14 / 22
勇者と魔王のダンジョン攻略8
しおりを挟む
あふれだす魔力の躍動を覚えつつ、再び魔王の姿へとルシアは変貌する。
時間制限付きだが、ルシアにはやはりこの姿が一番落ち着くことを感じつつ、目の前にいるウォーウルフに向かって歩いていく。
一歩一歩踏み締めながら、強大な魔力の圧力で潰そうと段々と力を強めていった。
「ウオォォォォォォォォオオオっ!」
しかし、その圧力を跳ねのけてウォーウルフはルシアに向かって突っ込んでくる。
「ルシア様っ、お守りします」
その突進を、横から更に速いスピードで突っ込んできたアリスがとび蹴りを当てる。再び、ウォーウルフは地面に転がりながらその巨体を壁にぶつける。
「流石だな、アリス。少し休んでいろ」
「わかりったのです……」
「さて、色々と聞きたい事があるが……魔力による圧迫が効かないとなると、仕方ない実力行使で行かせてもらうぞ――」
瞬間、ルシアの手に弓が召喚される。しかし、その大きさは人間だったころのサイズよりも巨大で、まがまがしく姿を変えていた。
「この弓を覚えてるか?」
低い地の底へと引き込まれそうな声がルシアから響く。その暗い響きの中に、どこか懐かしさを含んで弓を真ん中で折る。
「覚えてるよな、この魔装を与えてくれたのはお前だ」
折られた弓が更に姿を変えて、巨大な二振りの剣になった。
「ウオォォォォォォオオっ!」
起き上がって、再びルシアの方へと駆けだしてくるウォーウルフはその爪で襲いかかってくる。しかし、その攻撃も二振りの剣によってルシアに直接あたることはない。
「グルルルゥゥゥゥゥっ」
唸るような咆哮と共に、本当の獣のように力押しをしてくるウォーウルフ。仕方なくため息をついてから若干地面にめり込みかけていた足をウォーウルフに向かって蹴りあげる。
「その程度まで力を制限されているのか……本来の力ではないな」
その言葉に、反応したのかウォーウルフは転がった先で苦しそうに吠えた。
「こんなに早く再開できて嬉しいぞ、ガンド」
ルシアがささやくと共に、剣を構えなおす。
なおも叫び続けるガンドに対して、今度はルシアの方からガンドへと向かって突進する。巨体と巨体がぶつかる音が衝撃となり、岩肌にぶつかって消える。
「今、解放してやるぞっ!」
ルシアの叫び声が響く。
「ウオォォォォォォオオン!」
そのまま剣を手放して、両手でガンドの手を掴み地面に押し付け、その上で魔力による圧力をかけて動きを封じ込め始める。
「ゥオォォォォン」
「まだだ」
――こいつが全快じゃなくて助かったな……。悪いが、もう少しだけ我慢してくれ。
抵抗するガンドに対して、容赦なく残りの魔力のほとんどを使って圧力をかけた。
ガンドが地面へとめり込んでいく、メキメキと音を立てながら地面が割れて口から血を吐きだす。
「これで……」
完全に動かなくなったのを見計らってから、ルシアは剣を取ってガンドの首についている首輪を斬る。
ぐったりと倒れたまま動かないガンドを見て、ルシアはほっと胸を撫で下ろした。
「本当に……短い……」
瞬間、魔力が再び霧散して消えて、人間の姿に戻る。
――これで、大丈夫か……。
本来であればたいしたことをしていないはずが、力が急に出たり入ったりしたせいでルシア自身もぐったりと疲れて座り込む。
「ルシア様……大丈夫なのです?」
「ん……?」
ぴょこぴょこと耳を揺らしながら、アリスが近づいてくるが、我先にと飛び込んでくるはずのクレアが、インビジブルフィールドを使った位置からまったく動いていない。
「おい、駄狐……もう大丈夫だぞ」
「クレアさん……?」
ルシアの問いかけたことにより、アリスもクレアの異変に気がついたようで、地面を蹴って全力で駆けつけた。
「クレアさん、大丈夫なのですか? クレアさんっ!」
アリスがクレアの肩を何度揺すってもクレアが起きる気配がない。
