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水の大陸編

船着場

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 俺はようやく水の大陸にやってこれた。
 地上に降りるときに船員が申し訳なさそうに謝ってきた。

「すみません、私共が至らないばかりに...、お連れの方が二人とも海に...」

 目を背けつつも、その事に勇気を出して触れてきた事自体が嬉しく思う。

「大丈夫だ、あいつらはこんなことくらいで死ぬわけがない、お前達はお前達の仕事があるだろう?、もう忘れてくれ」

 だが、俺はあいつらの正体を知っている。
 あの程度なら大丈夫だ。
 だって...、ドラゴンと魔王だぜ...、むしろあれくらいで死ぬのであれば、俺は魔王退治に苦労などしなかっただろう。
 船員はもう一度深々と頭を下げて「本当に申し訳ない」と言った。
 俺は水の大陸に降り立つと、情報収集と武器の調達を優先するめに、この大陸の王都に向かうことにした。
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