294 / 361
我欲の翼の総意
しおりを挟む
焼ける...。
体が心が...、信念が...。
全てが焼けて無くなってしまう...。
(俺は...無力だ...)
姉を失った自分には何もない事くらい分かっている。
分かっていたからこそ許せなかった。
なぜいつも自分達は奪われる側なのだろうか?。
時には搾取され、時には力で奪われ、時には命の灯火すら利用されてしまう弱者。
それが俺たち何も持たない者達だ。
読んで字のごとく何も持たない社会的弱者。
金も無く、地位も権力も無く、自分の体さえ自由がないゴミ...。
それが俺たちの正体...。
憎い。
そんな事も知らずにのうのうと生きている愚民が。
俺達が苦しんでいると知っていても戦争を続けたこの王国が。
俺達母を何処かへと封印した賢聖が。
堪らなく憎い!。
(殺す...、絶対に殺す!!)
何年何十年かかろうと構わない。
必ずや神の先兵たる聖人供を駆逐し、この世に魔女を王とする国家を作る。
それこそが我ら欲にまみれし者供、我欲の翼のメンバーの総意なのだ。
「ぐあぁぁぁぁ!!!」
そんな思いとは裏腹に燃えて行く体。
(ここまでなのか?、俺は姉の命を奪った奴すら殺せずに終わるのか?)
そう思うと腹がたつ。
せっかく禁忌を犯してまで力を得たのに...、それでも女神の力には勝てないのだと...。
(力が足りない...!)
炎燃え盛る中、一際大きい方向をあげると、見知った顔が目の前に立っていました。
「ルクル...」
「ミライ...」
俺は差し出された手を取り、瞬間移動で炎の中から抜け出したのだった。
~輪廻教徒のアジト~
バンっと俺が室内の床に落とされると、直ぐ様全身に水をかけられた。
「ルクル、ようやく目覚めたのね、ところでエリサはどうしたの?」
「姉さんは...死んだ...」
その言葉に一瞬だけ戸惑いを見せた彼女でしたが、「そう...」とだけ呟いた後は何も言いません。
それに腹が立った俺は彼女の首をスライムに掴まさせ、ぐいっと持ち上げてやりました。
「ミライ...、どう言う事だ?禁忌を犯してまで手に入れたこの力でも剣聖には歯が立たなかったぞ?」
「それは、あなたの練度が低いからよ、その力は何度も使う事で体に定着し、より大きな力を発揮できる、目覚めたばかりの貴方では扱えないのも無理はないわ」
静かにそう呟く彼女の意見も検討違いであるとは言えないだろう。
事実、彼は俺の弱点である炎見破り、そればかりを錬成してきた。
それを戦闘の経験値の差が出ると言うのだろうと思う。
「ふむ...なるほど、では身体を癒した後にこの力を試すことにしよう」
俺は痛む身体を庇いながら自らの部屋にもどる。
その姿を彼女は静かに眺めているだけだった。
体が心が...、信念が...。
全てが焼けて無くなってしまう...。
(俺は...無力だ...)
姉を失った自分には何もない事くらい分かっている。
分かっていたからこそ許せなかった。
なぜいつも自分達は奪われる側なのだろうか?。
時には搾取され、時には力で奪われ、時には命の灯火すら利用されてしまう弱者。
それが俺たち何も持たない者達だ。
読んで字のごとく何も持たない社会的弱者。
金も無く、地位も権力も無く、自分の体さえ自由がないゴミ...。
それが俺たちの正体...。
憎い。
そんな事も知らずにのうのうと生きている愚民が。
俺達が苦しんでいると知っていても戦争を続けたこの王国が。
俺達母を何処かへと封印した賢聖が。
堪らなく憎い!。
(殺す...、絶対に殺す!!)
何年何十年かかろうと構わない。
必ずや神の先兵たる聖人供を駆逐し、この世に魔女を王とする国家を作る。
それこそが我ら欲にまみれし者供、我欲の翼のメンバーの総意なのだ。
「ぐあぁぁぁぁ!!!」
そんな思いとは裏腹に燃えて行く体。
(ここまでなのか?、俺は姉の命を奪った奴すら殺せずに終わるのか?)
そう思うと腹がたつ。
せっかく禁忌を犯してまで力を得たのに...、それでも女神の力には勝てないのだと...。
(力が足りない...!)
