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第6章
爆弾は突然に
しおりを挟む「そういえばさぁ」
「うん」
「あの赤いイケメンと付き合ってどんくらい?」
夕飯食べ終わってぐだぐだとテレビ見ながらアイス食べてる美佳姉が突如アイルさんのことを思い出して口に出した。口止めしとくの忘れた....
チビたちと小学生はばーちゃんが寝かしつけにいってくれたからリビングにはいない。
大輝兄はよくわかんないけどとりあえずいない。
光は明日朝練で早いから早々に部屋へ引っ込んだ。はず。
リビングから二階の階段を確認する。光はいない。部屋にいるようだ。よかった。
「美佳姉そういう話は光の前ではしないで。なんか機嫌悪くなっちゃってこの前大変だったんだよー」
「こっ、ここに...忘れられてるけど、いるよ...っ!!」
「なんだ和兄か」
二階を確認し終わって美佳姉にお願いすると何故か震えながら笑っていて、その横に和兄がいた。あ、忘れてた。いいや別に光じゃないし。
「.....ゆ、唯ちゃん彼氏いんだっけ?」
「美佳姉の勘違いだよ。」
「あー、笑った。和也、あんた顔芸出れるわ。
えー、だってあんなイケメン家にいて唯抱き締めてんだもん、勘違いするわ。むしろなんで付き合ってないの?」
「だからあれは....あれだよ、古き良き日本の民家がみたいって言われて、それで家の中案内してて、...それで掃除用品の雪崩が起きて、私を守ってくれただけだよ。リアルに。ガチで。本気で。」
「私唯のそういうとこ好き。騙すつもりのない嘘大好き」
「掃除用品の雪崩からは本当だし付き合ってないしお互いそういう感情ないっていうのも信じて頂けませんか美佳様...それにもう海外帰ったからね。」
「オッケー、そういうことにしといてあげる。」
「私美佳姉のそういうとこ好き」
美佳姉は私が聞かれたくないことは適当に流すとのってくれるので好き。
とりあえず光の耳には入れないように口止めしとかなければ。
「二人とも、光怒らすと怖いから、言っちゃダメだからね!」
「....っ、」
「えっ和兄なにしてんの?お腹痛いの?」
私が口元で人差し指を交差させバツを作って
口止めしたら和兄が机に突っ伏して震え出した。
隣ではお腹抱えて大爆笑してる美佳姉。
...二人とも本当に仲いいなぁ。
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