湯めぐり事件帳

献残屋藤吉郎

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湯けむり事件帳

湯けむり事件帳

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百円本舗小説「湯めぐり事件帳」
献残屋藤吉郎書房

〇「湯めぐり事件帳」
〇温泉湯太郎、、全国お湯めぐり、
日本人にはお風呂が一番、、、家の中でもお風呂、、、そして「湯船には湯の花が咲く、、」
〇人の喜び、、、湯につかり、料理の花が咲く、、、

1。温泉湯太郎の湯船物語
人の世で。一日の終わりに湯船に浸かり、その日を振り返り、明日を夢見る「夢湯船」を巡る湯太郎の事件帳。。。
日本には本当に温泉が多い、、、火山国ゆえの楽園だ。
日本に生まれた喜び、楽しさであるような。。。
人生にはいろいろある、、、喜怒哀楽が、、、そして身の回りには日々、事件が起こる。
湯太郎は東京赤坂で「湯太郎探偵事務所」を開いていた。
業務内容は人探しから、人間トラブルの仲裁、素行調査などを主にしている。一人での探偵事務所なので事務所には留守番を兼ねた賄い婦の女性がいた。
名前は寿子と言って、事務仕事も何でもこなした。
湯太郎は依頼仕事が地方で多く、年中留守をしていた。
仕事兼ねて、彼はその地方の温泉を訪ね歩いた、その陰で全国の温泉委詳しくなった。
探偵仕事をしながら、脚日記をつけた、それは調査資料においても参考になった。
また、彼はどこへ行くのも列車を利用した。特にローカル線の場合は喜んで出かけた。
湯太郎の楽しみは汽車の旅で、古びた温泉に浸かり、その地方の食事をすることであった。

2.探偵仕事は温泉で、、、草津の湯,、
湯太郎が探偵事務所開いてから、初めての依頼者が草津の湯
草津温泉だった。
草津温泉のホテル「草津の湯宿」という老舗の温泉宿であった。依頼されて湯太郎は草津に向かった。
温泉好きな湯太郎であるから、温泉付きの話を聞いて飛びついた。
とりあえず、湯太郎の車、ジャガーで向かった。ジャガーと言っても年式は古く、ボロ車だった。
「草津の湯」について、依頼主のおかみの沙友里に会った、
和服姿の似合う、いい女だった。年のころなら37,8歳とうところかな、、、
観察はその辺にして、亭主富雄の浮気の調査だった。
亭主富雄は婿養子なので、浮気が事実なら離婚をしたいと考えていた。
詳細はおかみ沙友里から聞いたので、湯太郎は明日から調査をすることにした。
その晩は温泉宿なので、ゆっくり温泉に浸かった。
いいお湯だった、、、酸性の強い温泉のような、、、、
部屋に通されて、浴場に向かった、大浴場はしゃれた岩風呂だった。
一人。岩風呂に入っていたら、先客がいた。
堅気ではないな、、、と、思いながら、背中の彫り物を見てしまった。立派な鯉の彫り物だった。

3.湯太郎探偵動き始める
温泉湯太郎の本名は「徳川湯太郎」だ
次の日に依頼主の女将沙友里に説明をされた、亭主の富雄に女がいるらしいので、身辺調査をしてくれとの事だった。
亭主の富雄は草津温泉で不動産業を営んでいる、、、リゾート開発専門で、最近は温泉付き別荘を販売している。
それで、最近外泊が多くなったという、、、理由は出張販売で出かけ、販売物件が家から離れているので、仕事が遅くなると、そんまま売り別荘に泊まるという。
以前は販売物件が遠くても、必ず、帰ってきていた。
女将沙友里も仕事が忙しかったので、気にもしていなかった。
しかし、別荘販売も売れるようになり、自分で自由になる金ができるようになってからである。
女将沙友里は女の感というか、気になることが多くなり、夫婦喧嘩も増えてきたので、彼女は少々、面倒くさくなってきた。そこで、調査をして「証拠」を突き付けてやろうと思ったのであった。
女将沙友里は元来が男勝りであったので、好きだとか嫌いだとか苦手であり、、、決着をつたかったのであった。
女将沙友里は、すっきりさせたかったのであった。
亭主の富雄はどちらかというと、うじうじしているようなタイプであり、女将沙友里とは別れたくないのであった。
女将沙友里の性格を知っている兄が昨夜より来ていた。その兄が岡田友蔵で、、、湯太郎がお風呂で一緒になった男だった。
徳川湯太郎が亭主の富雄の調査を始めてから、3日後の事だった。草津を流れる四万川の上流で水死体が上がった。
湯太郎も富雄の行方が分からなかったので水死体が上がった現場に行ってみた。その足で草津警察に行き、その水死体が岡田富雄と確認ができた。
湯太郎はえらいことになと、、、内心思いながら報告がてら、依頼人の岡田沙友里を訪ねた。
湯太郎が宿泊先のホテル戻って、騒がしいことでも予知はできた。
女将の沙友里は警察の事情徴収で忙しかったので、一段落したら話をしようと、湯太郎は好きな温泉に入った。
御風呂に入りながら、湯太郎は思った、、、ややっこしくなったなと。。。,
でも、よくよく考えると、他人事だと思い、少しわくわくしてきた。
初めての身辺調査の途中で、まだ、わからいが人が死ぬということ、、、もしかしたら殺人事件または自殺と、、
湯太郎が調査をした限りでは「自殺は無い」と思えた。
そうすると殺人事件だ、、、調査をやるきになって入った。
兎に角、女将沙友里との話をしてからだ。。。。

