問答無用、食道楽事件帳

献残屋藤吉郎

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正義の味方背広マン

正義の味方背広マン

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短編小説「正義の味方背広マン」

      献残屋藤吉郎 原作

1)正義の味方「背広マン」、、、


日向太郎。は東京都多摩市に住んでいる、会社勤めのサラリーマンであった、、妻、幸子と子供二人に囲まれて平凡な幸せな日々を送っていた。
休日は決まって散歩に出かけていた、、、緑に囲まれた住宅地の近くに公園もあったので、のんびり散歩をして、公園のベンチに座り春などの天気のいい日には、、風に当たりながらうたた寝をすることもあった。その日も春風が気持ちよく、、ぼんやり、、うとうとしていた。
風に吹かれて何かが飛んできて、、日向太郎の顔にかかったのである。
何かとみれば、、「赤いブレザー」であった。周りのは誰もいない、、ブレザーが飛んでくるような場所もないので不思議だと思いながらが、、そのブレザーを家に持ち帰った。
日向太郎はそのブレザーが真っ赤であり、、派手な上着なので、、いつも、持ち歩いているリック形式のカバンのいれた、、隠したわけではないが、、余りにも派手だったので恥ずかしく、、後で始末するにしても,いったんはリックにいれた。
翌日、リックにいれたブレザーの事は忘れて、そんまま、会社に出かけた。
日向太郎は、その日は春で暖かったのでシャツで出かけたのであったが、、急な残業が入って帰りが遅くなった、、そして、少し冷えてきたのでさむかった。
日向太郎はリックの中のブレザーを思い出して、、夜だからいいからと、、風邪を引くきこんだよりはましだろうと思い、「赤いブレザー」を着込んだのだった。
帰りは10時を過ぎていたので電車は空いていた、、いつも座れない通勤電車であったが楽に座って帰れた。
多摩駅に着くころに、、同じ車両の乗っていた女の人が、、酔っぱらった二人の男に絡まれていた。
普段なら知らんふりをする日向太郎であるが、、なぜか、、、
「やめなさいよ、、いやがっているじゃないか、、よッぱらって、みっともないよ」と、、助け舟をだしたのであった、、、日向太郎は口を出して於いて「しまった」と思ったが後の祭りだった。
「なにーー、爺さん、、余計な口をだすなよ、、赤い洋服なんかきて、、引っ込んでろ」
と、、日向太郎の胸板を掴もうとしてきた、、、今までなら日向太郎はつい飛ばされていた。
しかし、なぜか、日向太郎に体をかわされて、前のめりに転んだ。
もう一人の酔っ払いの男が「拳」を振るってきたが、やはり、日向太郎に体を交わされて、、腕を掴まれて、、動けなくなった。
二人の男は逃げていった。
「ありがとうございます、、、本当にありがとうございます、、」と、、頭を下げて礼を述べた。。そして、、名前を告げて、帰って行った。
日向太郎は自分でも不思議だった、、どうしてかわからなかったのであった。。
「赤いブレザー」の力ということは、もう少し先になってわかったのである、、
人助けをした日向太郎は気分よく、英雄になった気持ちで家にかえった。

2)日向太郎が気が付く、、「赤いブレザーの魔力」日向太郎は酔っ払いに

絡まれた女性を助けたことが誇らし気に思えた、、、
もしかしたら自分は本当は強いのではと、、精神的にも強いと思うようになったのであった。
これからは困った人が居たら助け様と、、弱い人を苛めているような場所にで合わせたら、、積極的に助けようとおもったのであった。
なんか、今までとは違った気分で通勤電車に乗り、、会社へむかった。
いつものように、いつもの「リュク」を背負っていた。
中には処分できなかった「赤いブレザーが入っていた」
朝の通勤電車は混んでいた。
日向太郎の斜め前の女性が叫んだ、、「きゃぁ、、辞めて、、助けてぇー」と、、、日向太郎は痴漢だと思って、、その男に近付き言ったのである。
「やめなヨ、、みっともないから、、次の駅で降りようか」
と、、自分は強い積りで痴漢らしき男を止まった駅で降りた。
叫んだ女性も降りて来た、、
降ろされた男は居直って、、日向太郎に啖呵をきったのであった。
「ふざけるなよ、、俺のどこが痴漢なんだよ、、云って見ろ」と迫られた。。
弱気になり、、啖呵を切られ、、勢いづいた男が恐ろしく成り、、いつもの日向太郎になっていた。
つき飛ばされた弾みでよろけた倒れた。そのはずみで背中に持っていた「リック」から「赤いブレザー」が飛び出し、、日向太郎の
肩にかかったので
なんか急に相手が怖くなくなった、、そして、、赤いブレザーを着たら、、迫ってくる相手の男を捻じ伏せたのであった。
痴漢をした男は鉄道警察隊に連れていかれた。
そして、電車の中の痴漢事件は一段落したのであった。
そのあとで日向太郎は「赤いブレザーの魔力」をしったのであった。
そうか、、、自分はこの「赤いブレザー」をていないと強くならないのだと、、赤いブレザーの魔力で正義の行動が出来ると確信したのであった。
弱い日向太郎は赤いブレザーの魔力でスーパーマンになるような、、、
そうだ「背広マン」で行こうと考えたのである。

