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第2章 魔法のお菓子は甘くない?
第13話 おかしなおかしなおかしな
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「アラメリゼ様!!!」
心配した様子で駆け込んで来たのは――青い髪のメイドのクレア。
丁度ぴったりのタイミング。
ほら! クレアもアラメリゼを元に戻しに来てくれたんだ!
「よく来たわ、クレア。早速だけど――」
「――そ、その……私のことは、いつ、お菓子にしてくれるのでしょうか?」
「……は、はあっ!!?」
「あれからずっと、胸がどきどきして、お菓子にしてもらえるのが楽しみで、楽しみで、もう、待ちきれません……!」
「何言ってるのクレア! 今はそれどころじゃないでしょう!?」
何考えてるの?! 確かに、お城に帰って来る時に約束した気がしなくもないけど……そんなの、今は、どうだって良いに決まってる!
「あ、あれ? アラメリゼ様は、どこにいらっしゃるのですか? 声は聞こえるのですが……」
すると、クレアはようやく不思議そうにあたりをきょろきょろと見回す。
どうやら召使い達はお城がお菓子になったことは知ってても、そのお城がアラメリゼだってまだ気付いてないみたい。
「クレアさん! アラメリゼ様はすごい魔法で、この、お菓子のお城になったんだよ!」
と、フィーがうずうずとした様にクレアに話し掛ける。
「えっ! このお城が、アラメリゼ様……?」
するとクレアも驚いて、目を丸くして声を上げる。
そう、フィーみたいじゃなくて、そういう反応で良いの。だから。
「そういうことなの。だから、クレアも協力して――」
「――すごい、すごいです! アラメリゼ様!」
だけど、クレアもキラキラと目を輝かせて、浮き浮きと弾む口調で言う。
「こんなにおいしそうで、甘そうで、かわいいお城に変身するなんて……アラメリゼ様、本当に素敵です……!!」
感動した様に部屋中を眺めるクレア。ちょっと待って、何言ってるの?!
「素敵だなんて……そんな訳ない! アラメリゼはこんなの――」
「――今まで、ごめんなさい、本当は、アラメリゼ様も……」
すると何故か、クレアは頭を下げてアラメリゼに謝った。えっ、どういうこと?
「アラメリゼ様も、私達と同じ様に、お菓子になりたかったんですね!」
「ばっかじゃないの!? そんな訳ない! アラメリゼはあなたたちみたいにおかしくないんだから!」
「謙遜しなくても良いんですよ、アラメリゼ様! とってもおいしそうなお菓子になってますよ……!」
「そんなの、全然、嬉しくなんかない! アラメリゼはお菓子なんかじゃない……!」
「照れなくても良いんですよ、アラメリゼ様。待ってて下さい、皆を呼んできますね!」
ぱたぱたと、慌てた様にクレアは部屋から出て行って。
それからすぐに、一人、また一人と、お城中の召使いが、アラメリゼのお部屋に入ってくる。
「お菓子のお城が、アラメリゼ様だったなんて、本当ですか?」
「違う! アラメリゼはこんな変なお菓子じゃないったら!!」
「わあ……本当だ、アラメリゼ様の声がする……!!」
「早く、あなたたちの力で、アラメリゼを人間に戻してっ!」
「? どうしてですか? こんなに素敵なお菓子のお城になってるのに! 流石はアラメリゼ様!」
「ふざけないで! お菓子に変わっちゃうのは、食べられちゃうのは、あなたたちだけで十分なのに……!」
「アラメリゼ様も私達と同じ様に、お菓子になってみたかったんですね……!」
「ち、違うよ、やだ、やだ! お菓子にするのは好きだけど、お菓子になんか、なりたくない……!」
「なるだけじゃだめですよね! お菓子はちゃんと食べないと! お姫様、とってもおいしそうですよ~!」
「や、やだ、やだよ、アラメリゼはおかしなんかじゃないよ! お菓子のお城なんて、恥ずかしいよお……!!」
「アラメリゼ様に食べてもらえるのが名誉なら、アラメリゼ様を食べることができるのも、凄い名誉なことなんですよ!!」
「やっぱり、あなたたちみんな、みんなおかしいわよ!!」
「おかしとおかしい、ですか! 流石お姫様、とってもおかしな冗談ですね!」
「う、うるさい、クレア!!! ひ、ひゃ、触らないで、くすぐったいよお……!」
「アラメリゼ様がお菓子になった記念の国中のお祝いは、明日にすることにして――それじゃあ今日は、お城のみんなでパーティーにしましょう!」
「や、やだあ! よりによって、このアラメリゼが、お菓子にされるなんて!」
「それじゃあ、みんなで――」
「「「いただきま~す!」」」
「や、やだ、誰か、誰か助けて……! う、うう、ぐすっ……」
「~! キャラメルの扉、とろとろしててとっても甘~い!」
「このマシュマロもぽよんぽよんで、雲みたい~!」
「ビターチョコも用意して下さるなんて……アラメリゼ様、優しいんですね……!」
「おいしい! どのお菓子も、食べたことないぐらいにおいしいですよ、アラメリゼ様……!」
「ひっ、ふわあっ、や、やだあっ、ひゃん! くすぐったいよ、なめられちゃってるよ……おひめさまなのに、アラメリゼはとってもえらい、おひめさまなのに……」
―――。
心配した様子で駆け込んで来たのは――青い髪のメイドのクレア。
丁度ぴったりのタイミング。
ほら! クレアもアラメリゼを元に戻しに来てくれたんだ!