4.女将沙友里からの再調査
女将沙友里から、湯太郎は頼まれた。
亭主の富雄が、どうして水死体であがったか、、、自殺なのか、それとも他殺なのか、調べて欲しいということを、、、
徳川湯太郎はさしずめ急ぎの仕事もないし、急いで東京へ戻ることもなかったので、改めて、岡田富雄を徹底して調べることにした。
まず、草津警察署に行き、許される範囲の情報を得た、そして、岡田富雄の仕事関係を調査した。
別荘取引で不正はなかったか、取引先とのトラブル、特に金銭関係を一つひとつ追っていった。
更に噂されている女以外に問題はなかったか調べていった。
そして、岡田富雄と関係のあった女の行方が分からくなっていた。
そこで、湯太郎は女将沙友里に尋ねた、行方不明の女を探すために、その女の戸籍を調べて、追跡調査をしないとと。。
そして、了解をもらい、その女の戸籍がある九州鹿児島まで行くことになった。

5.湯太郎、、、鹿児島へ
鹿児島に着いた探偵湯太郎は鹿児島市役所へ行き、岡田富雄が付き合っていた女、佐藤美幸の戸籍謄本、住民票は動いていなかった、それで、本籍地のあった鹿児島市田島町を訪ねたが、親兄弟が誰も住んでいなかった、住所地近くで聞き込みをしたら、中学を卒業して東京へ行ったという。
東京へ行ったというだけで、何も分からなかった。
探偵湯太郎は草津に戻った、そして、草津で働いていたというクラブを訪ねた、
しかし、岡田富雄と付き合っていたことまでは分かった。
女、佐藤美幸(源氏名はあけみ)との付き合いで、草津に別荘を買って、岡田富雄と暮らしていたという。
その別荘地での周辺での調査では目立った動きはなく、詳細についたわかなかった。
しかし、探偵湯太郎の調査では、その別荘からげ不明で、姿が見えなくなっている、、、その別荘絡みで何かがあったような、、、、
そして、その別荘に住んでいた女、佐藤美幸の姿が見えなくなったころに、岡田富雄も行方不明になっていた。
探偵湯太郎はこの辺の事情を調べてみようと、、岡田富雄の分譲別荘事務所から、聞き込み調査を始めた。

6.探偵湯太郎、、草津の調査
探偵湯太郎は、岡田富雄の別荘分譲販売事務所を訪ねた。
社長の岡田が死亡してからは事務所は閉められた。妻の沙友里が頼んでいる弁護士に事務所の整理をさせていた。
警察から捜査が入れば、弁護士立ち合いで行っていた。
経理上の問題は弁護士と担当経理事務所が調査をして、問題なく、不正も行われてはいなかった。
いわゆる使い込みは無かった、、、金銭的なトラブルもなく、順調に売り別荘は売れていたようだ
残るは行方不明の女との何らかなトラブルしか考えられなかった。しかし、女が行方不明のために、その理由が分からなかった。
そして、消えた女が謎めいていた。
それは水商売をしていた時も、人の付き合いはほとんどなく、目立つ女ではなかった。
見た目には派手ではあったが、性格は地味だったような、、、
そして、岡田富雄との付き合いも知らないようだった。
しかし、消えた、、、謎が多い。
今回の岡田富雄との間にもトラブルはなく、男と女の間も、派手には目立っていなかった。
調査していけばいくほど、不思議だった。
気になることは別荘の権利の事だった。女が住んでいた別荘は他人名義だった。
その名義人を訪ねると、それは女の弟名義だった。
今回わかることは、岡田富雄は死亡。その付き合っていた女は行方不明。そして、唯一、金銭が絡んでいれば別荘だけだったが、その名義は女の弟の名義だけだった。
謎だらけとなった、、、探偵湯太郎も考え込んでしまった。
しかし、調べているうちに大変なことが分かってきた。
女の弟たちは、まだ、無解決の5億円強奪に絡んでいたような。。。。

