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第7章
校長の話ほどつまらんもんはない
しおりを挟む「忘れておりました。これをつけて頂けますか?」
「......怪しい系の舞踏会なんですか?」
「いえ、100年の歴史がある国主催のキチンとした舞踏会です。故に地位のある方もいらっしゃっいます。なので仮面をつけることも許可されてます。...バレると私が怒られてしまいます。」
「へー...そりゃそうですよね、怒られますよね。」
城の近くまで来ると彼がオペラ座の怪人的な仮面を渡してきた。仮面をつけてみるとなんだか怪しい格好になってる気がして恥ずかしくなった。
視界は悪くなるけど仕方ない。
視界は悪いし息苦しい。...苦行だな。
「あちらが舞踏会の会場です。もう間も無く始まりますので人が多いですね。」
「うわー....やっぱり凄いですね....」
少し歩くと、城の横に併設されているとても豪華な建物があって、そこにたくさんの人が集まっている。
そのまま人の流れに乗って大きな入り口へ入るとシャンデリアや絵画がある豪華すぎるホールへ出た。
視界が狭いのでまたキョロキョロと忙しなく首を動かした。....にしても腹がきつい。
「王子の御高説と紹介が終わったら曲が始まります。一緒に踊っていただけますか?」
「...そのために来たんですよ。でもコルセットが苦しいので一曲で帰りますからね」
「私のために我慢をして下さってると思うと嬉しいものですね。」
「足踏んでいいですか」
広いホールの一番奥にいるのが王子様らしく、彼がお集まりいただき~みたいなことを話し始めたらレイチェルさんが小声で話しかけて来た。耳の近くで喋るのを本当にやめてほしい。くすぐったいしレイチェルさんだと腹立つ。
そんなことをしていたら王子様が来ている人の紹介をしだして、騎士団というワードが出たら彼が私の腰を引き寄せてホールの真ん中へと歩かせた。ものすごく目立つ。
私たちの他にもホールの真ん中へと出て来た人の中に見知った顔があった。
ジェインさんとフェリル様が....手を取って一緒にいる.....!!
リアル美女と野獣!フェリル様相変わらず美人だしドレス似合いすぎまじ女神....!くそ悔しい!なぜフェリル様が!ガン見してたのがバレたのか二人がこちらを見て来たので慌てて目をそらした。
みんなが一斉に頭を下げたのでつられて頭を下げる。
またすぐ引っ込んだので大丈夫だったがだいぶダメージがでかい。
「もうすぐ王子の挨拶は終わりますので、どうかその殺気をやめてはいただけないでしょうか?」
「えっそんなつもりなかったです、ごめんなさい」
「他の者のことなど気になさらないでください。嫉妬してしまいます。」
「ちょっと美形すぎて何言ってるかわかんないです」
とりあえず腰触るのやめてほしい
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