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ドルファスバスをテイム

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 ドルファスバスの肝を焼いて食べていると、今度は2体のドルファスバスが現れた。

「敵討ちか?」

「任せてください! 私が全部蹴散らしちゃいます!」

 そう叫ぶ彼女を見て良いことを思いついた。

「よし! 簡単に蹴散らせるのならドルファスバスをテイムしよう!」

 俺の言葉にクラウニーは(?)マークを浮かべるような表情をしている。

「テイムってなんですか?」

「まあ見とけって! 今から俺がクラウニーに不思議な力を授ける。 そしたら思いっきり剣でドルファスバスを殴れ」

「殴って良いんですか!?」

「構わん!」

 俺の言葉に何処となく不安そうな顔をしているが問題ない。

 俺は大きな声を上げてこう叫んだ。

「テイムアタック!」

 俺が指にはめたテイマーリングに命じる!

 テイマーリングがピカッと光輝き不思議な力がクラウニーに宿る!

「これは!?」

 驚きながらも2体のドルファスバスを叩き斬る彼女でしたが...。

「なっ!? 斬れない!?」

 さっきまで容易く倒していた相手が斬れない事に驚く彼女。

 しかし、その現状を見て俺はこう呟いた。

「大丈夫だ...」

 ドルファスバス達は戦いの手を止めた...。

 しばらくの静寂の後にドルファスバス2体が俺の所に近寄ってくる。

「アリカ様!」

 そうクラウニーが叫ぶのだが、ドルファスバス達は俺の前で立ち止まり、甘えるように体を擦り寄せてきた。

 それを見て俺は「テイム成功だ」と呟く。

 それを見て大きく口を開けるクラウニーの姿が面白いが、何はともあれドルファスバス2体のテイムが完了したのだった。
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