ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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すばるの思い通りな俺≪三原≫

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帰る前に注文しておいたブルーベリーが、家に着く前に宅配ボックスへ届いていた。

味見のため一粒食べてみたけど、大粒のブルーベリーはすごく甘くて美味しかった。



夕飯どうするかな?──今日はデリバリーにしよう。

自分のためだけに作る時って、面倒になったりするから、手抜きした料理かデリバリーでいいかなって思いがちかも。

まぁ、デリバリーは料理自慢の店から取って、味の勉強するってのもあるけど。

自分が作る時参考にさせてもらったりね。

美味しい物を食べて、美味しい物を提供したいから。シェフか。


因みに将来料理人を目指しているわけではない。





夕飯を食べ、必要な物をパントリーから出したら作業開始。



薄力粉、ベーキングパウダー・・・は、今回ふわふわにしたいから多めにしよう。後は塩を合わせて振るう。


バターにキビ砂糖を数回に分けながら入れて混ぜたら、卵も分けて入れて混ぜる。

薄力粉入れて、牛乳入れて混ぜる──を2回やってー・・・そして薄力粉。


生地が出来たらブルーベリー混ぜてっと、型に入れ──上にブルーベリーをトッピングすべきか、しないべきか。

今回は見た目キレイにしたいからやめよう。上にトッピングして焼くと、味は別に問題ないけど、ちょっと見た目が悪い感じになっちゃうんだよね。


さて、焼き上がるまでに次の用意しよう。

振るった薄力粉にココナッツファイン、アーモンドパウダー合わせて混ぜて、溶かしバターに卵黄、砂糖混ぜたのを作って──別のボールで卵白、砂糖。

ハンドミキサーで泡立てよう。──角は──・・・良し、立ってきた。砂糖投入。


生地に卵白入れて混ぜて緩ませて、卵白をまた入れて──ボールを回しながら底から掬うようにサックリ混ぜたら、カップに入れよう。

こっちは上にブルーベリー。生地が柔らかいから中に沈んで焼き上がるからね。




焼き上がった二種類を味見する。──うん、我ながら上手く出来てる。





◆◆



弁当を食べた後、作ってきたマフィンを出す。


「三原くんなら、きっと・・・、私は 信じてました。」
「それはどうも。」


あれだけ食べたのに全く苦もなく胃袋へ納められるんですね流石です。別腹?──そうですか。いつものことだけど、別腹なんか埋まる量のお昼ご飯が既に胃袋へ入ってると思う。


お腹いっぱい食べた後でも、好物を見たり匂い嗅いだりすると、脳から麻薬に似た物質やドーパミン、オレキシンなんかが分泌されて胃の筋肉がゆるんで、食べ物を送り出す動きも活発になって生れたゆとりが別腹の正体ってわけだけど、あれだけ食べてもゆとりが出来るのがすごいよね。

俺が勝手にお腹いっぱいになってると思ってるだけで、実は腹八分目とかなのかもしれないが。


弁当なんて食べてませんが何かって顔で、マフィンを頬張るのを眺める。──俺?食べないよ。もうお腹いっぱいだよ。別腹とかないよ。


「どっちもすごく美味しい。」
「それは良かった。」



ブルーベリーをくれた時、ブルーベリーで作った物食べたいのかなと思ったから作ってみたわけだけど、思った通りだった。──あれ?何か俺すばるの思い通りに動かされてる?

まぁ、別にそれでもいい。すばるが嬉しいなら俺も嬉しいから。


「三原君。」
「ん?」

「いつもありがとう。」
「こちらこそ、いつも美味しく食べてくれてありがとう。」



試験が始まれば、その後は長期休暇になる。すばると一緒にお昼を食べるのも今日が最後だ。

休みがあければまた一緒に食べれるけど、暫くそれも無しかと思うと、何となく淋しくなった。

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