最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

やりすぎ！

「結美！　やりすぎだ！」

　と言う俺の声に対して彼女は「ええ～？　だって早くカズ君と遊びたいんだもん！」と答えてくる。

「...遊びたいのは分かるが、流石にやりすぎだ。【バトルドールの達は生きた人間のような物だって言っただろう？　手加減しろって」

　と言う俺の言葉に対して彼女は少しだけツンケンしていた。

「...分かったよカズ君」

(何だか今日の結美機嫌が悪いな...)

　いつもより少し機嫌が悪そうだが放っておこう。

　どちらにせよ今日でラグトの連中を全て捕まえなければ【バトルドール】に関する事件は収束しないのだから...。

　俺がそう思っていると、俺たちの横を赤い機体が走り抜けて行った。

「...アイカ！？」

　俺がそう呟いても彼女は俺に目もくれずラグトのアジトへと潜入して行った。

(...アイカもここを掴んでいたのか？　だとしたらアイカの目的は！)

　そう考えるとごく自然に彼女の目的が理解できる。

「結美！　急ぐぞ！」

「えっ？　なんで？」

「恐らくアイカは自分の体を改造した張本人であるラグトのメンバーを全員殺すつもりだ！」