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第5章 最後に涙
スミレの花言葉
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リウス「あれは…」
公園のブランコにバスクがいたのだ。
リウス(ブランコは普通なのか。)
リウスは隣のブランコに座る。
バスク「こんな肌寒い夜にお出掛けか?」
リウス「ちょっと寝られなくてな。」
二人は目を合わせようとしなかった。
お互いに敵同士という立場だが、攻撃を仕掛けることもなかった。
空を見上げると、満天の星空だった。
月明かりで照らされ、輝く星達を見つめる。
昼間は賑やかだった音や声も今は時が止まったかのようになくなり、静まり返る。
リウス「…なぁ、奇跡ってあると思うか?」
バスク「知らね。」
リウス「じゃあ…努力は報われると思うか?」
バスク「知らねーし!…なんなんだよ。」
リウス「敵に言うのもあれだけど…最近疲れてんじゃねーの?」
バスク「は?」
リウス「神様は人を平等に造り分ける。自分の持っている者をどう生かすかで運命は変わる。」
バスク「……どう言うことだよ。」
リウス「悩みすぎるな。相談する勇気って言うのも時には大切だせ。じゃ、俺もう行くから。」
リウスは立ち上がりその場から立ち去ろうとする。
バスク「まて!」
バスクが呼び止める。
バスクも立ち上がり、決して目を合わせずに話す。
バスク「…話を聞け。聞くだけでいい。後は何も言うな。」
リウス「…分かった。」
バスク「俺、最近怖いんだ。無限ループにいたいのに、弱いから棄てられるんじゃないかって不安で…。もしもの時は助けてくれる、引き止めてくれるって…どこかで期待してて…。それじゃダメだってのは分かってる。…でも、…もう…俺どうしたらいいのか……強くなりたくても、チート魔法は元から才能のある者にしか使えない。」
バスクは話してる内に、俯いていった。
彼が今、どのような表情をしているのか、リウスには変わらない。ただ、悲しいくて泣きそうな顔でも、悔しくて涙を流していても、リウスには黙ってじっと話を聞くことしか出来ない。
バスク「さっき奇跡はあるかと聞いたよな。前言撤回する。この世には奇跡なんてない!」
リウス「………。」
バスク「……ありがとな。もういいぜ。」
リウス「そうか。」
バスク「じゃあな。」
リウス「ああ。」
バスク「そうだ、最後に聞かせてくれ。…お前は奇跡と努力が報われることはあると思うか?」
リウス「……人が報われるには90パーセント努力、または苦しみが必要。奇跡は起きるモノではなく、起こすモノ。俺はそう思う。」
バスク「…お前らしくない答えだな。お前はもっとずる賢くて、俺と似た絶望的な考えを持っていると思ってたよ。」
リウス「…なにかあったら誰かを頼れ。例えお前に、頼れる奴がいなくなったなら俺を頼ればいい。」
リウスが立ち去った後、バスクはその場で涙を流した。
それは、生まれてはじめて、兄以外から貰った『心に届く』優しさだった。
その公園には花壇があり、そこにはすみれが咲き誇っていた。
そのスミレの花言葉は『小さな幸せ』
バスクは自然と笑顔になっていた。
その笑顔はある人物を狂わせる。
…その光景を近くで見ていたスイマ。
スイマの足元で勿忘草が咲いていた。
スイマはそれを踏み潰す。
勿忘草の花言葉は
『私を忘れないで』
ーーーーー
次回・勿忘草のもう一つの意味
スイマ(ああ…、…僕ってそんなに信用ないかな?出来れば僕に相談して欲しかったな。)
バスク「…お前はそんな事気にすんな。」
スイマ「…やっぱり頼りないんだ……。」
バスク「そうじゃなくてっ…!」
スイマ「…?」
公園のブランコにバスクがいたのだ。
リウス(ブランコは普通なのか。)
リウスは隣のブランコに座る。
バスク「こんな肌寒い夜にお出掛けか?」
リウス「ちょっと寝られなくてな。」
二人は目を合わせようとしなかった。
お互いに敵同士という立場だが、攻撃を仕掛けることもなかった。
空を見上げると、満天の星空だった。
月明かりで照らされ、輝く星達を見つめる。
昼間は賑やかだった音や声も今は時が止まったかのようになくなり、静まり返る。
リウス「…なぁ、奇跡ってあると思うか?」
バスク「知らね。」
リウス「じゃあ…努力は報われると思うか?」
バスク「知らねーし!…なんなんだよ。」
リウス「敵に言うのもあれだけど…最近疲れてんじゃねーの?」
バスク「は?」
リウス「神様は人を平等に造り分ける。自分の持っている者をどう生かすかで運命は変わる。」
バスク「……どう言うことだよ。」
リウス「悩みすぎるな。相談する勇気って言うのも時には大切だせ。じゃ、俺もう行くから。」
リウスは立ち上がりその場から立ち去ろうとする。
バスク「まて!」
バスクが呼び止める。
バスクも立ち上がり、決して目を合わせずに話す。
バスク「…話を聞け。聞くだけでいい。後は何も言うな。」
リウス「…分かった。」
バスク「俺、最近怖いんだ。無限ループにいたいのに、弱いから棄てられるんじゃないかって不安で…。もしもの時は助けてくれる、引き止めてくれるって…どこかで期待してて…。それじゃダメだってのは分かってる。…でも、…もう…俺どうしたらいいのか……強くなりたくても、チート魔法は元から才能のある者にしか使えない。」
バスクは話してる内に、俯いていった。
彼が今、どのような表情をしているのか、リウスには変わらない。ただ、悲しいくて泣きそうな顔でも、悔しくて涙を流していても、リウスには黙ってじっと話を聞くことしか出来ない。
バスク「さっき奇跡はあるかと聞いたよな。前言撤回する。この世には奇跡なんてない!」
リウス「………。」
バスク「……ありがとな。もういいぜ。」
リウス「そうか。」
バスク「じゃあな。」
リウス「ああ。」
バスク「そうだ、最後に聞かせてくれ。…お前は奇跡と努力が報われることはあると思うか?」
リウス「……人が報われるには90パーセント努力、または苦しみが必要。奇跡は起きるモノではなく、起こすモノ。俺はそう思う。」
バスク「…お前らしくない答えだな。お前はもっとずる賢くて、俺と似た絶望的な考えを持っていると思ってたよ。」
リウス「…なにかあったら誰かを頼れ。例えお前に、頼れる奴がいなくなったなら俺を頼ればいい。」
リウスが立ち去った後、バスクはその場で涙を流した。
それは、生まれてはじめて、兄以外から貰った『心に届く』優しさだった。
その公園には花壇があり、そこにはすみれが咲き誇っていた。
そのスミレの花言葉は『小さな幸せ』
バスクは自然と笑顔になっていた。
その笑顔はある人物を狂わせる。
…その光景を近くで見ていたスイマ。
スイマの足元で勿忘草が咲いていた。
スイマはそれを踏み潰す。
勿忘草の花言葉は
『私を忘れないで』
ーーーーー
次回・勿忘草のもう一つの意味
スイマ(ああ…、…僕ってそんなに信用ないかな?出来れば僕に相談して欲しかったな。)
バスク「…お前はそんな事気にすんな。」
スイマ「…やっぱり頼りないんだ……。」
バスク「そうじゃなくてっ…!」
スイマ「…?」
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