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その1 リン
しおりを挟む俺は王立学園の生徒だ。
勿論、ぶっちぎりのトップで入学した。
この学園は五年制の学園で、色んな国から、優秀かつ、個性的な生徒が集まる。
平民から、貴族から、王族まで優秀であれば、誰でもだ。
それに、学園内では、建前だが身分制がないことになってる。
ちなみに、俺は辺境だが、貴族に属している。
俺の成績優秀さで、もはや、すでに極めているのは、特に魔法学だ。
今年、俺は、五年になったので、このままでいけば、首席で卒業できるはず。
要するに、俺はエリートの卵だ。
俺の予定では、魔法協会の推薦で、将来はエリートの魔術師になる予定だ。
魔法は主に、白い魔法と黒い魔法に分けられる。
精霊によっては、また使える魔力が増えるのだが、俺はまだ精霊と契約していない。
精霊と契約しなくても、俺は、魔力が、あふれるほどあるから、慌てずにじっくりと選んでからにしようと思っている。
勿論、数ある精霊から、契約を持ち掛けられたが、断っている。
精霊にも、女の子にもモテモテで、本当に困っている。
一部、女だとは思えないやつを除いてだが、それは置いといて・・・
この国の学園は、珍しいことに、白い魔法も黒い魔法も両方とも学べる。
普通の国では主に、白魔法だけだ。
当然だと思う。
本当は、倫理的な問題があるのだが、この国では許されている。
正直、白い魔法も黒い魔法も、どちらも興味があるが、白い魔法はすでに、ほとんど習得していたので、黒魔法を専攻した。
これが後にエリート人生を踏み外す選択になるとは思いもしなかったのだが・・・
ここの黒魔法の教師は魔法協会の副理事を兼任している。
そもそも、黒魔法を教えれる教師は数が少ないので魔法協会と両立している
そもそも黒い魔法を学びたいという珍しい奴は、何十年に一人いるか、いないかだから久しぶりに教師になったと笑いながら言われた。
後に、この教師が師匠になるのだが、こんな清廉潔白の人格者の教師がなぜ黒魔術にたけているか、不思議でたまらなかったが、この時の俺は、まだ人として幼かった。
学生のうちはいろんなことに守られていたことを後から気がつくものだ。
だが、どのみち、この国では誰かが黒い魔法を学ばなければいけなかったことには、後に気がついた。
でも、いいこともあった。
一生の伴侶にあったこと、親友に出会えたこと。
この二つは、エリート人生を踏み外しても、お釣りがくるぐらい、ラッキーなことだった。
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