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人生初めてのお城
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私が馬車から降りると、まず目に映ったのは豪華な細工がされた内装だった。
(レッドカーペットなんて現実で見た事ないよね、シャンデリアなんか私じゃ絶対に買えなかったし...)
金の細工がされたロウソク台や高価そうな肖像画の額縁。
眼に映る物全てが初めて見るものばかりだ。
(前世だと絶対に縁がなかったな...、この際だからお城の中を探検してやろうかな...)
私が二ヒヒと笑うと、騎士らしき人が母さんにお辞儀してきた。
「エルカ殿!、今回は出席なさるのですね!、王も大変お喜びになられると思います!」
母さんの方を向き、礼儀正しく敬礼をする。
「あらあら、そんなにかしこまらなくても良いのに」
「いえいえ、そういうわけには...」
何やら訳ありのようだが、子供が割り込む話では無さそうだ。
その間にも、お城の内装をジロジロと見る。
異世界のお城の中を見れるなんて、今回が最後かもしれないので、入念に焼き付ける。
「ところで、私の主人はまだいらしてないのかしら?」
「いえ、フォロス殿はまだいらしていませんね...、ですがご安心ください、出席なされているので、いずれ現れるでしょう...」
(フォロス?、さっきから母さんが主人と言っているし、カリンの父さんなのだろうか?、そういえば私は見たことがないな)
私が唸りながらも、母さんについて行く。
ここで考えてもラチがあかないので、とりあえずついていくことにした。
少し歩いた所で不意に声をかけられたので振り返ると、見知らぬ少女が立っていた。
(レッドカーペットなんて現実で見た事ないよね、シャンデリアなんか私じゃ絶対に買えなかったし...)
金の細工がされたロウソク台や高価そうな肖像画の額縁。
眼に映る物全てが初めて見るものばかりだ。
(前世だと絶対に縁がなかったな...、この際だからお城の中を探検してやろうかな...)
私が二ヒヒと笑うと、騎士らしき人が母さんにお辞儀してきた。
「エルカ殿!、今回は出席なさるのですね!、王も大変お喜びになられると思います!」
母さんの方を向き、礼儀正しく敬礼をする。
「あらあら、そんなにかしこまらなくても良いのに」
「いえいえ、そういうわけには...」
何やら訳ありのようだが、子供が割り込む話では無さそうだ。
その間にも、お城の内装をジロジロと見る。
異世界のお城の中を見れるなんて、今回が最後かもしれないので、入念に焼き付ける。
「ところで、私の主人はまだいらしてないのかしら?」
「いえ、フォロス殿はまだいらしていませんね...、ですがご安心ください、出席なされているので、いずれ現れるでしょう...」
(フォロス?、さっきから母さんが主人と言っているし、カリンの父さんなのだろうか?、そういえば私は見たことがないな)
私が唸りながらも、母さんについて行く。
ここで考えてもラチがあかないので、とりあえずついていくことにした。
少し歩いた所で不意に声をかけられたので振り返ると、見知らぬ少女が立っていた。
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