7.岡田富雄殺しの真犯人は。
探偵湯太郎は行方不明の女、佐藤美幸の弟たちが絡んでいると思われている5億円強奪事件を調べてみた。
2年前のニュースにもなっていたので、事件の内容を追ってみた。
佐藤美幸の弟、佐藤貞夫たちは三人グループで個人金融会社の情報を入手して、その会社の裏金を強奪してのであった。
金額については発表されていなかったが、後から表面化してしまったのであった。
そして、佐藤貞夫たちは疑われていたが、未だに行方不明なのだ。
警察でも未だに三人の行方が分からずに、事件は解決には足らなかった。
しかし、佐藤美幸が岡田富雄と付き合っていたころに、噂話で弟の佐藤貞夫が訪ねてきたという話もあった。
そして、佐藤美幸に5億円の隠し場所を教えてという話もあり、その真意については警察でも調べていた。
そんな取り調べがあったころに、岡田富雄は水死体で四万川に上がった。
そして、佐藤美幸も消えた。
警察では探した、、、二人の行方を、
しかし、二人の足跡は別荘付近で消えたのであった。
警察の推測では5億円強奪の仲間割れにより、二人は殺害されてしまったのではと、、、、
そして、岡田富雄は何らかの理由で、道連れ殺人にあったのではと、、、、
それも推察の域を出ていない。
探偵湯太郎も警察等の情報をまとめると、結論は三人とも既に死んでいるのではないかと思った。
そんな報告を依頼主である岡田沙友里に出して、草津の湯を後にした。
数年後、探偵湯太郎は岡田沙友里から依頼された事件が気になり、分譲別荘の場所を訪ねたみた。
別荘は取り壊されて、跡地だけに草が生い茂っていた。
当時の取材をかねて、草津警察に行き事情を聞きだした。
別荘には佐藤姉弟が埋められており、、5億円は行方知れずだったという。
金が絡んだ人間の争い、、、最終的は人とは命を賭けて争うものだと、、、この世の地獄図を見たような。。。。

8.探偵湯太郎旅、、、飛騨高山祭
下呂温泉に浸かる湯太郎
名古屋から飛騨高山線で下呂温泉まで、列車旅だ、、、山間を抜け、渓谷らしき川を横目に列車は走る。
下呂音泉に着き、お目当ての温泉宿に入る、素敵な檜風呂に浸かりながら、草津での探偵調査の疲れを癒した。
初めての探偵仕事だったので、いろいろ気を使い適度に疲れた、若さゆえにやり遂げられた。
下呂温泉は昔から美人湯と言われ、綺麗なお湯だった。
お風呂から出て、夕食まで時間があったので、近くを流れる河川敷に降りてみた、河原の石の間からお湯が沸きだして、小さなプールごときな穴を作って温泉欲をしていた。
気持ちよさそうな温泉風景を醸し出していた。
湯太郎は時間を見計らって、夕食の席に戻った。
山間の温泉にも関わらず、料理は美味しかった、川魚料理が中心で、鮎の塩焼き、ヤマメの刺身と、、、、
山菜料理も美味しく、天ぷらにした山菜も美味しかった。
食事中にその宿の若女将が挨拶に回ってきて、丁寧な料理説明や温泉話を聞かせてくれた。
湯太郎は聞き入っていた、、、綺麗な声に、、綺麗な顔立ちに。。しばし、うっとりと。。。
その御かげかも知れないが、料理が美味しく思われた。」
そして、次の日に行く、飛騨高山の話を聞いた。
(湯太郎、飛騨高山散策探偵)
探偵湯太郎は大学時代の友達が、飛騨高山に住んでいた。
地元でホテルを経営している父親の家業を継いでいた。
そして、相談事があるというので訪ねた。
老舗らしく荘厳な構えのホテルだった、少し街並みから外れた郊外に立っていた、冬の間は雪が多く、ホテルへ通じる道も困難なほどであった。
尋ねると友達の結城勝が出迎えてくれた。
「久しぶりだな、、、元気だったか、、」と、大きな声をかけてくれた。
探偵湯太郎も友達の結城勝と抱き合って、久しぶりの再会を「とりあえとりあえず、上がれよ、、、」
と、湯太郎を用意してくれていた部屋に案内された。
二人は再会を懐かしんだ、、学生時代は同じ学生寮にいたので、朝夕に顔を合わせていた、よき友であり、喧嘩相手でも会った。
雄太郎は友達の結城勝の話を聞いた。
「実話というと、、、、、」詳しい話によると、経営する父親が手形詐欺にあい、多額の借金で追い込まれている状況とのこと、、、人の良い父親は商売仲間に騙されたというのであった。
そこで法科卒業の湯太郎に相談してきたのであった。

