つまりは女子高生が最強

amama

文字の大きさ
上 下
68 / 86
第7章

死因:コルセット←あると思います

しおりを挟む

「ぐっ!?あぁあっ...!!」

「ソイツ性格悪いから。唯に取り付けなかったから呼び出したアンタを餌にするわよ。せっかく綺麗な顔してるのにねぇ。まぁ性格は合うんじゃない?どっちもクズで。」


彼女は私を床へ寝かせるとレイチェルさんの方へと歩いていく。
レイチェルさんの身体が一気に黒く染まっていく。彼が苦しんでその場で膝をつく。
侵食は引いたのに、身体が動かない。


「おい生きてんだろうな!?」

「秋月さん!見えてますか!?」


彼女が離れると同時にジェインさんとアイルさんが駆け寄ってきてくれた。
顔を覗き込んできたアイルさんの手をなんとか最後の力を振り絞って握った。
驚いたようだが握り返してくれた。


「こ...っ、セッ、ト.........」

「...えっ!?なんですか!?」

「....っコルセッ、と....!」


「....コルセットでキツイっていってんじゃねぇか」
「........無事ですね」


伝わったのにアイルさんは非常にも私の握った手を放り投げた。いやコルセットまじで息できないんだって。これで無理した女性とか絶対いるって。
今はそんなことよりこの事件の収拾だ。

レイチェルさんは顔を抑えて苦しんでいる。



「ははは...っ!まさか、まさか...精霊の王がっ、たかが迷い人に力添えするなど!ふざけるな!」

「私の勝手じゃない。というか、シャドウに魔力喰われながらよく生きてるわね、どうせもたないんだから諦めちゃえば?」

「、っ....私にはやるべきことがある!諦めるなどとっ.......必ず...必ずだ.....っ!」



レイチェルさんは苦しみながら最終的に何いってるかよくわからなくなった。
彼はよくわからないことを叫びながら、苦しみながら半分溶けてしまった刀を床へと突き刺した。その瞬間に周りが完全な闇になった。真っ暗になって、その中で叫ぶ声だけが響いた。





「シャドウも...っ!貴女も!私が支配するっ!!」





明るくなって、耳に残るその声が、どうしても消えなかった。
しおりを挟む

処理中です...