジックは……
パチン、と指を鳴らせばほら!
あっという間に、何もないところから、一人の女の子が出てきました!
パチパチパチパチ……。
えへへ、まだまだ始まったばかりなんだけどね。
明るい茶色の、ふわっとしたロングヘアの女の子は、きょろきょろと不思議そうに周りを見回している。
「え……、何ここ……どこ?」
ここはね、魔法の世界だよ。
「魔法の世界? なに、それ?」
その通り。来るのは初めてかな?
「……そんな場所、ほんとにあるの?」
もー、疑り深いんだから。えいっ!
「きゃっ!」
フィーが指を振った途端に、ポン、と音がして……女の子が煙に包まれてしまいました!
大変! 女の子は一体どうなっちゃったのでしょう?
「けほっ、けほっ……!」
もくもくと煙が晴れていって――。
じゃん! さっきまで人間だった女の子! あっという間に、うさぎの獣人さんになっちゃいました!
「え……うさぎ? それって、わたしのこと?」
そうだよ。あなたは、フィーのマジックで、うさぎさんになったんだ!
「まさか。人間がうさぎになるなんて、そんなわけ……」
あれあれ? もしかして信じてないの?
フィーは指を鳴らして、大きな鏡を出して……。
ほら見て!
鏡に映ったうさぎさんは、全身をつつむ雪みたいに白いふわふわの毛に、ぴんと立った大きな耳、そして変わる前とおんなじ明るい茶色の長い髪。
「! も、もしかして、このうさぎが、わたし……?」
その通り。かわいいでしょ!
「やだよ、こんなの……嘘、だよね……?」
かわいいのになあ。
「元に戻して! やだよ、わたし、うさぎなんて、動物なんて! うあぁん……」
わがまま言わないの。もっと別の動物に変えちゃうよ?
「ひいっ!」
それでは今から、アシスタントとして、うさぎさんにマジックを手伝ってもらいましょう!
「アシス、タント……?」
? 嫌なのかな?
「い、いえ……!」
フィーが再び指を降れば、裸だったうさぎさんが、バニーガールの服を着る。
「あっ、服が……!」
とっても似合ってて、かわいいよ!
「そ、そうですか?」
それでは、次のマジックにいってみましょう! うさぎさん、あそこにあるスカーフを持ってきて!
「は、はい。も、持ってきました……」
ありがとう、うさぎさん!
それでは、次のマジックです!
パチン! と指を鳴らせば、何もないところに、また別の女の子が!
「?! この子、今、いきなり出てきた……?」
今度は、この女の子と、このスカーフを使ってマジックをしたいと思います!
「え? マジック? ここ、どこ? 一体どうなってるの?」
まずは女の子にスカーフをかけて……。
「~! なにこれ~? 体にまとわりついてくるよ~!」
いち、に、さん! 三つ数えると……。うさぎさん、スカーフを取ってみて!
「は、はい。…………?!!」
はい! おもちゃの木馬の出来上がり!
「あ、あれ? さっきの女の子は、どこに……?」
女の子ならここにいるよ?
「まさか、ほ、本当におもちゃの木馬に……?」
うん。かわいいでしょ! フィー、おもちゃの木馬大好きなんだ。
「で、でも、タネとか、あるんじゃ……」
? タネって??
「! まさか、まさか!」
不思議でしょ? フィーのマジック。
「そんな……!」
ショーはまだまだ続きます! 今度のマジックは……。
その後もフィーのマジックはいくつも続いて、人間の女の子たちがかわいい動物や、おもちゃや、ぬいぐるみに変わっていって……。
――今度の女の子は……じゃん! とってもかわいいショートケーキになっちゃいました!
でも、ここで終わりじゃありません。
もう一人出しておいた女の子は……それっ!
赤いリボンでラッピングされた、ピンクの箱に変身!
やっぱり、ケーキにはかわいい箱も必要だよね。
……あれあれ? 残念ですが、そろそろ終わりの時間になっちゃったみたいです。
それでは皆さん、また会いましょう!
フィーのマジックショーでした!
パチパチパチパチ……。
――うさぎさん、お疲れ様!
「は、はい。お疲れ様でした……」
えへへ、フィーはまだ半人前だから……。とっても助かったよ。本当にありがとう。
「どういたしまして……」
ねえ、うさぎさん。もし良かったら、……。
「?」
これからも、フィーと一緒に、マジックを手伝ってくれたら嬉しいな、なんて……。
「えっ……」
実は、フィー、獣人に変えるマジックをやってみたのは今日が初めてで。
「そう、なんですか……」
だから、うさぎさんに会えて、今とっても嬉しくて。ごめんね、いきなり。嫌だったら、全然、構わないけれど……。
「い、いえ、それなら、やります……!」
えっ、良いの? ありがとう! これからよろしくね!
「どういたしまして……。……あの」
? どうしたの?
