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ロイヤルナイツ編
あの女...!、やられた...。
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「全員広場に集合!!」
突然宿舎中にウルスの声が響き渡る。
「なんだなんだ!」
俺は飛び起きて部屋の鍵を開けると、カスミが部屋の前にいた。
「遊牙さん、朝礼ですよ」
「朝礼?」
「はい、ウルス様が今後の方針などを発表する場なんですよ」
なんて面倒な事を言い出すんだあいつは...、いやこの世界で生き残るのは毎日戦況報告をしなくてはいけないよな...。
俺はとりあえずこの朝礼の意味を考えると広場に向かった。
~広場~
俺が広場に着くと、すでにウルスの演説が始まっていた。
まずは戦況報告と現状の把握などを語り始めた。
話をまとめると、俺たちヒューマンの現状はあまり好ましい状態ではなく、すでにかなりの領域を侵略されているらしい。
特に黒のカード達の進行が厳しいらしく、この無色のロイヤルナイツ達は負けまくっている。
まあ、デッキの相性差があるので仕方ないといえば仕方ないのだが、問題はこの町にいる面子だろう。
正直に言おう、第一弾の外れカード達しかいない。
ウルス以外の人物がコモンカードの隊員達で構成されているので、何となく彼女のデッキ内容を察する。
(そりゃ勝てんわな...w)
俺は心の中で笑った。
この世界でのカードの手に入れかたが分からないのでなんともいえないが、流石にこのメンツで勝てるわけがないのだ。
コモンでも優秀なカードはあるが、流石にコモンだけで勝てるほどこのゲームは甘くない。
あとで彼女のデッキは見せて貰うとして、この演説はいつ終わるんだ?。
俺がため息混じりに話を聞いていると、急に名前を呼ばれたので彼女のいる演説台に上がる。
「彼の名前は遊牙!私は彼と手を組みこの無色の領域に永遠の平和を与えん事を誓う!」
(は...?なんか言いだしたぞこの人...、てかこんな事を皆の前で言われたら今更やっぱ嫌だとはいえなくなるじゃん...)
俺が彼女の方を見ると、彼女は可愛く舌をペロッと出して皆には見えない様に俺を煽った。
確信犯だと俺は気がついたが、もう時すでに遅し。
下にいる団員達から喝采の声が上がっているので、やはりもう断る訳にはいかない雰囲気になっている。
正直一人仲間が増えたくらいでここまで盛り上がるものなのかと思うほどに盛り上がっている。
(ああ!もう分かった!やりゃいいんでしょやりゃあ!)
俺は彼女の代わりに演説台に立ち言葉を発した。
「俺は黒神遊牙!、この世界のことには疎いがどうか宜しく頼む!」
こういう演説は苦手なので短い文章でさっさと切ってしまう。
俺が彼女と交代するために歩き出し、彼女とすれ違った瞬間にボソッとこう囁かれた。
「ありがとう、承諾してくれて、あなたがいてくれたら心強い」
俺はそう言った彼女の方に向き直ると、彼女の演説は再開されていた。
突然宿舎中にウルスの声が響き渡る。
「なんだなんだ!」
俺は飛び起きて部屋の鍵を開けると、カスミが部屋の前にいた。
「遊牙さん、朝礼ですよ」
「朝礼?」
「はい、ウルス様が今後の方針などを発表する場なんですよ」
なんて面倒な事を言い出すんだあいつは...、いやこの世界で生き残るのは毎日戦況報告をしなくてはいけないよな...。
俺はとりあえずこの朝礼の意味を考えると広場に向かった。
~広場~
俺が広場に着くと、すでにウルスの演説が始まっていた。
まずは戦況報告と現状の把握などを語り始めた。
話をまとめると、俺たちヒューマンの現状はあまり好ましい状態ではなく、すでにかなりの領域を侵略されているらしい。
特に黒のカード達の進行が厳しいらしく、この無色のロイヤルナイツ達は負けまくっている。
まあ、デッキの相性差があるので仕方ないといえば仕方ないのだが、問題はこの町にいる面子だろう。
正直に言おう、第一弾の外れカード達しかいない。
ウルス以外の人物がコモンカードの隊員達で構成されているので、何となく彼女のデッキ内容を察する。
(そりゃ勝てんわな...w)
俺は心の中で笑った。
この世界でのカードの手に入れかたが分からないのでなんともいえないが、流石にこのメンツで勝てるわけがないのだ。
コモンでも優秀なカードはあるが、流石にコモンだけで勝てるほどこのゲームは甘くない。
あとで彼女のデッキは見せて貰うとして、この演説はいつ終わるんだ?。
俺がため息混じりに話を聞いていると、急に名前を呼ばれたので彼女のいる演説台に上がる。
「彼の名前は遊牙!私は彼と手を組みこの無色の領域に永遠の平和を与えん事を誓う!」
(は...?なんか言いだしたぞこの人...、てかこんな事を皆の前で言われたら今更やっぱ嫌だとはいえなくなるじゃん...)
俺が彼女の方を見ると、彼女は可愛く舌をペロッと出して皆には見えない様に俺を煽った。
確信犯だと俺は気がついたが、もう時すでに遅し。
下にいる団員達から喝采の声が上がっているので、やはりもう断る訳にはいかない雰囲気になっている。
正直一人仲間が増えたくらいでここまで盛り上がるものなのかと思うほどに盛り上がっている。
(ああ!もう分かった!やりゃいいんでしょやりゃあ!)
俺は彼女の代わりに演説台に立ち言葉を発した。
「俺は黒神遊牙!、この世界のことには疎いがどうか宜しく頼む!」
こういう演説は苦手なので短い文章でさっさと切ってしまう。
俺が彼女と交代するために歩き出し、彼女とすれ違った瞬間にボソッとこう囁かれた。
「ありがとう、承諾してくれて、あなたがいてくれたら心強い」
俺はそう言った彼女の方に向き直ると、彼女の演説は再開されていた。
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