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処刑②

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「ぐああああ!!! こ...殺せ!!!!」

「やだね」

「カズ君がこう言ってるから殺してあげない♡ えいっ♡」

 結美は剥き出しの皮膚を火炙りの刑に処す。

 風が当たるだけでかなり痛む部分を火で炙るのだから痛みは想像を絶するのだろう。

「うああああ!!! ぎゃああああ!!! ぐぎぃぃ!!! ガハッ! グフッ...」

 少し息をつかせてからもう一度言ってやる。

「さあ、どうする? 今すぐ白状するなら処刑の段取りを進めてやるが、言わないと言うのならもっと苦しむハメになるぞ? まあ...もっともその方が私的に楽しめて良いんだがな」

「はぁ...はぁ...ぐっ...!」

「おやおや、強情だな。結美」

「うん♡ 今度はどうやられるのが良い? 氷で串刺し? それとも雷を全身に流してあげようか? それともその弱々しい皮膚に爆発をぶち当てるのも良いよね♡」

 素晴らしい笑みで伊藤を眺める結美。

 最高の演技により流石の伊藤も心折れたようだった。

「分かった! 言う! 言うからもう楽にさせてくれ!!!」

「ほう、じゃあちゃんと自分の言葉で言うんだぞ? 全部録音してるからな」

「ぐ...うぅ、俺は和希にダンジョン攻略の罪をなすりつけてダンジョン攻略報酬を受け取った! さあ! これでいいだろう? 早く俺を解放しろ!!」

「...何を勘違いしてるんだ?」

「...はっ?」

 間の抜けた声を発する奴に俺は呟いた。

「今までのは当然の行いをしてもらっただけに過ぎない。俺がお前を簡単に許すわけないだろう? 自白した後ならもう何をしても良いよな? 伊藤」
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