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しおりを挟む突然静寂に包まれた会場で、ヒロインだけが置いてきぼりになる。
「え?え?どうして途中で止めちゃうの!?さっさとあの悪女を追い出してよ!」
可憐さもか弱さも捨て喚くヒロインに動じるでもなく、冷静に王子が聞く。
「慰み者って何?」
「は?何その純情ぶった発言。」
「どこが純情ぶってるのか分からんけど、俺もそれって何?って思ってた。」
「俺も」「私も」「僕も」
「はぁあ!?あんたらマジで言ってるわけじゃないよね!?」
「・・・え、キレられてる?」
「知らないから聞いてみたらキレるって・・・」
「「キャラ変わってね?」」
「あんたらが知ってて当然のこと聞くからでしょ!あ、まさか私みたいな美少女の口から説明させて興奮したいってことじゃないでしょうね?」
「何言ってるのかちょっと分からないんだけど。」
「説明で興奮する意味分からん。」
彼らが真面目に言ってるのが伝わったのか、転生者が困惑顔になった。
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