3)会社で背広マンに。。。

日向太郎は、東京都新宿にある「地方銀行の東京支店」勤務であった。
定時に出社して、、お決まりの定時に帰るサラリーマンで、、30年勤務でやっと「係長」になった男である。。。平凡な目立たない男であった。
そんなある日に突然環境が一変したのであった。
昼食が済み、、休憩室でゆっくしていたら、騒がしく成ったのである。
ざわざわと、、「きゃー」とか、、、その後で「騒ぐな、、、静かにしろ、、みんな床に座れ」と命令口調な声が聞こえた。。
銀行内を覗いてみたら、、日向太郎は「やばいぞ、、まずいな、、銀行強盗ではないか、、」
と、、覗いてからしゃがんだ。。。
猟銃を持った男たちが3人、覆面をして行員たちに命令をしていた。
そして、全員が床にうつ伏せにされていた。。。
たまたま、、休憩室に来ていた日向太郎は難を逃れたのであった。
「どうしよう、、と」思いながら「赤いブレザー」を思い出した。
「そうだ、、、赤いブレザーの魔力があるじゃないか、、男度胸だ、、やってみるか、、
それで死んだときはその時と。。。」自分に言い聞かさて、、赤いブレザーを着て飛び出したのであった。
赤いブレザーマンは飛び出しざまに、猟銃を持った男にとびかかり、、その男の猟銃を奪い、投げ飛ばした。。残る二人は刃物を持っていたので襲い掛かり、、その場に一人は倒して、、もう一人は投げ飛ばした。
それを見ていた男の行員が駆け寄り、、3人の銀行強盗を取り押さえた。。
そして、、警察に連絡して逮捕したのであった。
日向太郎は銀行強盗の逮捕で、、警察から表彰されたのだった。
その噂が広がり、、新聞記事にまでなり、、日向太郎は有名になった。
「背広マン」として、、、

4)背広マン、、護り神に、、宣伝広告に利用。。

銀行強盗を逮捕したことに於いては警察からも表彰されて、、報道ニュースでも話題になった。
そのお陰で日向太郎が勤務する信用金庫では「安全広告」に利用したのであった。
そして、、係長から営業課長代理に出世をしたのであった。今回の手柄で「報奨金」も出たので家族も喜んだ。
「すごいねぇーお父さんは、、、」と、家族からも敬われたのである。。
拾った赤いブレザーで、、思いも寄らない「家族愛」を拾った日向太郎えあった。
そして、、宣伝のために、、日向太郎が勤務する信用金庫を巡って、、赤いブレザーを着てのことだった。
おかしいのはその信用金庫は赤いブレザー男を、、窓口に配置したのであった、、、いわゆるお守り替わりである。。ブレザーが違えば何の効力もないのであるが、、、あえて、そんな行動をしたのであった。
世間とは面白いものだ、、不思議なものだ、、、噂が広まり、、「赤いブレザー男」の偽物ができあがった。そして、、それが強盗よけとなり、、至る所に「赤いブレザー男がいるようになった。」
世の中の七不思議というか,、街中に「赤いブレザー」が流行った。
一躍「赤いブレザーマン」の日向太郎はマスコミに引きずり廻されたのだった。
マスコミ界の人気者となった。


