なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
83 / 361

彼女の趣味

しおりを挟む
 俺は玄関を開け大きい声で返事をする。

「こんにちは!」

 するとカリンの母さんが顔を出してきた。

「あら、トウマ君じゃない!遊びに来たの?今紅茶を淹れますね」

「あ、お構いなく」

 そう言いながら俺は辺りを見回す。
 玄関に彼はいないようなので家に上がらせて貰う。
 ちゃんと靴を脱ぎ揃えて礼儀正しく上がる。
 それを見たカリンが驚いたように手を口の前に置く。

「え!?トウマってちゃんと靴を揃えれるの!?」

「俺を馬鹿にしてんのかカリン!」

「いや~、その性格からするに荒っぽく脱ぎ捨てるイメージがあったから」

「いやいや、流石に他所の家でそんなことしね~よ!」

 俺は指を突きつけてそんな事はしないと必死に抗議する。
 そんな俺たちのやり取りを見ていたカリンの母さんが微笑ましく笑った。

「仲が良いのね2人とも」

「良くねー!」

 2人がハモったので余計な笑いが生まれる。
 俺は顔を赤くしながらようやく彼女の家に上がった。
 もうこの時点で疲れてしまうのだが、彼女の兄さんに会うまでは帰れない。
 リビングについたがそこにも彼はいない、仕方がないので一度カリンの部屋にはいらせてもらうことにした。
 そういえばカリンの部屋に入った事はないな...、同年代の女子の部屋とはどういう感じなのか純粋に興味がある。
 俺も部屋みたいに鉄の匂いが充満する部屋でないことだけは確かだろうが...。
 彼女の部屋に入ってみると、まず目に飛び込んんで来たのは大量のぬいぐるみだった。
 以外にも彼女はこういう趣味があるのだろうか?。
 そう思っていると彼女は恥ずかしそうにぬいぐるみの前に立って、隠すような位置取りをしている。

「これは違うの!リタが一杯プレゼントしてくれるからどんどん増えて行ってるだけだから!本当だから!」

 そういえばカリンはよくリタに人形を貰っていたのを思い出す。
 それにしてもこれだけ溜め込むとは相当な量を貰っているんだなと心の中で少し引いた。

「お前...、ちょっと貰いすぎじゃないか?なんかお返しした方がいいんじゃ...」

「あ、それなら大丈夫!定期的に小説を提供して...るから...」

「ん?小説?」

 そこまで聞き直すと、彼女の顔がさっきまでとは比べ物にならないほど赤く染まり上がる。

「い!今のは聞かなかったことにして!」

 必死に手を振って無かった事にしようとしているので余計に気になる。

「なんだよ、小説?気になるじゃねぇか」

「ダメ!言えない!」

 息を荒げながら興奮する彼女を見ていると、こういう一面もあるんだなと得した気分になる。

「とにかく、兄さんを呼んでくるから!絶対に部屋を漁らないでね!」

 そう言いながら部屋を出て扉を閉じてもう一度開き顔を覗かせて念押しのように「絶対だからね!」と大きい声で言ってきたので「いいから早く行け!」と俺は彼女に早く兄を連れてくるように急かした。
 てか、俺から行った方がいいんじゃないかなと思ったのだが、その時に既に彼女は部屋を出ていたのでもう遅い。
 そして少しの間暇になったので彼女の部屋を漁る。
 流石に暇すぎるので少しくらいいいだろう。
 本棚を見て面白そうな本でもないかなと見てみるがあまり俺の興味をそそるものはなかった。
 流石にベッドやクローゼットを調べるのは気が引けたので机の上を見る。
 何やら作業をしていたらしく鉛筆と紙が散乱している。
 部屋自体は綺麗なのに机の上だけは散らかっているのはなぜだろうか?。
 どうしても気になったのでついつい散乱している紙を拾い集めそこに書いてある文字を読んでみる。

「なになに...小さな人形使い?、タイトルか?結構枚数あるけどカリンが書いたのか?」

 彼女の字を見た時、なんとなく興味が引かれたので読んで見る事にした。

(まあ、ちょっとくらいいいよな...)