(湯太郎、ちょっと前の法学生に)
学生時代の仲間、悪友でもあった結城勝の話を聞いた。
彼の父親は、小さなホテルでもあり、人で不足から、将来は飛騨高山の市街地に移ろうと考えていた。
息子勝と二人で、高山の街で、二人でできる小料理屋をひらいきたいと、常日頃から雪深い山間地で一人思っていた。
そんな時に、父親、茂は知人の紹介で知り合った、不動産リゾート会社の前田社長と懇意になった。
たびたび、茂のホテルにくる機会が多くなってきたので、相談をしてみた。
そして、ホテルごと、1万坪の山林を含む土地を買ってくれという話がまとまり,トントン拍子で契約になった。
茂の予想していた1億円でと。。。
そして、全てが現金でなかった、、、頭金、1千万であったが、残金は約束手形で分割となった。
しかし、茂は前田社長を信じていたので、、何度も宿泊してくれる人柄を信じてしまったのである。
後から考えれば、それも罠のうちだったかも知れない。
父親は頭金も受け取ったし、約束手形で決済したので、不動産物件の名義をかえてしまっていた。
そして、物件すべてを譲渡して、自分たちは近々、ホテル自体を明け渡すことになっていた。
約束手形を銀行に預け、不動産担保にして、現金が振り出される時になって、融資銀行からストップがかかったのであった。
慌てたのは茂だった、不動産の名義は第三者に渡り、明け渡す期日まで決まっているので、、、
買ってくれた前田社長に連絡をしたが、連絡取れずの行方不明となり、父親茂は困った。
不動産名義を変えた、第三企画リゾート株式会社からは確認連絡が入り、、茂は詐欺にあったことを痛感した。」
遅かった、、、見事に詐欺集団に、その計略の罠に落とされたのであった。
一人夢見た小料理屋が消えた。
それよりも無一文近くなってしまった。
実は受け取った一千万円はすでに、小料理買収の手付金で支払い済であり、、、茂は本当に無一文になってしまったのであった。

(8)騙された父親茂のために。。
(巻き返しの秘策)
探偵湯太郎は話を聞いて思い出した。
差し止めという言葉を、、、とにかく、不渡りという事実があるので、その原因となる不渡り約束手形の金員だけを差し押さえする訴訟を起こすことにした。
友人の結城勝に裁判手続きをさせたのであった。
そして、その売買を約束手形で履行したのであるから、その分の差し押さえを、「不動産担保」にしてあるので、不動産の使用禁止の差し止め手続きをした。
そのことにより、名義を変えた、「第三企画リゾート株式会社」はその名義を変えた不動産を使用できなくなった。
当然、第三企画リゾートは意義を申し立ててきた、しかし、法的には実際の売買金が結城茂に支払れていないことが、裁判で立証だれたので、「使用差し止め」が行われたのであった。
第三企画リゾートは結城茂のもとに商談に来て、譲渡してもらおうとした。そこで、不渡りになった金員だけをっ結城茂は要求したのであった。
その商談はまとまらなかった。
一方で結城茂は裁判で立証されて判決文により、前田社長を告訴した、、、そん結果、詐欺事件として前田社長は逮捕された。
そのために。第三企画リゾートも警察の捜査が入り、前田社長と計画的に詐欺をしたことが立証された。
そして、結城茂の不動産は時間は要したが、無事に戻った。
友人の結城勝は感心したと同時に湯太郎に感謝した。
そして、全て事件が解決したあかつ気には、、、
「湯太郎、、、遅くなるけどお礼をするよ、、、本当にありがとう、、、」
湯太郎は探偵というか経済的なトラブル調査を専門に、商売をしようと思ったのであった。
結城勝にお礼と言って、下呂温泉に招待されて、一晩ゆっくりして、東京へ戻った。
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