「でも、その代わりに……そろそろ、私を、人間に戻して欲しい……かな……」
……ごめんね。
「?」
フィーのマジック、人間を他の動物やものに変えることはできるんだけど、元には戻せないんだ。
「! じゃ、じゃあ、もう一生、このまま……!」
ううん。違う動物やものには変身できるよ。人間だけはちょっと変えれないんだけど……。
他になりたい動物があるなら、すぐに変えてあげる! 動物じゃなくて、ものでも良いよ。おもちゃでもぬいぐるみでも、お菓子でもいいよ! なんでも言ってみて!
「そんな、もう人間に戻れないなんて嘘……!!! うわあぁん……」
あれ? どうして泣いてるの? うさぎさん、とってもかわいいのになあ。
うさぎになれてよかったと思うのに。
「うう、グスっ…………」
泣かないで! ほら。
「きゃっ!」
フィーは女の子を新しく呼び出して、すぐにマジックでフリルのついたハンカチに変えた。
はいどうぞ。
でも、うさぎさんはハンカチを受け取ろうとしない。変だなあ……。
「あの……」
その時、後ろから誰かの声がした。
「フィーさん、ですよね?」
? 誰だろう?
フィーは振り向いて、泣いていたうさぎさんも顔を上げる。
そこにはフィーより年上の女の子が三人立っていた。
あっ! もしかして、ファンの子たちなのかな?
フィーは女の子たちに頷いた。舞台に立っている時よりもずっと緊張しちゃうな……。
「わたしたち、フィーさんの大ファンなんです!」
「あんなに素敵な魔法を使えるなんて……!」
「いつもマジックショー、楽しみにしてます!」
そうかな、フィーなんて全然大したことないと思うけど……。
「まさか、そんな!」
「フィーさんはわたしたちの憧れなんです!」
「わたしもあんなマジックをしてみたい……」
……ありがとうね。嬉しいな。
こんな言葉をかけてもらえるなんて。魔法使いになってよかったな……。
「それで、その……」
背が高くてきりっとした目をした、黒髪を後ろで一つにゆわいたの女の子がもじもじとしながら、顔を赤くする。
? どうしたのかな?
「その、実は一つだけ、フィーさんにお願いしたいことが……。フィーさんの、人間を動物に変えるマジックを、わたしたちにも……」
フィーの、マジックを?
「はい、フィーさんの魔法で、動物になれたらいいなって、わたしたち、ずっと憧れていて……」
淡いオレンジ色の髪の、おっとりとしていそうで、きゃしゃな女の子が小さな声で言う。
「わがまま言ってごめんなさい。無理なのは分かっています……」
肩くらいまでの長さの紺色の髪と、同じ色のきれいな瞳を持った大人しそうな女の子が俯いてしまう。
フィーでよければ、もちろん良いけど……。
「本当ですか……? やった!」
「ありがとうございます! 凄く嬉しいです!」
「ついに動物になれるんだ……! しかもフィーさんのマジックで……!!」
そんなに喜んでくれるなんて、嬉しいな。ちゃんと期待に応えてあげられるかな?
がんばらなきゃ。舞台に立ってる時よりもずっと緊張しちゃってるかも……。
それで、みんなどんな動物になりたいのかな?
「じゃ、じゃあ、わたしはかっこいい狼で!」
「かわいい猫でお願いします!」
「狐がいいです! 本当に変えてもらえるなんて……!」
分かった! じゃあいくよ!
えいっ。
ポン! と三人の女の子たちがピンク色の煙に包まれる。
煙が晴れれば、そこには女の子たちそれぞれの面影を残す、狼、猫、狐。
黒髪の女の子は狼に、栗毛の女の子は猫に、紺の髪の女の子は狐に。
うん、どの子もとってもかわいく変身できたみたい!
「ウォン!」「ミャー!」「コン!」
みんなとっても喜んで、お互いの姿を見せあいっこして……。
それから、何度もお辞儀をしてくれて、前足を振って嬉しそうにお部屋から出て行った。
喜んでくれたみたいで、良かった。フィーも嬉しくなっちゃうな。
それじゃあ、うさぎさん、これからフィーと一緒に行こう!
「はい……」
うさぎさんは目元をぬぐいながら、フィーの手を取ってゆっくりと立ち上がった。
まだどきどきしてる。
だって、フィーの初めてのパートナーの、うさぎさんと手をつないで歩いてるんだから。
うさぎさん、とってもあったかい……。
これからはひとりじゃないんだ。誰かと一緒にマジックができるんだ……!
……えへへ。うさぎさん。どうか、これからよろしくね。
おうちに帰ったらまずはうさぎさんにパジャマを作ってあげて。
それから早速マジックの練習をしよう!
あっ! そうだ!
それからそれから、うさぎさんにも不思議なマジックをいっぱい教えてあげよう!
うさぎさんは、どんなマジックを好きになってくれるかな?
序章 magic――おしまい
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