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2.
やはり今日も身体に違和感を感じた。
(またやってしまった・・・)
朝目覚めて真っ先に思うのがそれだった。
そういうことに嫌悪感はなく、どちらかと言えば興味はあって、一度自分でしてみたことはあったがどこをどうすればいいのか分からず、痛いだけだったためその後はしていなかった。
それなのに・・・
このところ毎日、その行為を無意識のうちにしてしまっている自分がいた。
(欲求不満なのかな・・・)
そんなことは無い。いやらしいことなんて、たまにチラッと考えはしても、頻繁に考えたりはしない。
(でも、毎日のようにしてしまうってことは、いやらしい自分を無意識に閉じ込めてるせいとか・・・?)
病気という可能性も捨てきれない。病気なら良いが──本当に病気だったらそれはそれで良くはないが──淫乱と病気なら、理由が分かる病気の方が幾分かマシだろうか。
(誰かに相談した方いいのかな?でも、こんなこと誰に・・・?)
兄の顔が過る。
普段の美優ならば、何か困った時は4つ上の兄を頼るのが常だったが
(無理無理無理!お兄ちゃんにとか絶対無理!)
眉目秀麗なうえに誰にでも優しく、常に柔らかな笑みを浮かべ人当たりの良い兄。
纏う清廉さからそういったことを連想しずらいが、兄とて男。きっと性欲も人並みにあり、そういうことも自分の知らないところでしているだろうとは思う。
知識も経験も美優より豊富で、どうしてもどうにもならない程切羽詰まった状況に陥った時、きっと最終的には兄を頼ってしまうだろうとは思う。
最終的にするなら今したところで、早いか遅いかの違いしかないのだから、今すればいいと他人なら言うだろう。だが美優には出来ない。
無意識に自分の身体を弄るという、まるでいやらしいことを終始考えてるような浅ましさを兄に知られ内心軽蔑されるのが恐ろしいからというのもあるが、別の要因が美優が行動を起こすことに待ったをかけるのだ。
「おーい美優。時間大丈夫かー?」
思考に沈んでいた美優は、ドア越しの兄の声に一瞬身体をビクリとさせる。
「嘘ッ、もうこんな時間!?」
慌てて飛び出す美優に兄の朝食と言う声が聞こえたが、時間を理由に顔も向けず家を飛び出す。
別の要因──それは夢だ。
美優は兄との淫らな夢を見てしまうのだ。
夢を見るだけ──ならば良かった。そう言うと語弊があるが、兄とのそういう夢を見ながら、さも兄が実際そういうことをしているかのように自分で自分を無意識に慰めた結果、毎朝違和感を感じることになっている。
清廉な兄を汚している自覚があり、美優は兄の顔がまともに見ることが出来なくなった。
ギリギリ遅刻を免れた美優は、朝から走ったせいで既に疲労していた。
「寝坊か?」
机に突っ伏していた美優の頭上から声がかかる。
「ん~ん、考え事してたら時間が。」
「なんか悩んでんの?良ければ聞くよ。」
「あ~・・・うん、ありがとう。大丈夫だから。」
「俺に言えないってことは俺のこと!?」
「違う違う!圭のことじゃないって!」
「本当か~?」
「ほんとほんと!あ、ほら、そろそろ先生来るんじゃない?」
下校時刻になり、美優と圭は学校近場をブラブラした後、ファーストフードへ入った。
ポテトをつまみながら他愛ない会話をし、兄に存在がバレないよう自宅までではなかく近くまで圭に送ってもらい帰宅。それが2人の一連の流れで、今日もそのつもりだった美優に圭が待ったをかけた。
「美優は知ってるか?穴場の公園があるって。」
「穴場の公園?」
「俺も知らなかったんだけど、鈴木が教えてくれたんだ。何でもカップルの間じゃ有名なんだってさ。」
カップルの間で有名と聞き、ロマンチックな場所を想像した美優は行くことに。
直ぐに後悔するとも知らず。
(またやってしまった・・・)
朝目覚めて真っ先に思うのがそれだった。
そういうことに嫌悪感はなく、どちらかと言えば興味はあって、一度自分でしてみたことはあったがどこをどうすればいいのか分からず、痛いだけだったためその後はしていなかった。
それなのに・・・
このところ毎日、その行為を無意識のうちにしてしまっている自分がいた。
(欲求不満なのかな・・・)
そんなことは無い。いやらしいことなんて、たまにチラッと考えはしても、頻繁に考えたりはしない。
(でも、毎日のようにしてしまうってことは、いやらしい自分を無意識に閉じ込めてるせいとか・・・?)
