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始まりの大陸編
盗難にあった家
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「俺の家が!」
勇者は唖然とした顔で自分の変わり果てた家を見つめていた。
扉はこじ開けられており、あたりに木片が飛び散っている。
「まるでボロ屋敷みたいだな!ww」
魔王に煽られて殺意が増していくなか、ボロ屋から人影が見えた。
「いや、この家は収穫があったな!」
嬉々としてユウリの家から出てくるはユウトのパーティ。
俺はユウトが手に持っている物を見て目を疑った。
「おいユウト...、それはこの家から持ち出したものだよな...?」
「ああ!」
「ああ!じゃねーよ!、それ窃盗!、勇者が盗みを働いていいのかよ!」
ユウトは首を傾げて俺を見て叫ぶ。
「勇者なら許される!、世界平和の名のもとに王から民は皆勇者に献上せよとの命令がかかっているはずだ、だから勇者は民の物を拝借もとい盗ってもいいんだ!」
俺はユウトの意見を聞いてため息が出る。
「全く、ここの王様もどうかしてるよな、勇者の力を絶対正義か何かと勘違いしている...、ユウトみたいなクズが出てくるのも当たり前の政策だしな...」
「誰が...、クズだって?」
ユウトはクズと言われたのが相当悔しかったらしく剣を引き抜く。
「ちょい待ち!、勇者が一般人に武器を向けていいのかよ!」
「なんかお前は気に食わないんだよ、そうユウリみたいでな!」
ユウトが剣を振り抜いてくる。
まずい、今の俺にユウトの攻撃を耐えられるだけのHPはない、死んだ...。
~完~
とはならない。
ユウトのパーティの一人がユウトの攻撃を防いでくれていた。
「どけ!」
「いえ、ユウト様の方が明らかに悪いので仲裁させていただきました」
剣士のような青髪のそいつは俺の前に立ち、ユウトの攻撃を仲裁した上で俺を守るような位置に立っていた。
女性だろうか?、仮面のような物を顔にかけていてよくわからないが、声質的におそらく女性だろう。
「すっごい早かったな!、余には何が起きたかわからなかったぞ!」
魔王が驚きの声を上げる中、俺は剣士のステータスを見てみると、レベルがユウトより上であった。
勇者とは元来成長しにくいものなので、多少レベル差が仲間と開くのは当然ではあるが、それでもレベルが61でユウトと5レベルも差がつくものだろうかと不信感を抱いた。
剣士が剣を収めるとユウトも剣を収める。
「悪かったな、ついカッとなった」
「全くです!、ユウリに何かあったらどうするつもりだったんですか!」
レスカに声をかけられたユウトはますます俺を見る目が変わる。
「やっぱりお前は以前ユウリと一緒にいた...、まさか本当にこの金髪がユウリなのか..?」
震える指で俺をさしてくる。
俺自身もバレたくはなかったが、これ以上ややこしくなっても敵わないと思い打ち解ける。
頭を掻きながら俺はユウトを見つめて発言する。
「ああ、そーだよ、俺がユウリだ」
「だが、ユウリは男だ...、お前は女にしか見えないが?」
「話すと長くなる」
俺はユウトにこれまでの経緯をある程度話した。
ただし、このチビが魔王であることは伏せてだが。
「なるほど、だからユウリが行方不明になったのか」
ユウト一行はうなづく。
「しょうがないか...、これは返す、お前の家に残っていた道具も全部な」
ユウトは渋々しながらも道具類は全て家の中に戻してくれる。
「信じてくれるのか?」
「ああ、お前のウザさがユウリと全く同じだからな」
喜んでいいのか悪いのかわからないがとりあえず信じてもらえたことに安堵する。
「だがな、この家はもともとボロボロだったぞ、俺たちは万能鍵を使って開けられていない地下室から使えそうな道具を拝借しただけだからな」