そして、再びアリスが揺すった瞬間に、クレアの体がどさりと音を立てて地面に崩れ落ちた。
「くれあさんっ!」
アリスの悲痛な声がダンジョンの奥で木霊する。
ガンドとクレアの両方が気になるルシアだったが、ひとまず意識がないクレアの方に駆け寄った。
「おい、クレアっ! 大丈夫か?」
「息はあるのです……」
アリスが言うように命に別状がなさそうで、ほっと胸をなでおろす。
「なんで、こんなところで気を……」
「魔力欠乏症……だな……」
クレアの状態をみて思い出したようにルシアが口を開く。
「アリス、ローマジックポーション持ってるか?」
「あるのですよ」
言いながら地面に置き去りにされたままだった鞄からアリスがポーションを取り出す。
「アリス、それをクレアに飲ませてやってくれ」
「はいなのですルシア様」
戻ってくるや否やクレアの頭を自分の膝に乗せてアリスは持ってきたポーションをクレアの口の中に流し込み始めた。
「それにしても、ルシア様。魔力欠乏症ってなんなのですか?」
「俺たち魔族は基本的に魔力が力の源であり、生命力だ。人間と違って生きるためにも魔力が必要なんだよ。それが、極度に失われればもちろん、記憶の混濁や意識が朦朧としたりするわけだマ」
「そうなのですか……後、あの方はどなたなのです?」
納得したようなしてないような表情でアリスがルシアに抑え込まれたままの体勢で地面に刺さっているガンドを指差す。
「そうか……あの姿は知らないのか……」
そう言いながらルシアはアリスに微笑みかける。
「あいつは魔王軍の副官だ」
「副官ってあのガンド様なのですか!?」
アリスが驚いたはずみでクレアの口の中に流し込んでいたポーションをこぼしてしまった。
「わっ! わあぁぁぁ! ごめんなさいです、くれあさんっ」
慌ててクレアの口からこぼれたポーションを着ていたルシアの服の袖で拭く。
「おい、アリスっ! それ俺の服なんだが……」
驚いて止める間もなく、ルシアの服にマジックポーションをべったりとつけてしまった。
「あぁぁぁぁぁっ! ごめんなさいなのです!」
そんなやり取りをしながら、ガンドが刺さっている方へとルシアが歩いていく。
「大丈夫か?」
「死ぬほど痛いがよ、とりあえず生きてるよ」
目を覚ましたガンドを立ったまま見下ろしながらルシアが声をかけると、元気なくガンドが口を開いた。
「そうか。で、ずいぶん早い再開じゃないか」
「そう……みてぇだな……」
「なんでこんなところにいるんだ?」
「覚えてねえよ……お前逃した後、捕まって……気がついたらこの有様だ」
「これに見覚えは?」
そう言いながら、ルシアはガンドの横に転がってた首輪を持ち上げてひらひらと見せる。
「悪いが、そんな悪趣味なものに見覚えなんぞねえよ」
「わかってるよ。それにしてもずいぶんと滑稽だなガンド……そんな姿を見るのはいつ以来だ?」
「いちいち覚えてねえよ。っていうか、お前がやったんだろコレっ!」
自分の力で地面から抜け出せないガンドは怒ったのか、全力でルシアに対して叫ぶ。
「っつ……あー、抜けれねえじゃねーか……思い切り差し込みやがって!」
「地面にめり込むのも久しぶりだろ?」
そんなガンドを指を指すルシアの顔は笑顔に満ち溢れている。
「いつもの副官姿に戻れるか? それなら体が縮むから抜け出せるだろ」
「そうだな……その手しかねえか」
そう言いながら、ガンドの体が魔力を纏って姿を変えていく。
それは先程までのウォーウルフの姿ではなく、服装こそ先ほどの戦闘で破れてしまったが銀灰色の毛を纏った魔王軍副官としての姿だった。
青年の姿になってようやくガンドが出てくる。
「これで良いのか? 相変わらず窮屈だな……」
「大丈夫だ」
ルシアのその言葉と共に、クレアが作った岩の塊が突如として爆発を起こした。