5)背広マン狙われる。

背広マンの人気は高まった。そして、、「赤いブレザー」は売れた。
街のなかにあふれて、、おかしいように赤いブレザーばかりでなく、、赤い色の物がした、、、
噂が流れた、、、「背広マン」が無敵なのは「赤いブレザー」を来ているからだ、、、それも背広マンが着ている[あの一着」だけだ、、
其の一着の赤いブレザーを奪えばいいのだ、、盗めばいいのだ、、と、、そうすれば、あの背広マンは弱い、、そんな噂が巷に流れた。
日向太郎は焦った、、心配したのであった。
いつも着ている訳でもないので困った。背広マンは有名になりすぎて、、日向太郎が背広マンだと知られてしまっている、、、まずいと考えた。
そこで日向太郎は普段は変装していようとしたのであった。
「付け髭」や「サングラス」、「帽子」などで変装を始めた、
背広姿から「ジーパン姿に」更には「色違いのコート」を着たりして。。。
面倒になったが毎日変装をして歩いていた。
偽物の「赤いブレザーマン」はあちこちにいたので、、「背広マン」を狙う奴も、、旨く狙うことが出来なくなった。
日向太郎はうまくいったと思っていた。


6)背広マン、、誘拐事件に巻きこまれる。

日向太郎は通常の銀行業務に戻って、、お得意様巡りをしていた、、、小さな信用組合ですから顧客管理が大事であった。
この日も顧客の一人である中小企業の「町田工業」を訪ねたいた。
「こんちわ、、社長、、この前話していた融資対象の仕事はどうなりました、、、」と、、工場で働く町田社長に話しかけた。
傍にいた町田社長の奥さんが声を掛けえ来た、、、「何言ってるの、、日向さん、、あんたの銀行の方から断って来てさ、、今更、、」と、、
「そうですが、、再度、検討した結果、、何とかなりそうなんですよ、、今度、、支店長が変わったので、、、
もう一度、考えてください。。。」と、、日向太郎は話をした。
「そうですか、、、うちとしてはやりたいですよ、、、融資してもらえれば、、欲しい機械が帰るので、、日向さん、、是非,お願いします」と言われて話を進めることになった。
そして、、町田社長の奥さん入れたお茶を飲もうとした時だった。
ここは町工場が立ち並ぶ工場街でもあった。。
「きやぁーー助けてー」と、隣の工場から女が飛び出してきた、、そのあとから一人の男が追いかけて出て来た。。。
「こらー待ちやがれ、、、逃げるな、、」と叫びながら勢いよく追いかけて、逃げ出した女を捕まえた。
掴まった女は更に「助けてー」と叫びながら逃げようと暴れた。
それを見ていた日向太郎は自分が「背広マン」と勘違いして、、、「やめろよ、、嫌がっているじゃないか、、」と、止めに入ってしまったのである。
「赤いブレザー」来ていないことに気づいたが、後の祭りだった。
「なにおーーこの野郎、、お前には関係ねぇーー、ひっこんでいろ、、」と、、威勢よく怒鳴られた。。
赤いブレザーを着ていないから、、「はい、、すいません、、でも、辞めてください」と、云ったから堪らない。
隣の工場から3人の男達が出て来た。。そして、、「どうした、、どうしたんだ」と、、
日向太郎の周りに集まってきた。
「この。。おっちゃんがね、、俺にやめろって言いやがる」で、、考えていたところだと、、仲間の男達に話した。
日向太郎は危険を感じた、、、どう見てみても彼らは普通じゃあない、、やくざにしか見えない。。困った日向太郎であった。