万能鍵とは終盤の町で手に入れることができる鍵で、どんな鍵も開けられる素晴らしい鍵だ。
もちろんユウリも持っている。
「そうか、だが勇者の自宅を狙うとは...、空き巣がこの町にはいるんだな」
「おそらくだが、ユウリがまだ魔王を倒す前だと思うぞ、魔王が存在しているときはここもそこまで治安が良くはなかったからな」
「まあ、ここもその日を生きるのがやっとの人も結構いたしな、もうちょい防衛の整った都会に行けばそうでもなかったが」
ユウトが急に笑い出す。
何を思ったのか俺の肩に拳を当ててくる。
「だが、そんな日々も終わったんだな、ユウリ...不本意だがお前のおかげだ..」
ユウトが見せたことのない顔を俺に見せてきた。
なんか急な態度の変貌ぶりに面白さではなく気持ち悪さがあった。
「どうした?、なんか気持ち悪いぞ、今日のユウト」
ユウトは柄にもないことを言ってしまったと後悔して咳を混む。
「レベルも下がってしまって大変だろうけど頑張れよ、きっとお前ならすぐに元のレベルまで戻せるだろうけどな」
「へっ、言ってろ」
ユウリとユウトは変な気分になり笑い合う。
同族嫌悪していた者が話し合っていること自体が奇跡なのかもしれない。
魔王はそんな二人を見て「なんかいいな~、ああいうの!」と憧れるような視線を送る。
ハッとしたユウトはユウリから離れる。
「まあ、時間を取らせて悪かったな、俺たちはもう行く」
「こっちも家の戸締り確認しにきただけなんだが、もうこれじゃ使い物にならないな、新しく扉作ってもらうよ」
お互いがじゃあと別れようとした時に両者の体が光始める。
「なんだこれは!?」
ここにいる全員の体が光輝いている。
意識が飛ぶような感覚、これは瞬間移動呪文に似ている。
何者かが俺たち全員をどこかに移動させようとしている。
流石に対抗呪文を唱えられない今のレベルでは対抗策がない。
ユウトのパーティの僧侶が対抗呪文を貼ろうとしているが間に合いそうにない。
俺たちは成すすべなくどこかに飛ばされた。
勇者は唖然とした顔で自分の変わり果てた家を見つめていた。
扉はこじ開けられており、あたりに木片が飛び散っている。
「まるでボロ屋敷みたいだな!ww」
魔王に煽られて殺意が増していくなか、ボロ屋から人影が見えた。
「いや、この家は収穫があったな!」
嬉々としてユウリの家から出てくるはユウトのパーティ。
俺はユウトが手に持っている物を見て目を疑った。
「おいユウト...、それはこの家から持ち出したものだよな...?」
「ああ!」
「ああ!じゃねーよ!、それ窃盗!、勇者が盗みを働いていいのかよ!」
ユウトは首を傾げて俺を見て叫ぶ。
「勇者なら許される!、世界平和の名のもとに王から民は皆勇者に献上せよとの命令がかかっているはずだ、だから勇者は民の物を拝借もとい盗ってもいいんだ!」
俺はユウトの意見を聞いてため息が出る。
「全く、ここの王様もどうかしてるよな、勇者の力を絶対正義か何かと勘違いしている...、ユウトみたいなクズが出てくるのも当たり前の政策だしな...」
「誰が...、クズだって?」
ユウトはクズと言われたのが相当悔しかったらしく剣を引き抜く。
「ちょい待ち!、勇者が一般人に武器を向けていいのかよ!」
「なんかお前は気に食わないんだよ、そうユウリみたいでな!」
ユウトが剣を振り抜いてくる。
まずい、今の俺にユウトの攻撃を耐えられるだけのHPはない、死んだ...。
~完~
とはならない。
ユウトのパーティの一人がユウトの攻撃を防いでくれていた。
「どけ!」
「いえ、ユウト様の方が明らかに悪いので仲裁させていただきました」
剣士のような青髪のそいつは俺の前に立ち、ユウトの攻撃を仲裁した上で俺を守るような位置に立っていた。
女性だろうか?、仮面のような物を顔にかけていてよくわからないが、声質的におそらく女性だろう。
