貴族堕ち

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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緑の妖精

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 その妖精はしばらく倒れていたのですが、ようやく意識が戻ったのかパタパタと翼を浮かして空を飛び始めました。
 私の周りをくるくると回る生命体に興味を持った私はその子に触れて見ることにします。
 柔らかい体質に、すぐに千切れてしまいそうな羽が可愛らしいのですが、あまり触りすぎると本当に壊れてしまいそうなので触るのはやめました。

「妖精さん、こんな所に迷い込まないで早く森に帰りなさい、ここは自然の象徴である貴方のような者がいるべき場所ではありません...、ここは腐った大人達による独裁政治が横暴している最低の国ですから...」

 そう言いながらテラスの端っこにそれを置いて去るのを待ったのですが、いつまで経っても帰ってくれる気配がないので、見かねた私は妖精さんを家に入れてあげました。

「もう...、こんな寒い所にずっといたら風邪ひいちゃうじゃない...」

 そっとそれを手にとって暖かい家の中に一緒に入ります。
 その妖精は家の中に入るとそこら中飛び回った後、私の前に静止して何かを待っているようだった。
 何だろうと考えていると、空中になにやら文字を書いて行く。

「わ、た、し、に、な、ま、え、を、つ、け、て...?、私に名前をつけて欲しいの?」

 そう私が呟くと、彼女は空中で喜びを表すように飛び回る。
 少~し頭を回して考えます。

「わかった!...、そうだな~...、うん決めた!ホウライってのはどうかな?」

 私が彼女に名前をつけてあげると、急に体が光り出し辺りが眩い閃光で包まれたのだが、あまり変化は内容だった。
 強いて言えば頭の部分にアホ毛が立った所だけである。
 そのアホ毛をピンピンしてあげると、喜んだように飛び回っていた。

「アハハ、ホウライって面白い子だね!」

 私は腹を抑えながら笑い、おかしくなったので涙が出てきてしまう。
 一人しかいないはずの部屋で喋っていたので、ルナサが私の部屋へと心配そうに入ってきました。

「エクセリアお嬢様...失礼します、何かあったのでしょうか?」

「ええ、とても素敵な事があったの!これを見て!」

 私は妖精を彼女に見せる。

「森の妖精ですか?」

「そう!新しい私の友達なの!、ねっホウライ!」

 私と妖精のやり取りをポカ~ンと口を開けて見ている彼女の表情が面白いと感じる私でした。
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