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

獣舎の全魔獣を管理していた私を、無能呼ばわりで解雇ですか?じゃあ好き勝手に旅をします。困っても知りません。

藤 ゆみ子
ファンタジー
光属性の魔力を持つフィーナは聖女の一人として王宮に就職するが、一向に治癒魔法を使うことができなかった。聖女として働けないと解雇されるが、帰る家なんてない。  そんな時、日々の癒しのためにこっそり行っていた獣舎の魔獣たちが騎士団長グランディに頼み、獣舎の掃除婦として働くことに。  実はフィーナの持つ魔力は人ではなく、魔獣や魔物に使えるものだった。  無自覚に使い魔たちを癒していたフィーナだったが、グランディに気に入られていることに不満を持つ王女に解雇されてしまう。  フィーナは王女の命令なら仕方ないと王宮を出る。  今だ見たこともない魔獣と出会うため、かつての親友だった魔獣のキュウと再会するために旅に出ることにするが、思わぬ事件や問題に巻き込まれていく。  一方でグランディや魔獣たちはフィーナを取り戻すため奮闘する。

捨てられ王女ですが、もふもふ達と力を合わせて最強の農業国家を作ってしまいました

夏見ナイ
ファンタジー
魔力ゼロの『雑草王女』アリシアは、聖女である妹に全てを奪われ、不毛の辺境へ追放された。しかし、彼女を慕う最強の騎士と、傷ついた伝説のもふもふとの出会いが運命を変える。 アリシアの力は魔力ではなく、生命を育む奇跡のスキル『万物育成』だった! もふもふ達の力を借り、不毛の大地は次々と奇跡の作物で溢れる緑豊かな楽園へと変わっていく。 やがて人々が集い、彼女を女王とする最強の農業国家が誕生。その頃、アリシアを捨てた祖国は自滅により深刻な食糧難に陥っていた――。 これは、優しき王女が愛する者たちと幸せを掴む、心温まる逆転建国ファンタジー。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます

かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~ 【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】 奨励賞受賞 ●聖女編● いきなり召喚された上に、ババァ発言。 挙句、偽聖女だと。 確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。 だったら好きに生きさせてもらいます。 脱社畜! ハッピースローライフ! ご都合主義万歳! ノリで生きて何が悪い! ●勇者編● え?勇者? うん?勇者? そもそも召喚って何か知ってますか? またやらかしたのかバカ王子ー! ●魔界編● いきおくれって分かってるわー! それよりも、クロを探しに魔界へ! 魔界という場所は……とてつもなかった そしてクロはクロだった。 魔界でも見事になしてみせようスローライフ! 邪魔するなら排除します! -------------- 恋愛はスローペース 物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。

150年のりんご採取で異世界最強の大魔導士になった私は、林檎の聖女と讃えられ可愛い弟子たちと平和なスローライフを満喫します!

風戸輝斗
ファンタジー
「誰かのためにがんばれる子になりなさい」という母からの教えを忠実に守り過労死した降幡理央は、プリオリという若々しい少女となって魔法やモンスターが存在する異世界に転生する。 彼女が転移した地は「林檎の森」と呼ばれる(結界が張られているために世界からは隔絶されている)場所だった。 どれだけ採取しても底尽きることのないりんごであふれるその森で、プリオリはりんご採取の日々に明け暮れる。その間、彼女のスキルである【採取】が機能し、それによりりんごを採取するだけで経験値が入る。 そんな日々を150年繰り返し、プリオリは異世界最強の魔導士となる。 結界の存在を知らず異世界に存在する人間は自分ひとりだけだと思っていたプリオリだが、意図せず結界を壊したことで世界が拓け、人間と交流を育むようになる。 林檎の森が突如現れた謎の地であるため、そこに住んでいたプリオリは魔女だと恐れられ皇女から処刑宣告までされてしまうが、人間と魔族の争いに終止符を打つことで不信感は払拭される。そして、世界を救った林檎の聖女だと人間と魔族双方から讃えられるようになる。林檎の森の聖女様だから、林檎の聖女である。 こうしてはじまる林檎の聖女となったプリオリの新たなスローライフ。 ダンジョンの奥底で助けた謎の金色もふもふペットメープルとふたりで過ごす日常に、盗みたくないけど盗みを繰り返していた13歳の少女モカモカが弟子として加わり、魔族王妃の娘であり人類滅亡を悲願とする13歳の少女ギルティアも弟子として加わって……。 これは、異世界最強の魔導士である林檎の聖女様がスローライフを満喫しようとする物語。 あるいは、お師匠様として、お母さんとして、ふたりの少女を幸せに導こうと奮闘する物語。 ※「小説家になろう」「カクヨム」様にもマルチ投稿しています。

安全第一異世界生活

ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん) 新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!

処理中です...