怠惰な蟲使い(仮)

胸の轟

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12.

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このままでは痛みで喋れなさそうだったから、痛みを麻痺させて話を聞いた。

アンナさんが言うには、某富豪さんのご指名で俺を拐おうとしたらしい。

人攫いってどこにでも沸いて出てくるから鬱陶しいね。なんか知らないけど俺も割りと拐われそうになるから、人攫いの鬱陶しさは良く知っている。全くアイツらはいい迷惑だよ。


拐うなら俺じゃなく美少女にしたらいいのに。美少女の方が絶対需要高いんだからさ。


「某富豪さんて因みに誰?」
「・・・」

「あれ、だんまり?」
「言ったら殺されちゃう!」

「ふーん。じゃあ、俺がアンナさんを守ってあげる。だから教えてよ。」

「そんなの無理よ!」
「何で?俺が弱そうだから?」

「・・・」

弱そうなんだね。


「殺ろうと思えば殺れるよ。相手が誰であろうとね。ーー警備とかいろいろ厳重だと、ちょっと時間食うけどさ。」

「…随分自信あるのね。本当に殺れるの?」

「アンナさんが殺してって言うなら殺してあげる。」

大分逡巡し、アンナさんは口を開いた。


「・・・バスティアンよ。」

バスティアン・・・バスティアン、ね。確か変態にそんな名前の奴いたね。金持ってる変態って、金で何でも思い通りに出来るから、たちが悪いのが多いんだよね。変態に金持たせたらダメだと思う。


「何でバスティアンが俺を指命するの?会ったことないんだけど。」

「バスティアンには使える駒が結構いて、そいつらがバスティアン好みを街で見つけたら報告して、あとは実際にバスティアンがコッソリ相手を見て拐う相手を決めてるの。」

「へー。バスティアンて男も趣味なんだ。」

「何言ってるのよ。美少女が趣味に決まってるじゃないの。」

「俺、美少女ではないよ。」
「謙遜も過ぎれば嫌みにしか聞こえないものよ。」

「いや俺男だし。」


何言ってんだこいつって顔された。本当のことを言ってるのにおかしくない?


「で?アンナさんはバスティアンを殺して欲しいの?」

「ええ。私の安全を考えたら、アイツに生きてられると安心して生活出来ないもの。」

「分かった。アンナさんの為に殺してあげる。ーーねぇ、アンナさん。言い出したのはこっちだけどさ、流石にただでってわけにもいかないんだ。見返りが有ると無いとじゃ俺や仲間のやる気も違うんだよね。」

「お金は・・・悪いけどあんまり出せないわ。」

「お金もいいんだけどさ、・・・アンナさんはもっと良いもの出せるでしょ?」


露になっている果実の先端を、弄ってみせる。


「…ッ!そういうことね。フフッ、そう、…そうね。いいわよ。バスティアンを殺せたら、お望み通り私の身体を好きにしていいわ。」

アンナさんが察しの良い人で良かったよ。ーー自分から言い出してくれるなんてさ。


「嬉しいよ、アンナさん。ーーいっぱい赤ちゃん産んでね。」

「はぁ!?ちょっ、何言ってるのよ!嫌よ!ヤる時はちゃんと避妊しなさいよ!」

好きにしていいって言ったくせに、そんなこと今更言われても困る。彼だってもうスッカリその気なんだから。

「あッ!こら!触らないで!」

「触ってないよ。」俺は。

「ちょっ、やめ、なさいってば!」


蛞蝓ナックトシュネッケ君がアンナさんの股間でうにうにしながら、見つけた入口へ潜り込む。


「ひぁあ!話が違うじゃない!バスティアンを殺ったらって言ったでしょ!やめッ」


その気になった蛞蝓ナックトシュネッケ君は、もちろん途中で止めるなんてことはしない。

赤子の腕ほどのカラダは、既に半分アンナさんの中へ。


「彼にいっぱい気持ちよくしてもらって、いっぱい赤ちゃん産んでね。」

「あ、ああ、何!?何が!?」



そろそろ彼の苗床用意しようと思ってたから、手に入って良かったよ。


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