何故か異世界に召喚されたがまったりゆったりしながら生活していきたいと思います♪

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どうしてそうなった⁉︎

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最初に口を開いたのは王妃様だった。

「まぁまぁ、それは余程怖かったでしょう。いきなり知らない世界に来て、それに男の人に剣先を向けられて。」

王妃様の言葉にどう返事をすれば良いのか分からずあたふたしていると横に座っているオルトさんに謝られた。

「あの時はすまなかった。いきなり剣先を向けてしまって。」

「あ、そんな、頭をあげてください。いきなり現れた見ず知らずの者を警戒するのは当たり前です。それに騎士様なら尚更ですよ。目が覚めたらベットに寝かせてくれたし、お水もくれたじゃないですか。それが嬉しかったです。
遅くなりましたが助けて頂き有難うございました!」

オルトさんにまだ助けて頂いたお礼を言ってなかったので椅子に座りながら頭を下げた。
すると横から慌てた声が聞こえてきた。

「い、いや、頭をあげてくれ。騎士として当たり前の事をしただけだから。」

そんなオルトの慌てぶりを見て周りから笑い声が聞こえてきた。

「貴方見て?あのオルトが慌てているは!珍しい物が見れましたね。」

王妃様の言葉に王様は頷た。

「あぁ、そうだな。あのオルトがこんなにも慌てているなんて。珍しい物を見れた。さて、これからどうする。」

王様が真面目な顔になり、これからの事を話し始めた。
その途端、笑っていた人達は真面目な顔つきになった。
これからの事をどうしようか考えていた美久に

「美久さん、貴方はこれからどうしたいのか希望はあるかい?」

ニールさんに話しかけられ戸惑ってしまった。
なので疑問に思っていた事を聞いた。

「あ、あの、私は元の世界に戻れないのでしょうか?」

その質問をした途端皆さんの顔が暗くなった。

「ごめんなさい。元の世界に帰れる方法は無いの。私達も色々試したり、探したりしたんだけど何も無くて。」

ニールさんの代わりに第2王子様のジースさんが代わりに答えてくれた。
その答えに私は俯いてしまった。
俯いた美久を見て皆が暗い顔をしたが、美久は帰れないことよりこれからどうやって暮らしていくのかを考えていた。
皆が顔を俯いている美久を心配そうに見ていたその時、
勢い良く美久の顔が上がり、皆を見渡して言った。

「あの、私が元の世界に帰れないのは分かりました。それでですね、これからこの世界で生きていくために必要な戸籍とか、身分はそうしたら良いですかね?出来れば用意して頂きたいんですが、平民でも何でも構いません。生活出来れば良いので。」

美久の言った言葉に皆顔をポカンとさせていた。
その光景を見た美久は首を傾げて聞いた。

「あ、あの?皆さんどうしたんですか?」

美久の質問にニールがいち早く反応して聞いた。

「あのね美久⁉︎貴方は元の世界に帰れないのよ?この世界で生きていくしかないのよ?それでも良いの?元の世界に家族が居たり、恋人が居たんじゃ無いの?悲しく無いの?」

「え、あはい。私の両親は私が18の頃亡くなりました。恋人も居ません。なのでこれといって悲しくはなりません。それに、泣いて喚いたって帰れない事には変わりありませんので。
だったら残りの人生この世界で生きていこうと思っています。」

逞しい美久の答えにオルトが笑った。

「ふっ、ははははは、」

いきなり笑い出したオルトに美久はビックリして顔をじっと見ていた。

「いや、すまん、すまん。普通元いた世界に帰れないって聞いて泣きわめくかと思えばこの世界で生きていくために必要な事を用意しろって、笑うしか無いだろ。ふふふ…。あー笑った。久しぶりに声を出して笑った。」

オルトの笑いに釣られて皆が笑い、美久も笑った。
暫く笑ってたら王様が、

「美久さん、貴方を歓迎します。この世界で生きていくために必要な身分や、戸籍はこちらで用意しよう。しかし、いきなり暮らせと言っても困ることが多いだろう。暫くの間この城に滞在しなさい。焦らなくて良い。少しずつこの世界に慣れていけば良い。何か分からないことが有れば気軽に聞いてくれ。私達でも、ニールでも良い。焦らずゆっくり慣れなさい。幸いこの国は昔から異世界からの迷い人が見つかっていて偏見など無いから安心しなさい。」

王様の言葉に美久は笑顔で頷いた。

「美久さん、何か分からない事が有れば気軽に声をかけて聞いてね。女同士で話したい事も何でも言ってね!妹が出来たみたいで嬉しいの‼︎」

ニールさんは妹と言ってくれて美久は驚きながらも笑顔で頷いた。

「さて、これから暫く城に滞在するけど流石に1人になるのは危険だ。誰か護衛を付けるか。城の者にはお客人と話しておくが何が起きるか分からんからな。さて、誰を付けるか。」

王様が護衛を付けると話しているのをボーとして聞いていたら横から

「俺が彼女の護衛に付きます。私にやらせて頂けませんか?」

何とオルトが美久の護衛を自らやりたいと王様に進言した。

その事に皆が又驚いた顔をしていた。
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