炎燃え盛る中、一際大きい方向をあげると、見知った顔が目の前に立っていました。
「ルクル...」
「ミライ...」
俺は差し出された手を取り、瞬間移動で炎の中から抜け出したのだった。
~輪廻教徒のアジト~
バンっと俺が室内の床に落とされると、直ぐ様全身に水をかけられた。
「ルクル、ようやく目覚めたのね、ところでエリサはどうしたの?」
「姉さんは...死んだ...」
その言葉に一瞬だけ戸惑いを見せた彼女でしたが、「そう...」とだけ呟いた後は何も言いません。
それに腹が立った俺は彼女の首をスライムに掴まさせ、ぐいっと持ち上げてやりました。
「ミライ...、どう言う事だ?禁忌を犯してまで手に入れたこの力でも剣聖には歯が立たなかったぞ?」
「それは、あなたの練度が低いからよ、その力は何度も使う事で体に定着し、より大きな力を発揮できる、目覚めたばかりの貴方では扱えないのも無理はないわ」
静かにそう呟く彼女の意見も検討違いであるとは言えないだろう。
事実、彼は俺の弱点である炎見破り、そればかりを錬成してきた。
それを戦闘の経験値の差が出ると言うのだろうと思う。
「ふむ...なるほど、では身体を癒した後にこの力を試すことにしよう」
俺は痛む身体を庇いながら自らの部屋にもどる。
その姿を彼女は静かに眺めているだけだった。
0
あなたにおすすめの小説
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
捨てられ王女ですが、もふもふ達と力を合わせて最強の農業国家を作ってしまいました
夏見ナイ
ファンタジー
魔力ゼロの『雑草王女』アリシアは、聖女である妹に全てを奪われ、不毛の辺境へ追放された。しかし、彼女を慕う最強の騎士と、傷ついた伝説のもふもふとの出会いが運命を変える。
アリシアの力は魔力ではなく、生命を育む奇跡のスキル『万物育成』だった! もふもふ達の力を借り、不毛の大地は次々と奇跡の作物で溢れる緑豊かな楽園へと変わっていく。
やがて人々が集い、彼女を女王とする最強の農業国家が誕生。その頃、アリシアを捨てた祖国は自滅により深刻な食糧難に陥っていた――。
これは、優しき王女が愛する者たちと幸せを掴む、心温まる逆転建国ファンタジー。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
150年のりんご採取で異世界最強の大魔導士になった私は、林檎の聖女と讃えられ可愛い弟子たちと平和なスローライフを満喫します!
風戸輝斗
ファンタジー
「誰かのためにがんばれる子になりなさい」という母からの教えを忠実に守り過労死した降幡理央は、プリオリという若々しい少女となって魔法やモンスターが存在する異世界に転生する。
彼女が転移した地は「林檎の森」と呼ばれる(結界が張られているために世界からは隔絶されている)場所だった。
どれだけ採取しても底尽きることのないりんごであふれるその森で、プリオリはりんご採取の日々に明け暮れる。その間、彼女のスキルである【採取】が機能し、それによりりんごを採取するだけで経験値が入る。
そんな日々を150年繰り返し、プリオリは異世界最強の魔導士となる。
結界の存在を知らず異世界に存在する人間は自分ひとりだけだと思っていたプリオリだが、意図せず結界を壊したことで世界が拓け、人間と交流を育むようになる。
林檎の森が突如現れた謎の地であるため、そこに住んでいたプリオリは魔女だと恐れられ皇女から処刑宣告までされてしまうが、人間と魔族の争いに終止符を打つことで不信感は払拭される。そして、世界を救った林檎の聖女だと人間と魔族双方から讃えられるようになる。林檎の森の聖女様だから、林檎の聖女である。
こうしてはじまる林檎の聖女となったプリオリの新たなスローライフ。
ダンジョンの奥底で助けた謎の金色もふもふペットメープルとふたりで過ごす日常に、盗みたくないけど盗みを繰り返していた13歳の少女モカモカが弟子として加わり、魔族王妃の娘であり人類滅亡を悲願とする13歳の少女ギルティアも弟子として加わって……。
これは、異世界最強の魔導士である林檎の聖女様がスローライフを満喫しようとする物語。
あるいは、お師匠様として、お母さんとして、ふたりの少女を幸せに導こうと奮闘する物語。
※「小説家になろう」「カクヨム」様にもマルチ投稿しています。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる