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第2章
妹が可愛すぎて困ってます
しおりを挟む俺の家は結構家庭環境的には複雑。
まず大家族ってとこもあるけど、家族は家族でも半分は血が繋がってない。
俺の母親の連れ子と俺の義理の父にあたる人の連れ子がいるから、半分は全く血の繋がりはないし、今の父と母は事実婚で籍は入れてないから、正直兄弟で家族だけど赤の他人。
それだけでだいぶ複雑なんだろーけど、これまた家は貧乏で義理の父の祖母の家で暮らしてる。
俺からしたら完全にアウェイなわけで。
思春期になに考えてんだよ母さん、とかちょっと思ったりもした。
でも、俺が普通にあの家で居心地良くいられんのは唯がいるから。
唯は父の連れ子で俺とは血の繋がりなんてない。
でも唯って多分いい意味で頭おかしいから、超否定的だった俺を家族として受け入れて、兄って呼んでくれて、あの家を居心地のいい場所にしてくれた。
すっげー感謝はしてるけど、俺は唯に違う感情が芽生えちゃったわけで。
本当に血の繋がりがある光には抱きつこうが膝枕しようが平気なくせに、俺が少し顔近づけただけで真っ赤になって怒ってくるとか。
やっと今までの苦労が実った。そんな反応、いいお兄ちゃんじゃなくて男としてみてるからに決まってんじゃん。
家族だと、兄だと受け入れてくれた唯には悪いけど、俺は妹だなんて思ったこと一度もない。
だって血繋がってないんだし、籍もはいってねーんだからセーフだろ?
だから今はひたすら唯の周りに湧く害虫駆除だな。
「...和兄近い」
「嬉しいくせにー」
「光!竹刀!竹刀取ってきて!」
まぁ今は俺にだけ顔真っ赤にして騒ぐ唯見てるので我慢してやるかなー。
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