病気という可能性も捨てきれない。病気なら良いが──本当に病気だったらそれはそれで良くはないが──淫乱と病気なら、理由が分かる病気の方が幾分かマシだろうか。
(誰かに相談した方いいのかな?でも、こんなこと誰に・・・?)
兄の顔が過る。
普段の美優ならば、何か困った時は4つ上の兄を頼るのが常だったが
(無理無理無理!お兄ちゃんにとか絶対無理!)
眉目秀麗なうえに誰にでも優しく、常に柔らかな笑みを浮かべ人当たりの良い兄。
纏う清廉さからそういったことを連想しずらいが、兄とて男。きっと性欲も人並みにあり、そういうことも自分の知らないところでしているだろうとは思う。
知識も経験も美優より豊富で、どうしてもどうにもならない程切羽詰まった状況に陥った時、きっと最終的には兄を頼ってしまうだろうとは思う。
最終的にするなら今したところで、早いか遅いかの違いしかないのだから、今すればいいと他人なら言うだろう。だが美優には出来ない。
無意識に自分の身体を弄るという、まるでいやらしいことを終始考えてるような浅ましさを兄に知られ内心軽蔑されるのが恐ろしいからというのもあるが、別の要因が美優が行動を起こすことに待ったをかけるのだ。
「おーい美優。時間大丈夫かー?」
思考に沈んでいた美優は、ドア越しの兄の声に一瞬身体をビクリとさせる。
「嘘ッ、もうこんな時間!?」
慌てて飛び出す美優に兄の朝食と言う声が聞こえたが、時間を理由に顔も向けず家を飛び出す。
別の要因──それは夢だ。
美優は兄との淫らな夢を見てしまうのだ。
夢を見るだけ──ならば良かった。そう言うと語弊があるが、兄とのそういう夢を見ながら、さも兄が実際そういうことをしているかのように自分で自分を無意識に慰めた結果、毎朝違和感を感じることになっている。
清廉な兄を汚している自覚があり、美優は兄の顔がまともに見ることが出来なくなった。
ギリギリ遅刻を免れた美優は、朝から走ったせいで既に疲労していた。
「寝坊か?」
机に突っ伏していた美優の頭上から声がかかる。
「ん~ん、考え事してたら時間が。」
「なんか悩んでんの?良ければ聞くよ。」
「あ~・・・うん、ありがとう。大丈夫だから。」
「俺に言えないってことは俺のこと!?」
「違う違う!圭のことじゃないって!」
「本当か~?」
「ほんとほんと!あ、ほら、そろそろ先生来るんじゃない?」
下校時刻になり、美優と圭は学校近場をブラブラした後、ファーストフードへ入った。
ポテトをつまみながら他愛ない会話をし、兄に存在がバレないよう自宅までではなかく近くまで圭に送ってもらい帰宅。それが2人の一連の流れで、今日もそのつもりだった美優に圭が待ったをかけた。
「美優は知ってるか?穴場の公園があるって。」
「穴場の公園?」
「俺も知らなかったんだけど、鈴木が教えてくれたんだ。何でもカップルの間じゃ有名なんだってさ。」
カップルの間で有名と聞き、ロマンチックな場所を想像した美優は行くことに。
直ぐに後悔するとも知らず。
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