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始まりの大陸編
再び出会う二人
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俺とマオは港に戻りレスカを探しに出かけた。
できるかけ早く見つけて一刻も早くこの大陸からおさらばしたいものだと考えている。
マオはあれだけやられていたのに元気が有り余っているように走り回る。
疲れて動けないよりかはいいが、少しうるさい。
「ビューン!、ビューン!」
楽しそうにその言葉を発するマオ。
子供かよと笑っていると、徐々にマオの速度が上がっていく。
だんだんと追いつくのが難しくなり、俺が息をあげ始めるとマオはピタッと止まってこっちを見てドヤ顔をかましてくる。
殴りたくなる笑顔を向けられた俺だが、息が切れているのでそれどころではない。
マオが俺に近づいてきて笑っている。
「ユウリよ見ていたか?、お遊戯スキル“加速ゴッコ”だ、どうだ戦闘にも使えそうだろう、ただビューンと言い続けないといけないのが欠点ではあるが」
これまでのスキルに比べれば使い道がありそうだが、今はこんなことで体力を消耗している場合ではない。
俺が息を整えていると目の前から見覚えのある姿が二つほど見えた。
「レスカ...」
「ユウリ...」
二人はそう呟いた後全く動かない。
なんて言えばいいのかわからない、だが俺はレスカを置いて行くことはもう考えていない。
「ユウリ、早く行こう!、王様の兵隊達がここまで来る前に大陸渡るんでしょ?、レスカも見つかったし早く!」
空気の読めないマオがはしゃいでいるのを見たダインが、マオの口に手を置いて囁く。
「ユウリ、私を置いて行くって言ったのは私の身の安全を思っての行動ですか?」
俺は黙って頷くが、レスカは納得していないようだ。
「私はそんなに頼りない存在ですか?、ここではっきりしてください、これくらいのことでもう置いていくなんて言わないと」
「レスカ、君が疲れていると思って、さっきはそういう対処をしたんだ、決して俺のいっときの感情じゃない」
俺は合理性を問い出すが、レスカにこう言われた時に俺は固まってしまった。
「私が言っているのは今回のことだけを言っているんじゃないんです!、2年前のあの日、私を置いて一人で旅たったことについて弁明して欲しいんです!」
口が動かなくなる。
次に出す言葉が思いつかない、俺はあの日レスカを置いて言った事実は消えないのだから。
合理性など何もない、感情だけで考えた結果がレスカを置いて行くことだったのだ。
だが、それは俺にとってレスカが大切であるが故の行動だった。
「それは...」
「何ですか?、はっきり言ってください!」
レスカの迫力に圧倒された俺は何も言えないでいると、彼女は何も言わずに俺に抱きついてきた。
突然のことだったので頭が回らない。
「あの...、レスカ?」
俺がそう呟くと、彼女は俺にこう囁く。
「もう二度と、私を置いて行かないでくださいね...」
俺はその言葉を聞くと、自分の方が間違っていたのかとさえ思う。
彼女は、彼女の意思でここまでついてきてくれたのだ、俺はそれを尊重しよう。
「...、わかった、レスカ、今日からおまえは俺のパーティの一員だ、もう恋人としてではなく、仲間として扱うから、それだけは覚悟しといてくれよ」
二人で盛り上がるのを見たマオが、ダインの拘束を振り払って二人の仲に飛び込む。
「余を忘れるなよ!、余だってパーティの一員だからな!」
必死の形相で二人に仲間だと告げるマオを見たレスカは幸せそうに振舞っている。
「ええ、もちろんです、マオちゃんも私達の仲間ですよ」
「まあ、そうだな...、お前も一応仲間だな」
「一応とはなんだ一応とは!」
マオが俺に噛み付いてきたので喧嘩になる。
それを見たレスカは静かに笑っていた。
始まりの大陸編~完~
できるかけ早く見つけて一刻も早くこの大陸からおさらばしたいものだと考えている。
マオはあれだけやられていたのに元気が有り余っているように走り回る。
疲れて動けないよりかはいいが、少しうるさい。
「ビューン!、ビューン!」
楽しそうにその言葉を発するマオ。
子供かよと笑っていると、徐々にマオの速度が上がっていく。
だんだんと追いつくのが難しくなり、俺が息をあげ始めるとマオはピタッと止まってこっちを見てドヤ顔をかましてくる。
殴りたくなる笑顔を向けられた俺だが、息が切れているのでそれどころではない。
マオが俺に近づいてきて笑っている。
「ユウリよ見ていたか?、お遊戯スキル“加速ゴッコ”だ、どうだ戦闘にも使えそうだろう、ただビューンと言い続けないといけないのが欠点ではあるが」
これまでのスキルに比べれば使い道がありそうだが、今はこんなことで体力を消耗している場合ではない。
俺が息を整えていると目の前から見覚えのある姿が二つほど見えた。
「レスカ...」
「ユウリ...」
二人はそう呟いた後全く動かない。
なんて言えばいいのかわからない、だが俺はレスカを置いて行くことはもう考えていない。
「ユウリ、早く行こう!、王様の兵隊達がここまで来る前に大陸渡るんでしょ?、レスカも見つかったし早く!」
空気の読めないマオがはしゃいでいるのを見たダインが、マオの口に手を置いて囁く。
「ユウリ、私を置いて行くって言ったのは私の身の安全を思っての行動ですか?」
俺は黙って頷くが、レスカは納得していないようだ。
「私はそんなに頼りない存在ですか?、ここではっきりしてください、これくらいのことでもう置いていくなんて言わないと」
「レスカ、君が疲れていると思って、さっきはそういう対処をしたんだ、決して俺のいっときの感情じゃない」
俺は合理性を問い出すが、レスカにこう言われた時に俺は固まってしまった。
「私が言っているのは今回のことだけを言っているんじゃないんです!、2年前のあの日、私を置いて一人で旅たったことについて弁明して欲しいんです!」
口が動かなくなる。
次に出す言葉が思いつかない、俺はあの日レスカを置いて言った事実は消えないのだから。
合理性など何もない、感情だけで考えた結果がレスカを置いて行くことだったのだ。
だが、それは俺にとってレスカが大切であるが故の行動だった。
「それは...」
「何ですか?、はっきり言ってください!」
レスカの迫力に圧倒された俺は何も言えないでいると、彼女は何も言わずに俺に抱きついてきた。
突然のことだったので頭が回らない。
「あの...、レスカ?」
俺がそう呟くと、彼女は俺にこう囁く。
「もう二度と、私を置いて行かないでくださいね...」
俺はその言葉を聞くと、自分の方が間違っていたのかとさえ思う。
彼女は、彼女の意思でここまでついてきてくれたのだ、俺はそれを尊重しよう。
「...、わかった、レスカ、今日からおまえは俺のパーティの一員だ、もう恋人としてではなく、仲間として扱うから、それだけは覚悟しといてくれよ」
二人で盛り上がるのを見たマオが、ダインの拘束を振り払って二人の仲に飛び込む。
「余を忘れるなよ!、余だってパーティの一員だからな!」
必死の形相で二人に仲間だと告げるマオを見たレスカは幸せそうに振舞っている。
「ええ、もちろんです、マオちゃんも私達の仲間ですよ」
「まあ、そうだな...、お前も一応仲間だな」
「一応とはなんだ一応とは!」
マオが俺に噛み付いてきたので喧嘩になる。
それを見たレスカは静かに笑っていた。
始まりの大陸編~完~
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