時間制限付きだが、ルシアにはやはりこの姿が一番落ち着くことを感じつつ、目の前にいるウォーウルフに向かって歩いていく。
一歩一歩踏み締めながら、強大な魔力の圧力で潰そうと段々と力を強めていった。
「ウオォォォォォォォォオオオっ!」
しかし、その圧力を跳ねのけてウォーウルフはルシアに向かって突っ込んでくる。
「ルシア様っ、お守りします」
その突進を、横から更に速いスピードで突っ込んできたアリスがとび蹴りを当てる。再び、ウォーウルフは地面に転がりながらその巨体を壁にぶつける。
「流石だな、アリス。少し休んでいろ」
「わかりったのです……」
「さて、色々と聞きたい事があるが……魔力による圧迫が効かないとなると、仕方ない実力行使で行かせてもらうぞ――」
瞬間、ルシアの手に弓が召喚される。しかし、その大きさは人間だったころのサイズよりも巨大で、まがまがしく姿を変えていた。
「この弓を覚えてるか?」
低い地の底へと引き込まれそうな声がルシアから響く。その暗い響きの中に、どこか懐かしさを含んで弓を真ん中で折る。
「覚えてるよな、この魔装を与えてくれたのはお前だ」
折られた弓が更に姿を変えて、巨大な二振りの剣になった。
「ウオォォォォォォオオっ!」
起き上がって、再びルシアの方へと駆けだしてくるウォーウルフはその爪で襲いかかってくる。しかし、その攻撃も二振りの剣によってルシアに直接あたることはない。
「グルルルゥゥゥゥゥっ」
唸るような咆哮と共に、本当の獣のように力押しをしてくるウォーウルフ。仕方なくため息をついてから若干地面にめり込みかけていた足をウォーウルフに向かって蹴りあげる。
「その程度まで力を制限されているのか……本来の力ではないな」
その言葉に、反応したのかウォーウルフは転がった先で苦しそうに吠えた。
「こんなに早く再開できて嬉しいぞ、ガンド」
ルシアがささやくと共に、剣を構えなおす。
なおも叫び続けるガンドに対して、今度はルシアの方からガンドへと向かって突進する。巨体と巨体がぶつかる音が衝撃となり、岩肌にぶつかって消える。
「今、解放してやるぞっ!」
ルシアの叫び声が響く。
「ウオォォォォォォオオン!」
そのまま剣を手放して、両手でガンドの手を掴み地面に押し付け、その上で魔力による圧力をかけて動きを封じ込め始める。
「ゥオォォォォン」
「まだだ」
――こいつが全快じゃなくて助かったな……。悪いが、もう少しだけ我慢してくれ。
抵抗するガンドに対して、容赦なく残りの魔力のほとんどを使って圧力をかけた。
ガンドが地面へとめり込んでいく、メキメキと音を立てながら地面が割れて口から血を吐きだす。
「これで……」
完全に動かなくなったのを見計らってから、ルシアは剣を取ってガンドの首についている首輪を斬る。
ぐったりと倒れたまま動かないガンドを見て、ルシアはほっと胸を撫で下ろした。
「本当に……短い……」
瞬間、魔力が再び霧散して消えて、人間の姿に戻る。
――これで、大丈夫か……。
本来であればたいしたことをしていないはずが、力が急に出たり入ったりしたせいでルシア自身もぐったりと疲れて座り込む。
「ルシア様……大丈夫なのです?」
「ん……?」
ぴょこぴょこと耳を揺らしながら、アリスが近づいてくるが、我先にと飛び込んでくるはずのクレアが、インビジブルフィールドを使った位置からまったく動いていない。
「おい、駄狐……もう大丈夫だぞ」
「クレアさん……?」
ルシアの問いかけたことにより、アリスもクレアの異変に気がついたようで、地面を蹴って全力で駆けつけた。
「クレアさん、大丈夫なのですか? クレアさんっ!」
アリスがクレアの肩を何度揺すってもクレアが起きる気配がない。
そして、再びアリスが揺すった瞬間に、クレアの体がどさりと音を立てて地面に崩れ落ちた。
