ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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思い立ったら即実行したい派【1】

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自然豊かな場所に建つ我が家は、敷地がアホみたいに広い。


なので、前に美羽ちゃんが通った門以外にも、何ヵ所か門がある。


因みに美羽ちゃんが通った門の先の、険しい階段を苦労して上がっても、我が家の玄関まではたどり着けない。

あそこは訪れた人が、階段を見た時の愕然とした顔や、上がりながら気力と体力の限界に挑む様を眺める為だけの存在である。


そんな有意義な門以外の、敷地へと繋がるしか能のない、いくつかある他の門は、どれを選んでもたどり着くまで遠い。


たどり着くまでが遠い門を出て、すぐに街まで行けるかというと、やはり距離がある。


そんな訳で、近所と呼んで良いのか解らない距離の街に、メロンパンのみで勝負してるパン屋さんがある。



ちょっとお高い高級志向のプレミアム。

定番のメロンパンに、チョコチップメロンパン。

生クリーム入りにカスタード入り。

季節のフルーツで作る期間限定メロンパン。


こじんまりした店舗で、ガラスケースに並べられたパンは、どれも美味しいメロンパンなので、パン職人は良い仕事してるなと思う。


そんな良い仕事してるパン職人の作るメロンパンなだけあり、人気も当然あり、並んで買わないといけない。



【本日分は完売しました】



暫く来てなかったから、並んだからといって確実に買えるわけじゃないということを忘れてた。嗚呼、無情。


暖衣、パンッパパンッ!!
飽食、フゥッフゥーッ!! 暖衣飽食、イェーイ!!



そんな世の中だと思ってたのに違ったんですね。


食べたいと思った物すら食べられない世の中。

選ばれし者のみに許される贅。



それが今の世。



腹を満たすという、生物が生きていく上で、最低限叶えなければならない欲を、叶えることすら儘ならない現実。なんと厳しく生き辛いことか。


飢えて辛い思いをする人々が、居なくなることを願うばかりです。






メロンパンの気分だったから、どうしてもメロンパンが食べたい。

メロンパンを食べるためなら、誰かを犠牲にしても良いくらいの意気込みでメロンパンを求めている。



パン屋は何軒かあるし、他のパン屋でメロンパンを買うべきか、コンビニのメロンパンを買うべきか。それが問題だ。


心が定まらないまま、ブラブラと歩く。

メロンパンのために授業をサボッたというのに、無駄足になってしまった。やはり最初の授業をサボッて買いに行くべきだった。いやしかし、食べたくなったのが、授業をいくつか受けた後だったからそういう訳にもいかなかった。世の中って儘ならないものだ。


あのメロンパンの店、私の所有物にしたい。そしたら、食べたい時に食べれるよね。

いや、でも、店はいらないな。職人だけ私の物に出来ないかな。いくら払えば手に入るだろうか。

お金の問題じゃないとか、めんどくさいこと言う頑固職人タイプだったらどうするか。………洗脳?


心の赴くまま手に入れて、直ぐ飽きる未来が見えるからやはり止めておこう。



良く考えたら、双子に作らせればいいだけの話だよ。
作らせる頃には、既にメロンパンブームは過ぎ去ってるので、他のパン作らせよう。
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