最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第12章 0秒の石

警察と先輩

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キエレ「何を根拠に!」

疑うキエレを無視し、セレンは石を取り出し見せた。

セレン「これ、なんだと思いますか?」

それは、片手に収まるくらい小さな、手のひらサイズの石ころだった。見た目はどこにでもあるような石。

セレン「これは…0秒の石なんですよ。」

(!?)

リウス「いいや、嘘だな。」
キエレ「…体内魔法を使ったの?」
リウス「そうだ。」

セレンが0秒の石という石は、ただの石。
まず、0秒の石がもう手に入っているならさっさと使えばいいし、スイマを連れ戻そうとする必要もない。

リウス「お前がやりたいこと、ちょっと分かるよ。」

この世を壊せば、もう悲しまないですむ。寂しくならないですむ。嫌なことももう起きない。
この世を破壊する事により、失われるモノも多いことだって分かる。やってはいけないことだということも分かる。
しかし、人の欲望はおさまらない。

リウス「セレン。お前は知っていて、止めて欲しいんじゃないのか?」

そこの言葉にセレンが反応する。

リウス「0秒の石は有名だ。どこにあるかなんでお前が本気を出せば、理想化で直ぐに探し出す事が出来るだろ?」
セレン「うるさい!心なんて…僕には…」
リウス「ラインとブシンは計画の為集まった、メンバー。仲間がいない気持ちは分かる。」
セレン「何が分かるだ!軽々しく言うな!!」

セレンはポーカーフェイスが崩れ、息が荒くなっている。感情が高ぶっているらしい。

リウス「俺は今までずっと、知らない場所に信じていいか分からない仲間に囲まれてきた。けど、皆いい奴だったよ。つまりはさ?似たもの同士って事だよ。」

セレンはリウスを睨みつけ、俯く。

セレン「僕は天才なんだ。生まれながらにしてチート魔法を使う期待の子。仲間なんて…いなくなって大丈夫…。」

風が吹いた。

「はーい。そこまで~。」

その声と共に、金髪の青年がセレンの後ろに急に現れた。
チャラそうで、長い前髪をピンで止めている。

「その石、渡してくれるか?」
セレン「誰が知りませんが、ただの石ですよ?」
メロン「俺はメロン。そっちじゃなくて、ポケットに入ってる方の。」

そう言い、メロンと名乗る男はポケットを指でつつく。
恐らく、そっちは本物の『0秒の石』なのだろう。セレンは驚きの表情を一瞬見せた。


メロン「そうそう、君がリウスくんだな?」
リウス「……なんの用だ?」
メロン「君は0秒の石を破壊するけんりがある。」
セレン「何を勝手なことを!」

メロンはセレンのポケットから0秒の石を取り出し、リウスへ向かって投げる。
しかし、リウスは動けないのでキャッチ出来ずに、0秒の石は地面に転がる。
一見、普通の石ころだ。しかし、0秒の石には時計の模様があった。そして、針は無いはずの13時を刺していた。

メロン「あー、そっか。動けないのか。セレンくんだっけ?魔法解いてくれるかな?」
ライン「お前!ボスをなんだと思っているんだ!」
セレン「待て。チート魔法かもしれない。一応、落ち着いて気を引き締めろ。」
メロン「あ、攻撃専門はあの二人な。」

メロンはそう言い、指を指した。指を指した。方向には、青と赤の髪の男が二人いた。メロンと同じくらいの年齢だろうか。青髪は、黒パーカーで目付きが悪く、直ぐにでも誰かを殺してしまいそうな雰囲気を出している。赤髪は対照的に、自身に満ち溢れている感じだ。

リンク「はじめまして。リンクです。僕とメロンで交渉役。」

そう自己紹介したのは緑髪の男。

リウス(カラフルな髪に若く男。どこかで見たことが…)




ーーーーー
次回・0秒の石・破壊

メロン「青髪がレイトで、赤髪がカユウな。」
セレン「………もしかして…チート魔法と、神魔法の…?」
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