126 / 162
すばるの思い通りな俺≪三原≫
しおりを挟む帰る前に注文しておいたブルーベリーが、家に着く前に宅配ボックスへ届いていた。
味見のため一粒食べてみたけど、大粒のブルーベリーはすごく甘くて美味しかった。
夕飯どうするかな?──今日はデリバリーにしよう。
自分のためだけに作る時って、面倒になったりするから、手抜きした料理かデリバリーでいいかなって思いがちかも。
まぁ、デリバリーは料理自慢の店から取って、味の勉強するってのもあるけど。
自分が作る時参考にさせてもらったりね。
美味しい物を食べて、美味しい物を提供したいから。シェフか。
因みに将来料理人を目指しているわけではない。
夕飯を食べ、必要な物をパントリーから出したら作業開始。
薄力粉、ベーキングパウダー・・・は、今回ふわふわにしたいから多めにしよう。後は塩を合わせて振るう。
バターにキビ砂糖を数回に分けながら入れて混ぜたら、卵も分けて入れて混ぜる。
薄力粉入れて、牛乳入れて混ぜる──を2回やってー・・・そして薄力粉。
生地が出来たらブルーベリー混ぜてっと、型に入れ──上にブルーベリーをトッピングすべきか、しないべきか。
今回は見た目キレイにしたいからやめよう。上にトッピングして焼くと、味は別に問題ないけど、ちょっと見た目が悪い感じになっちゃうんだよね。
さて、焼き上がるまでに次の用意しよう。
振るった薄力粉にココナッツファイン、アーモンドパウダー合わせて混ぜて、溶かしバターに卵黄、砂糖混ぜたのを作って──別のボールで卵白、砂糖。
ハンドミキサーで泡立てよう。──角は──・・・良し、立ってきた。砂糖投入。
生地に卵白入れて混ぜて緩ませて、卵白をまた入れて──ボールを回しながら底から掬うようにサックリ混ぜたら、カップに入れよう。
こっちは上にブルーベリー。生地が柔らかいから中に沈んで焼き上がるからね。
焼き上がった二種類を味見する。──うん、我ながら上手く出来てる。
◆◆
弁当を食べた後、作ってきたマフィンを出す。
「三原くんなら、きっと・・・、私は 信じてました。」
「それはどうも。」
あれだけ食べたのに全く苦もなく胃袋へ納められるんですね流石です。別腹?──そうですか。いつものことだけど、別腹なんか埋まる量のお昼ご飯が既に胃袋へ入ってると思う。
お腹いっぱい食べた後でも、好物を見たり匂い嗅いだりすると、脳から麻薬に似た物質やドーパミン、オレキシンなんかが分泌されて胃の筋肉がゆるんで、食べ物を送り出す動きも活発になって生れたゆとりが別腹の正体ってわけだけど、あれだけ食べてもゆとりが出来るのがすごいよね。
俺が勝手にお腹いっぱいになってると思ってるだけで、実は腹八分目とかなのかもしれないが。
弁当なんて食べてませんが何かって顔で、マフィンを頬張るのを眺める。──俺?食べないよ。もうお腹いっぱいだよ。別腹とかないよ。
「どっちもすごく美味しい。」
「それは良かった。」
ブルーベリーをくれた時、ブルーベリーで作った物食べたいのかなと思ったから作ってみたわけだけど、思った通りだった。──あれ?何か俺すばるの思い通りに動かされてる?
まぁ、別にそれでもいい。すばるが嬉しいなら俺も嬉しいから。
「三原君。」
「ん?」
「いつもありがとう。」
「こちらこそ、いつも美味しく食べてくれてありがとう。」
試験が始まれば、その後は長期休暇になる。すばると一緒にお昼を食べるのも今日が最後だ。
休みがあければまた一緒に食べれるけど、暫くそれも無しかと思うと、何となく淋しくなった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら
渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!?
このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!!
前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡
「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」
※※※
現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。
今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました!
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界に転生!? だけどお気楽に暮らします。
辰巳 蓮
ファンタジー
「転生して好きに暮らしてください。ただ、不便なところをちょっとだけ、改善していってください」
とゆうことで、多少の便宜を図ってもらった「ナッキート」が転生したのは、剣と魔法の世界でした。
すいません。年表書いてたら分かりにくいところがあったので、ちょっと加えたところがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる