みどりいろにひかる

マリアクセル

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怒りのいちごタルト

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わたしは、みどり。14歳。
あっ授業が終わりを告げるチャイムの音だ。
(んんん眠かった!)
なんて、あくび……したりしてる子も、いるのかな。風が生徒たちの笑い声を運んでくる。独特の湿った空気と一緒に。たくさんの、ざわざわした命のなかのひとつぶとして生息するのは、どんな感じなのだろう。わたしは、学校に行ったことがないからわからない。

わたしの隣であくびをしているのはスノウ。白い長毛の年老いた猫。青い目で、じっとこちらを見ている。そろそろ、パトロールにでかける時間。猫用出入り口は絶対に使わないのがスノウのやり方。今日もフランス窓から、優雅なモップのように出ていった。

さて。
スノウがお客さまを連れてくるまでに、下ごしらえを完成させなくては。何度もたたんで作るパイ生地は、最後のひと伸ばし。冷凍庫で冷やしておいたクッキー記事は2cmの輪切りに。庭からバラとローズマリーを摘んできたら、小さな花瓶にさして各テーブルに。

テーブルは全部で3つ。部屋の真ん中にある、5人がけ。2席のカウンター。窓辺の小さな一人用。テーブルのいらないお客さまならば、ピアノの椅子を使うこともできる。

このピアノがまた歌う日はいつだろう。
わたしは、その日を待っている。

とりあえず。今日の音楽は

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