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液体人間?④

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 液体人間を倒した後、俺たちは帰り道であの生物について話し合っていた。

「あの液体人間は何だったんだろうな?」

「うん。私の姿を真似た後にカズ君の姿を真似ようとしていたよね」

「ああ、お陰で結美の攻撃が通る様になって助かったんだが、あれ一人だと絶対に倒せない奴だったろ」

 俺がドッペルゲンガーという都市伝説を知っていたお陰で何と無くの攻略方がわかったが、そうじゃなかったらまず倒せない奴だったな。

 まあ、ドッペルゲンガーという都市伝説は現代社会なら大抵の人が知っていると思うので対処はしやすいか...。

 それのピンクゲートに単独で挑むなんて俺たち『ボードゲーマーズ』のレギュラーでもなければしない愚行だし他のチームに情報提供するまでもないか?

 少し考えたが一応提供だけはする事にした。

 どちらにせよ倒し方を知っていた方がいいに越したことはないと考えたからである。

 気味が悪かったので一応写真も撮ってある。

「...あれっ?」

 俺は写真を撮ったはずのフォルダを見たのだが、そこには背景しか写っていない。

「...マジか」

 俺はちゃんと戦闘中に奴の体を撮ったはずなのだが、そこには確かに背景しかないのだ。

「...どういうこと?」

 それをみた結美も真顔になっている。

「分からない。もしかしたら俺たちは集団幻覚にでもかかっていたのかもしれない」

 結局あの液体人間については何もわからないままなのだった。
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