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いない?

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「結美! 俺だ!」

 そう言いながら家に入ったのだが、そこにはエルフの少女の父さんしかいなかった。

「...どなたですかな?」

 と声をかけられた瞬間にエルフの少女が前に出る。

「父さん、この方が愛川さんの言っていた高坂さんらしいですよ!」

「なんだって!? レイナ! それは本当か!?」

 そう言いながら父さんエルフは話しかけてくる。

「高坂さん。この度は愛川様に村を助けていただき感謝しております」

「えっ...? あいつ何をしたんだ?」

「はい、愛川様達がいなければ今頃この村はトロルの群れに殲滅されていた事でしょう。彼女達がいてくれたおかげでなんとか戦線を維持できてトロルの群れを撃退する事に成功したのですから、感謝してもしきれません!」

「...そんな事があったのか」

 でもそれなら結美のクラスメイトがいないのは...。

 話を深く聞かないようにした俺は愛川に合わせてもらう事になった。

「こちらです」

「あ...ああ」

 彼について行くと、部屋のベッドで療養中の結美の姿があるのだった。
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