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第7章
コルセットとは凶器
しおりを挟む私が精霊の木がある森に落ちたことをイヤリングごしにレイチェルさんへと伝えると暫しお待ちを、といって会話が途切れた。
しばらくぼけーっと暗くなり始めた空を見上げながら待っていると彼が空を飛んできた。うわー風の魔法すげー、便利すぎてすげー
私の下までくると彼は片膝をついて私の手を取った。
「あぁよかった。来てくださったのですね。多少強引にお願いをしたので、とても不安だったのです。」
「....二時間で帰りますよ」
「えぇ、善処致します。さぁ、準備を致しましょう。」
そのまま手を引かれて空を歩かされた。
うわぁこれあれみたい、ハウ○の初対面のあれみたい。ちょっとテンションが上がったけど手を引かれてるのが残念な美人だったのですぐ冷静になった。
あー、この森広いんだなぁ....上から見るとよくわかる。
確かにこんなところ一人だったら迷うな。
城の近くに降りると服屋さんらしきところへなんのためらいもなくはいって行く。
なんかドレスばっかなんだけどこの世界の女性はドレスばっかなの。
中が珍しくてキョロキョロしてたら、レイチェルさんに声をかけられて前を向くと、メイド服を着た女性に案内されて試着室らしき部屋へと通される。着替えてこいってことか。まぁ確かにさすがにこの格好じゃな。
大人しく渡されたドレスを着ようとするとメイドさんが手伝ってくれるんだが......この世界ではみんなコルセットを締めるのだろうか。メイドさんたちがコルセットを絞め殺すレベルで締めてくるので息が出来ない。これ殺しにかかってるんじゃないのかマジで。
「あ、あの...これこんな締めなきゃダメっすか?」
「当然でございます」
私の無駄な抵抗は本当に無駄に終わった。
かなりウエストを締めまくった状態でドレスを着せられた。とても素敵なドレスだというのに息が苦しすぎて何の感動もない。真っ白なドレスだったので少し抵抗がある。まるでウェディングドレスみたいだ。
「とてもお似合いでいらっしゃいます。」
「こちらをお履きください。」
奥からとんでもなく高いヒールの靴を持ってこられたのでなんかのいじめじゃないかと思ったが、この世界では普通なのかな。
なんとか着替え終わって試着室を出るとレイチェルさんが待ってくれてた。
「やはり貴女には白がよく似合う。強い貴女も素敵ですが、こちらの方が私は好きです。」
「.........私は動きやすい方がいいです」
目が合うとにっこりと微笑んで褒めてくる彼に顔が熱くなった。
この人に褒められて照れてる自分に腹が立って可愛くないことをいってしまう。すっごい悔しい。
そんなこと気にしないだろう彼はまた手を引いて歩き出した。
「準備が出来ましたので、城へと向かいましょう。あぁ、今日向かうのは城といっても横にある舞踏会会場です。」
「あの、引き受けといてあれなんですけど.....私踊りやったことないです」
「大丈夫、今のように私に任せて頂ければエスコートさせていただきます。」
綺麗な笑顔で答えてくれる彼がやっぱりなんだか腹立ってやってる最中足踏んでやろうと決めた。
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