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第5章
吊り橋効果って結構ガチ
しおりを挟むきっと私はバチが当たる。
ろくな死に方しないんじゃないかなーと、思ってはいた。思ってはいたけど...じいちゃんの移動魔法で落下して死ぬとは思わなんだ...
走馬灯のように今までの思い出が巡り、ちょっと涙が出た。目をつぶって覚悟を決める。
風の音がうるさかったのに、一瞬静かになりまた浮遊感があり目を恐る恐るあけてみる。まさかもう地獄か、地獄なのか。
「これは...驚いた。女神は本当に空から降ってくるのですね。」
地獄を覚悟して目を開けたら、天使がいました。
じゃなくて、色素の薄い金髪で瞳も黄色い長髪の美男子が私を抱きかかえてくれていた。
この人空浮いてるけどマジで天使かなんかなの?美男子すぎて心臓痛い。
ていうかこれお姫様抱っこですよね、ごちそうさまです。
「あ、ありがとうございます、あのっ」
「わかっております。妹君をお探しにいらしたのでしょう?」
「それが...あの、本当に申し訳ないんですが、見つかりまして...こちらでアイルさんにとてもご迷惑をおかけしたので、ご迷惑とはわかっていながらお詫びと御礼に参りました...」
「それはこの季節で一番いい知らせですね!アイルのことなど放っておけばよいのに、なんてお優しい方でしょう。」
「い、いえ...とてもお世話になりましたので...あの、お兄さんはどなたでしょうか..,お会いしたことない...ですよね?」
「おや...そうですね、私としたことが...申し遅れました。騎士団のレイチェルと申します。どうぞレイとお呼びください。
この世界でもはや貴女を知らない者はおりません。その美しさもですが、売人を一網打尽にし町を守った武勇伝はこの世界に知れ渡っております。」
丁寧に頭を少し下げてにっこりと自己紹介をしてくれた彼は美形すぎてなんだかもう心臓痛い。だれか養命○もってきて。
とてもどきどきするんだけどこれって皆がよく言う恋なんですか?恋って心臓痛すぎるでしょ皆タフすぎて泣きそう。
でもそれ以上に私のやらかしたことが結構なおおごとになってるようでそっちの方が泣きそう。
「アイルへ御用ならば丁度いい。城へお連れ致しましょう。」
「ありがとうございます!...あの、なんで浮いてるんですか?」
「私は多少魔法が扱えるのですが、風と相性が良いので風魔法で飛んでおります。このまま下へ降りれば城の門です。参りましょう。」
魔法ってすげぇ...タケコ○ターいらずとか風魔法っていいなぁ...
くだらないことを考えてもまだ心臓の鼓動が早くて顔が熱くなる。こんな美形を見たからだろうか、美しすぎも罪だな...むしろ目の毒なんじゃないだろうか。
自分が混乱してることだけはわかったので大人しく連れて行ってもらうことにした。
これが世間でいう吊り橋効果だと、私は気付かなかった。
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