「よく来たわ、クレア。早速だけど――」
「――そ、その……私のことは、いつ、お菓子にしてくれるのでしょうか?」
「……は、はあっ!!?」
「あれからずっと、胸がどきどきして、お菓子にしてもらえるのが楽しみで、楽しみで、もう、待ちきれません……!」
「何言ってるのクレア! 今はそれどころじゃないでしょう!?」
何考えてるの?! 確かに、お城に帰って来る時に約束した気がしなくもないけど……そんなの、今は、どうだって良いに決まってる!
「あ、あれ? アラメリゼ様は、どこにいらっしゃるのですか? 声は聞こえるのですが……」
すると、クレアはようやく不思議そうにあたりをきょろきょろと見回す。
どうやら召使い達はお城がお菓子になったことは知ってても、そのお城がアラメリゼだってまだ気付いてないみたい。
「クレアさん! アラメリゼ様はすごい魔法で、この、お菓子のお城になったんだよ!」
と、フィーがうずうずとした様にクレアに話し掛ける。
「えっ! このお城が、アラメリゼ様……?」
するとクレアも驚いて、目を丸くして声を上げる。
そう、フィーみたいじゃなくて、そういう反応で良いの。だから。
「そういうことなの。だから、クレアも協力して――」
「――すごい、すごいです! アラメリゼ様!」
だけど、クレアもキラキラと目を輝かせて、浮き浮きと弾む口調で言う。
「こんなにおいしそうで、甘そうで、かわいいお城に変身するなんて……アラメリゼ様、本当に素敵です……!!」
感動した様に部屋中を眺めるクレア。ちょっと待って、何言ってるの?!
「素敵だなんて……そんな訳ない! アラメリゼはこんなの――」
「――今まで、ごめんなさい、本当は、アラメリゼ様も……」
すると何故か、クレアは頭を下げてアラメリゼに謝った。えっ、どういうこと?
「アラメリゼ様も、私達と同じ様に、お菓子になりたかったんですね!」
「ばっかじゃないの!? そんな訳ない! アラメリゼはあなたたちみたいにおかしくないんだから!」
「謙遜しなくても良いんですよ、アラメリゼ様! とってもおいしそうなお菓子になってますよ……!」
「そんなの、全然、嬉しくなんかない! アラメリゼはお菓子なんかじゃない……!」
「照れなくても良いんですよ、アラメリゼ様。待ってて下さい、皆を呼んできますね!」
ぱたぱたと、慌てた様にクレアは部屋から出て行って。
それからすぐに、一人、また一人と、お城中の召使いが、アラメリゼのお部屋に入ってくる。
「お菓子のお城が、アラメリゼ様だったなんて、本当ですか?」
「違う! アラメリゼはこんな変なお菓子じゃないったら!!」
「わあ……本当だ、アラメリゼ様の声がする……!!」
「早く、あなたたちの力で、アラメリゼを人間に戻してっ!」
「? どうしてですか? こんなに素敵なお菓子のお城になってるのに! 流石はアラメリゼ様!」
「ふざけないで! お菓子に変わっちゃうのは、食べられちゃうのは、あなたたちだけで十分なのに……!」
「アラメリゼ様も私達と同じ様に、お菓子になってみたかったんですね……!」
「ち、違うよ、やだ、やだ! お菓子にするのは好きだけど、お菓子になんか、なりたくない……!」
「なるだけじゃだめですよね! お菓子はちゃんと食べないと! お姫様、とってもおいしそうですよ~!」
「や、やだ、やだよ、アラメリゼはおかしなんかじゃないよ! お菓子のお城なんて、恥ずかしいよお……!!」
「アラメリゼ様に食べてもらえるのが名誉なら、アラメリゼ様を食べることができるのも、凄い名誉なことなんですよ!!」
「やっぱり、あなたたちみんな、みんなおかしいわよ!!」
「おかしとおかしい、ですか! 流石お姫様、とってもおかしな冗談ですね!」
「う、うるさい、クレア!!! ひ、ひゃ、触らないで、くすぐったいよお……!」
「アラメリゼ様がお菓子になった記念の国中のお祝いは、明日にすることにして――それじゃあ今日は、お城のみんなでパーティーにしましょう!」
「や、やだあ! よりによって、このアラメリゼが、お菓子にされるなんて!」
「それじゃあ、みんなで――」
「「「いただきま~す!」」」
「や、やだ、誰か、誰か助けて……! う、うう、ぐすっ……」
「~! キャラメルの扉、とろとろしててとっても甘~い!」
「このマシュマロもぽよんぽよんで、雲みたい~!」
「ビターチョコも用意して下さるなんて……アラメリゼ様、優しいんですね……!」
「おいしい! どのお菓子も、食べたことないぐらいにおいしいですよ、アラメリゼ様……!」
「ひっ、ふわあっ、や、やだあっ、ひゃん! くすぐったいよ、なめられちゃってるよ……おひめさまなのに、アラメリゼはとってもえらい、おひめさまなのに……」
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