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しおりを挟む婚約者がいる相手を狙えば、当事者たちで諍いが起こるのは当たり前で、政略で愛など存在しなかったとしても、内心お好きにどうぞと思っていても、ちょっかい出されれば注意するし、愛があったら我慢出来ずに意地悪だってしてしまう。好き人が異性と仲良くしてたら許せない。
けれど真実の愛には勝てなくて、最後は二人の仲を認め円満に婚約を解消するのでした。
めでたしめでたし
というのが本来のストーリーなのに、どうしてこうなった。いや、分かってる。全部転生者のせいだ。
つらつら考えてる間にも断罪は続いてて、遂にクライマックスに。
「───よって貴様は死ぬまで北の監獄塔の囚人たちの慰み者となれ!」
放った言葉と声の強さと王子の顔が合ってない珍現象発生。
自分で言ってるのに、ちょっと何言ってるのか分からないですって表情になってる。
「はい、ストーップ。そこまで。」
ヒロインを除く参加者が茶番劇を止めた。
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