ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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セクシーなのかキュートなのか知りたい乙女心

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お昼も食べ終わったのでまたブラブラ開始。帽子屋さんや靴屋さん、木製雑貨店等を見た後、本屋さんへ立ち寄った。


近頃では魔法具で小説やコミックを読むのが主流で、紙の本は売れなくなったと言われているが、私はやはりこうして本屋さんに足を運び、実際に本に触れ、読みたいものを探すのが好きだ。

ただし、乙女なのでエロい系は魔法具ですが何か。


本を一緒に見て回るのはあまり好きじゃないので、暫し個々で読みたい本を探した後に合流。


「何か欲しい本あった?」
「読んでる小説の新刊とか出てなかったし、ざっと見たけど特に欲しいのがなかった。」

「新刊のお知らせくるようにしてないの?」

「知らないうちに新刊出てる時がよくあるし、登録しようかと思うけど、結局登録するのが面倒になる。三原君はしてるの?」

「してない。」

「一緒だね。欲しい本あった?」
「なかったよ。」


欲しい本がなかったとは本当だろうか。年頃の男の子なのに、セクシーなお姉さんの載ってるヤツとか買って、新しいオカズ増やさなくてもいいの?

見て見ぬふりの出来る気配り上手な私なので、安心して購入してください。


「買わないから。」


エスパーか。



ふと目に入った貼り紙を見ると


「ダンディーケーキ?──ダンディーケーキって三原君は知ってる?」

「いや。」

「ダンディーケーキありますって書いてあるけど、有名なケーキなんだろうか。」

「喉も渇いたし、このカフェに入る?」

「うん。そしてダンディーケーキなるものを食べたい。」



扉を開けると正面にレジがあり、その前には約20種類程のコーヒー豆がケースに入って置かれている。

珈琲専門店だった。──あんまりコーヒーは飲まないのだが、ケーキのためだから仕方がない。


「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ。」


こじんまりした店内はダークブラウンの木目を基調とした落ち着いた雰囲気で、クラッシックが流れている。

どこも混んでいたというのに、ここはお客さんが一人だけだ。


中央にある大きなテーブルの6人掛けのところに、そのお客さんが座っているので、私たちはゆったりソファのところに並んで座った。


早速メニューを見る。──コーヒーへの拘りが凄そうなことは良く分かる。

そしてコーヒーのお値段がかなりお高めである。学生は来ないだろうなと思う。



「これがダンディーケーキだね。」


ダンディーケーキは、ケーキの上にアーモンドをデコレートしたドライフルーツがぎっしりと詰まったケーキだった。


「郷土菓子なんだね。あ、他にも郷土菓子がある。」
「珍しいね。ここって入ったことなかったから、こういうのあるって知らなかったな。」
「そうだね。もっと早く気づけてたら良かった。珍しいお菓子を見逃してたかと思うとちょっと悔しい。」

「お店は逃げないし、今日知れて食べれるんだから良いんじゃない?」


確かにお店は逃げないが、いつの間にか閉店して、別のお店になってる可能性はあると思う。──ガラガラだし。


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