「すっごい早かったな!、余には何が起きたかわからなかったぞ!」
魔王が驚きの声を上げる中、俺は剣士のステータスを見てみると、レベルがユウトより上であった。
勇者とは元来成長しにくいものなので、多少レベル差が仲間と開くのは当然ではあるが、それでもレベルが61でユウトと5レベルも差がつくものだろうかと不信感を抱いた。
剣士が剣を収めるとユウトも剣を収める。
「悪かったな、ついカッとなった」
「全くです!、ユウリに何かあったらどうするつもりだったんですか!」
レスカに声をかけられたユウトはますます俺を見る目が変わる。
「やっぱりお前は以前ユウリと一緒にいた...、まさか本当にこの金髪がユウリなのか..?」
震える指で俺をさしてくる。
俺自身もバレたくはなかったが、これ以上ややこしくなっても敵わないと思い打ち解ける。
頭を掻きながら俺はユウトを見つめて発言する。
「ああ、そーだよ、俺がユウリだ」
「だが、ユウリは男だ...、お前は女にしか見えないが?」
「話すと長くなる」
俺はユウトにこれまでの経緯をある程度話した。
ただし、このチビが魔王であることは伏せてだが。
「なるほど、だからユウリが行方不明になったのか」
ユウト一行はうなづく。
「しょうがないか...、これは返す、お前の家に残っていた道具も全部な」
ユウトは渋々しながらも道具類は全て家の中に戻してくれる。
「信じてくれるのか?」
「ああ、お前のウザさがユウリと全く同じだからな」
喜んでいいのか悪いのかわからないがとりあえず信じてもらえたことに安堵する。
「だがな、この家はもともとボロボロだったぞ、俺たちは万能鍵を使って開けられていない地下室から使えそうな道具を拝借しただけだからな」
万能鍵とは終盤の町で手に入れることができる鍵で、どんな鍵も開けられる素晴らしい鍵だ。
もちろんユウリも持っている。
「そうか、だが勇者の自宅を狙うとは...、空き巣がこの町にはいるんだな」
「おそらくだが、ユウリがまだ魔王を倒す前だと思うぞ、魔王が存在しているときはここもそこまで治安が良くはなかったからな」
「まあ、ここもその日を生きるのがやっとの人も結構いたしな、もうちょい防衛の整った都会に行けばそうでもなかったが」
ユウトが急に笑い出す。
何を思ったのか俺の肩に拳を当ててくる。
「だが、そんな日々も終わったんだな、ユウリ...不本意だがお前のおかげだ..」
ユウトが見せたことのない顔を俺に見せてきた。
なんか急な態度の変貌ぶりに面白さではなく気持ち悪さがあった。
「どうした?、なんか気持ち悪いぞ、今日のユウト」
ユウトは柄にもないことを言ってしまったと後悔して咳を混む。
「レベルも下がってしまって大変だろうけど頑張れよ、きっとお前ならすぐに元のレベルまで戻せるだろうけどな」
「へっ、言ってろ」
ユウリとユウトは変な気分になり笑い合う。
同族嫌悪していた者が話し合っていること自体が奇跡なのかもしれない。
魔王はそんな二人を見て「なんかいいな~、ああいうの!」と憧れるような視線を送る。
ハッとしたユウトはユウリから離れる。
「まあ、時間を取らせて悪かったな、俺たちはもう行く」
「こっちも家の戸締り確認しにきただけなんだが、もうこれじゃ使い物にならないな、新しく扉作ってもらうよ」
お互いがじゃあと別れようとした時に両者の体が光始める。
「なんだこれは!?」
ここにいる全員の体が光輝いている。
意識が飛ぶような感覚、これは瞬間移動呪文に似ている。
何者かが俺たち全員をどこかに移動させようとしている。
流石に対抗呪文を唱えられない今のレベルでは対抗策がない。
ユウトのパーティの僧侶が対抗呪文を貼ろうとしているが間に合いそうにない。
俺たちは成すすべなくどこかに飛ばされた。
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