「くれあさんっ!」
アリスの悲痛な声がダンジョンの奥で木霊する。
ガンドとクレアの両方が気になるルシアだったが、ひとまず意識がないクレアの方に駆け寄った。
「おい、クレアっ! 大丈夫か?」
「息はあるのです……」
アリスが言うように命に別状がなさそうで、ほっと胸をなでおろす。
「なんで、こんなところで気を……」
「魔力欠乏症……だな……」
クレアの状態をみて思い出したようにルシアが口を開く。
「アリス、ローマジックポーション持ってるか?」
「あるのですよ」
言いながら地面に置き去りにされたままだった鞄からアリスがポーションを取り出す。
「アリス、それをクレアに飲ませてやってくれ」
「はいなのですルシア様」
戻ってくるや否やクレアの頭を自分の膝に乗せてアリスは持ってきたポーションをクレアの口の中に流し込み始めた。
「それにしても、ルシア様。魔力欠乏症ってなんなのですか?」
「俺たち魔族は基本的に魔力が力の源であり、生命力だ。人間と違って生きるためにも魔力が必要なんだよ。それが、極度に失われればもちろん、記憶の混濁や意識が朦朧としたりするわけだマ」
「そうなのですか……後、あの方はどなたなのです?」
納得したようなしてないような表情でアリスがルシアに抑え込まれたままの体勢で地面に刺さっているガンドを指差す。
「そうか……あの姿は知らないのか……」
そう言いながらルシアはアリスに微笑みかける。
「あいつは魔王軍の副官だ」
「副官ってあのガンド様なのですか!?」
アリスが驚いたはずみでクレアの口の中に流し込んでいたポーションをこぼしてしまった。
「わっ! わあぁぁぁ! ごめんなさいです、くれあさんっ」
慌ててクレアの口からこぼれたポーションを着ていたルシアの服の袖で拭く。
「おい、アリスっ! それ俺の服なんだが……」
驚いて止める間もなく、ルシアの服にマジックポーションをべったりとつけてしまった。
「あぁぁぁぁぁっ! ごめんなさいなのです!」
そんなやり取りをしながら、ガンドが刺さっている方へとルシアが歩いていく。
「大丈夫か?」
「死ぬほど痛いがよ、とりあえず生きてるよ」
目を覚ましたガンドを立ったまま見下ろしながらルシアが声をかけると、元気なくガンドが口を開いた。
「そうか。で、ずいぶん早い再開じゃないか」
「そう……みてぇだな……」
「なんでこんなところにいるんだ?」
「覚えてねえよ……お前逃した後、捕まって……気がついたらこの有様だ」
「これに見覚えは?」
そう言いながら、ルシアはガンドの横に転がってた首輪を持ち上げてひらひらと見せる。
「悪いが、そんな悪趣味なものに見覚えなんぞねえよ」
「わかってるよ。それにしてもずいぶんと滑稽だなガンド……そんな姿を見るのはいつ以来だ?」
「いちいち覚えてねえよ。っていうか、お前がやったんだろコレっ!」
自分の力で地面から抜け出せないガンドは怒ったのか、全力でルシアに対して叫ぶ。
「っつ……あー、抜けれねえじゃねーか……思い切り差し込みやがって!」
「地面にめり込むのも久しぶりだろ?」
そんなガンドを指を指すルシアの顔は笑顔に満ち溢れている。
「いつもの副官姿に戻れるか? それなら体が縮むから抜け出せるだろ」
「そうだな……その手しかねえか」
そう言いながら、ガンドの体が魔力を纏って姿を変えていく。
それは先程までのウォーウルフの姿ではなく、服装こそ先ほどの戦闘で破れてしまったが銀灰色の毛を纏った魔王軍副官としての姿だった。
青年の姿になってようやくガンドが出てくる。
「これで良いのか? 相変わらず窮屈だな……」
「大丈夫だ」
ルシアのその言葉と共に、クレアが作った岩の塊が突如として爆発を起こした。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる