つまりは女子高生が最強

amama

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第3章

強引な奴は大体得してる

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秋月さんには必要ないかと思いますが強化魔法で長刀を強化したので壁くらいなら簡単に壊せますよ、と長刀を持たされる。

私に必要ないってどういうこと、と思ったが気にしないことにした。

警備で見回っている兵士っぽい方に見つからないように壁までたどり着く。

持ってる分には何も変化がない長刀で壁を入り口になるよう切ってみる。全く感触が軽くて驚いたが、すぐに壁が亀裂が入りガラガラと崩れ落ちた。



そこにはあまりみたくない光景が広がっていた。



ドーム状になっている真ん中がステージのようになっていて、そこにおそらく迷い人が拘束された状態で数人座っている。
そのステージを囲むように席が設置されていてそこに人を買いに来た奴らが座って品定めをしているようだった。

虫唾が走る。



「なんだ貴様は!?」

「おい兵は何をしてる!!」


ざわざわと騒がしくなってきてはっとする。



「秋月さん。反対側のカーテンの奥、あそこにおそらく商品の人間がいます。早くいって下さい。」


「、はい!」


その光景が少しショッキングだったので固まっていたらアイルさんに背中を押されて教えてくれたカーテンの奥へと走る。


「こちらで行われているのは迷い人のオークションという情報がございましたので、確かめに参りました。
どうやら事実のようですので、皆さんどうぞ国の処罰をお待ちください。
もちろん、ローエル家の方からもお話を聞かせていただきます。」

「ふざけるな!!貴様知っているぞ!貴様は保護管だろう!!保護管風情が許されると思うなよ!!!」

「申し訳ない、皆さんが品定めをしてる際にすでに詠唱は終わりましたので...
誰一人、ここから出ることは出来ません。」

「殺せ!!あの術者の男から殺せ!!」


私がカーテンを切るとそこには五人の人が拘束された状態で座っていた。
成人した男女、と...少年がいたが、希美の姿はなかった。

アイルさんへ武装した奴らが向かっていく。
まだ人を隠してるかもしれない。まずこいつらを片付けてから、ちゃんと探そう。

すぐに彼の元へ走る。


「...貴女は本当に....

                    何者なんですか、一体。」



私が間に合って向かってきた奴ら数十人を死なないであろう胴を入れてったらアイルさんが呆れたように笑った。

なんだか笑われてばかりだな。
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