怠惰な蟲使い(仮)

胸の轟

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〈3〉

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「あ~・・・働きたくない。楽してお金を手にしたいのに儘ならない。」

「・・・・・・」


もう二度と会いたくなかった人が、なんかまた来てるんですけど。

モグモグとうちの商品を食べながら愚痴を──愚痴?愚痴かなこれ?
働きたくない。でも金は欲しい。考えが盗賊と何ら変わらないと思うのは僕だけなんだろうか。


「バカなの?盗賊だって商人待伏せしたり弱そうなヤツ待伏せしたり、どっかの金持ち狙うなら下調べしなきゃだし、クソめんどうなお仕事しなきゃだよ?俺は働きたくないって言ってんの。」


僕の考えを読んだかのような的確な返事が。──いや、あの、それって偉そうな顔で言うようなことじゃないですけど。怖いから勿論言わないが。


「俺のこと養ってよ。」


反則級のすごい可愛い顔で言われて思わずはいって言いそうになった。

嫌だよ!普通の極上美少女──極上の時点で普通じゃないけど!ただの極上美少女ならこっちからお願いしたいけど、アンタ中身すごく恐ろしい人じゃないですか!一緒に生活とか精神の擦りきれ度が半端無いわ!──って言っても殺られたりしないだろうか。

「あの・・・僕、ひ、人と暮らすのはちょっと・・・」

「俺も他人と暮らすの無理だから一緒だね。別居でお金だけ貢いでよ。」


何言ってんだコイツって目で見てもいいだろうか。何故僕が恋人でも何でもない相手に貢がねばならないのか。商品の単価だって安いんだから、そもそも貢げるほど稼いでないし。


「いや、あの、そんなにお金ないです。」

「うん、知ってる。」


じゃあなんで言ったよって言っても殺られたりしないだろうか。


「ルールー君とは仲良しだと思ってたけど、俺のお願いは聞いてくれないってこと?」


金が無いって分かったうえで貢げとか、僕を路頭に迷わすのが目的だったらどうしよう。あと、ほんとの仲良しは人の鼻の骨を躊躇なく折らないってことを言いたい。言わないが。


「えぇぇ・・・あの、貢ぐのは無理ですけど、僕に出来そうな範囲のお願いなら聞こうかなぁ~なんて・・・。」

「本当に?──ルールー君ならそう言ってくれると思ったよ。さすが俺の親友。」


くどいようだが、親友は人の鼻の骨を躊躇なく折らないってことを言いたい。言わないが。

これちょっと嵌められたくさいんだけど。多分今から言われることが僕に聞いて欲しいお願いなんじゃ。

難易度高いお願いだったらどうしよう。ひとつめ断って次も出来ませんて言ったら、役立たずは死ねば良いよとか言って殺られないだろうか。この人やりそうですごい怖い。



「お願いっていうのは────」

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