女体化した勇者と魔王が一緒に旅するようになった理由

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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水の大陸編

お風呂

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 夕食が終わった後、湯船に浸かり疲れを癒す私。
 今日も一日頑張ったのでゆっくりしたいのですが、今からもう一仕事があるのです。

「アーオ!!」

 ザーク様がすっぽんぽんで湯船にダイブして来ます。
 水が弾け飛んで湯船が揺れました。

「もう!、お風呂場で暴れてはダメですよ!ザーク様!」

「うっ...、ごめんなさい...」

 ザーク様もいいことと悪いことの区別がつくようになって来たので、こう言う教育も必要だと思ったので教えています。
 最近は私がザーク様に注意してもメイシス様が怒らなくなりました。
 そのおかげで、私の教育を彼女に施せるので、心優しい魔王様に育てようと思います。
 命を大事にする、心優しい魔王、私はそういう教育方針を取りたいと思っています。

「さっ、ザーク様、こちらに来てください」

「いいよ~」

 ザーク様がこちらにゆっくりと近づいてくるのがとても可愛らしいです。
 こちらまで歩いてくると、私は頭を撫でて「よくできました」と優しく呟きます。
 すると「えへへ~」とニヤケ顔を見せてくれるので、そのまま萌え死んでしまいそうです。
 出会った時から思っていましたが、ザーク様はとてつもないほど可愛いのです。
 今も私はモチモチの柔肌を触ってるだけで癒されていますし、無防備な裸体を直視させて頂けるこの立場に感謝します。
 私だけが知っているザーク様の優しさ...。
 それを知った日から、いやそれより以前から、私はこの人を守る為に生まれてきたのだと実感しています。

「そろそろ頭を洗いましょうか?」

「え~...、あれ目にしみるからあんまり好きじゃ...」

「わがままいわないでください、私があなた様の側にいられるのは、あなた様を立派な魔王様に育てる為であり、それが出来なければきっと私は外されてしまいます」

 私が何だかんだ側近を外されないのはきっとそういった訳があるのだと思われます。
 最近はメイシス様もあまり酷い事を言われなくなったので、きっと私が上手にやれているという事なのでしょう。
 ザーク様がう~んと唸りながらも目を瞑って湯船から上がられました。

「分かった!ちょっと嫌だけど、アオにやってもらえるなら大丈夫!」

 グッと拳握りしめ覚悟を決めた彼女の姿は美しすぎます。
 そして目を瞑り、頭を差し出してきたので、私は彼女の頭をしっかりと洗ってあげます。

「目をしっかりと瞑っててくださいね」

「うん...アオがやってくれているから大丈夫」

 すっかり信頼して下さってくれているので、メイドにとってこれ以上の至福はありません。
 ちゃんと洗った後、お湯で泡を洗い流しました。

「もう目を開けても大丈夫ですよ~」

 彼女はゆっくりと目を開いてふうっと息を吐きました。

「ザーク様、よく頑張りましたね!凄かったですよ」

「うん、アオがやってくれるから安心できた」

 その後、体もしっかりと洗ってあげたので、かなり綺麗になりました。

「これでピカピカですね」

「アオいつもありがとう」

 私たちは顔を見合わせて笑いながら、湯船でゆっくりと疲れを癒しました。
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