女体化した勇者と魔王が一緒に旅するようになった理由

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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始まりの大陸編

ユウリのスキル

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「えっとなになに?、勇者のスキルは大体わかる...、他に何か使えそうなスキルはと...」

 俺はスキル欄を見ていくが、見慣れないスキルが追加されていた。
 女体化した際の副産物だろうか?“魅了チャーム”のスキルが気になり見ていく。
 先ほどのタコの魔物にも有効だったので、もしかしたら強力なスキルなのかもしれない。

「えっと...なになに....、バスト成長力+に色気UP+と体臭がいい香りになるスキルが基本スキルで、常時スキルが魅了への耐性UPと魅了確率UPに魅了範囲拡大...」

(あれ?思ったより変なスキルだな?いいスキルもあるけど、どうでもいいような基本スキルを取らないといけないとかいう酷い構成だ)

 まあいい、問題は技スキルだ、強力なスキルがあれば習得する意味も出てくる。
 俺は魅了の技スキルを見て赤面した。
 相手を魅了する技というのは、俺には少し刺激が強すぎたのだ。
 今の俺はたしかに女の体だ、この体で男を魅了するのはおそらく簡単だろう。
 だが、技スキルを使うのは少々恥ずかしいので、基本スキルの色気UPと体臭がいい香りになるを取ってあとは常時スキルに振る。
 バスト成長+には一切振らない、胸が大きくなっても邪魔なだけだ。

「よし、魅了のスキルポイントはこんなもんかな」

 変な技も多いが意外と有能だろう、魅了というのは時に武力よりも大きな戦果を生み出すことを俺は知っている。

「てか勇者が魅了のスキルを得るってやばいな...」

 普通魅了のスキルは淫魔が持つ物で、勇者の職につくものには無縁のスキルだ。
 女体化したとはいえこんなスキルを覚えるなんてやっぱりおかしいと思う俺だが、有用そうなものはなんでも使う、それが俺のやり方だ。
 他のスキルも見てみるが、やはり異色感を感じるのは魅了のスキルだけで、それ以外は元々ユウリが持っていたユニークスキルだった。
 ある程度魅了に振ると、後はいつも通り勇者のスキルに振る。
 “見切り”のスキルを再び習得すると、重複したためか見切りのスキルが強化された。
 これからはもっと多くのことが見切りでわかるだろう。
 めぼしいものが他にも見えたが、スキルポイントには限りがある。
 とりあえず前提スキルに振り終わると、船内からメガホンを持った船員が出てきて大声で叫んだ。

「船内のお客様に通達します、本艦はまもなく火の大陸にご到着します!」

 俺はそれを聞くと、二人を呼びに戻った。
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