7)日向太郎、、弱かった。

日向太郎は「背広マン」に変身できなかった。信用金庫の外回り出る、時、、「赤いブレザー」着ないで営業にでかけてしまった。背広マンにならない時には、まるっきり駄目な弱い男なのだった。
最近は宣伝を兼ねて、常に「赤いブレザー」を来ていたのであったが、、曲が悪い時には悪かった。
出て来たやくざと喧嘩に成ったが、、相手は喧嘩のプロだった、、日向太郎は殴られて地面に倒れてししめだして「馬鹿野郎、、ふざけるなよ、、素人は引っ込んでろ、、余計なことに口をだすなよ、、」
「大丈夫ですか、、日向さん、、相手はヤクザですよ、、口を出さないほうがいいですよ、、」と、云いながら起こすのを手伝ってくれた。
「日向さん、、隣の田中さんり立てられているんですよ、、酷いもんで、、銀行融資を打ち切られて、闇金融から借りたんですよ、、、其の取り立て脅迫で、、返せないなら「娘」を担保に預かると、、
ここのところ毎日来てると言うことだった。
「実は私にも、借財の申し込みがあったのですが、私も目いっぱいなので、助けられなかったのです」
と、、話してくれた。
「日向さん、、100万ですよ、、商いが順調なら都合つけられたんですがね、、悔しいですよ、、
まったく、銀行が厳しいんだよ、、中小企業なんか締め出して、、儲かる大企業ばっかりに融資してるから、、こんなことがおきるんだよ、、、情けないな」と、、愚痴が零れた。
「俺の所だって、いつ同じになるかわからない、、とにかく不景気だ、、参ったね、、」と言いながら
隣の田中さんを心配していた。
日向太郎は思った、、「背広マン」でなくても人助けは出来ると、、
「払ってもらえるなら話は聞くよ、、元本利息で150万円だ、、」
と、、云うので日向太郎は「150万円」を支払い、、「これでいいですね、、受け取りをすいませんください、、」と云ったら、、後で届けるというので、、、
「駄目です、、私の名刺に署名してください、、」と、、もらったのであった。
「ところでお聞きしたいのですが、借入金は100万円ではなかたさnったんですか」と聞いたら
その男は「50万円は利息だ」といったので、、
「すいませんが、、この受け取りを書き換えてくれませんか、、貸し付け元金100万円、その利息50万円と、、
日向太郎は別紙に、自分で書いた受け取りに「住所署名捺印」をさせた。
「それでは、これで全て終わりですね、、、もう、後はないですね」と、、念を押して帰したのであった。
取り立て屋のやくざたちがかったあとに、町田夫妻が入ってきた。
「良かった、、よかった、、」to,,一緒に喜んだ。
「日向さん、、見直したよ、、男だよ、、あんたは、、」自分の事のように嬉しがった。
田中さん夫婦も「ありがとう、ございます、、」ペコペコ頭を下げてお礼を述べた。
一緒にいた娘さんも涙ながらに頭を下げ「本当にありがとうございました、、」と、、感謝を述べてくれた。
日向太郎もやくざに殴られて、、殴られる恐怖を知ったのだった。
弱者が暴力に弱いのは、、常に「痛い」「怖い」と、思い込んで逃げていたのであった。
人は同じ強さを持っているのだ、、何も逃げることはない。。
そのことを教えられた事件であった。

8)度胸と肉体的な強さ弱さは別物、、、

日向太郎は今回のやくざとのトラブルで分かったのは、その人の持っている「度胸」が少し違うだけで、、人の強さ弱さは然程に違うものではないと、、「度胸」が違っただけだった。
弱い人間には「怖さ」「怖ろしさ」があって、いざという時に身を引いてしまう。。ただ、それだけである。
人間はみな同じで、、誰でも怖くて、仕方がないのだ。
それを日向太郎は知ったのであった。
やくざとのやり取りを見ていた、、町田夫妻は、、「日向さん、見直しましたよ、、立派ですよ、、
これからも安心してお付き合いができます、、宜しくお願いしますよ、、、」
と、、日向太郎は褒められた。
自分でも思った、、、暴力的に強いばかりが「男ではない」「かっこいい訳ではない」と、、、
「赤いブレザー」を着ていなくても、、「背広マン」だと思った。
より悪い、より強い奴には「赤いブレザー」を着て、変身して、正義の味方をすればいいと、、、
これからは仕事の時、外回りをすると時には。始めから恥ずかしく成らずに、、「赤いブレザー」で営業をしようと思った。
常に「背広マン」でいようと思ったのである。
日向太郎はいつも「正義の味方背広マン」で、行動しようと決めたのであった。

9)背広マン堂々と「赤いブレザー姿で歩く」

世の中は人の言葉や言動で惑わされることなく、「自分流」でいきることが大事であると、日向太郎は今回の事件でしらされた。「そうだよ、、人は人、自分は自分だと、、己流で生きなくては人世は楽しくない」と、、気づかされた。
この社会で生きてきたのは、、世の中の為とか、、人の為とか、、「恰好良いことばかり」言っていられないはずだ、、、まずは自分が生きていることに「生き甲斐」を見出し、、充実した日々を送って、初めて、社会の為にとか、人の為にと出来るのではないのか、、、
そんなことを思う日向太郎であった。
そして、、日向太郎は自分に自信を持って、誇りを持って、人生を歩いていこうと思った。
過去の日向太郎は余りにも、人の後ろを歩いてきたような、、、そんな自分の過ごした人生時間を損したような、、失ってきたような気がした。
朝は知り合いや、仲間に有ったら、まずは「おはようございます、、今日もよろしくおす」と、、声を掛けて行動することにしたのである。
また,昼間だったら、「こんにちわ、、ご機嫌いかがですか、、、」と、、自分から積極的に挨拶していこうと思って、己流を発揮し始めた。
人とは不思議なもので、、笑顔で挨拶をされて、嫌がる人はいなかった。
今までと変わった日向太郎を見て、、「ねぇ、、最近変わったわね、、」とか、、「おい、、日向の奴、大分、愛想がよくなったな、、」とか、、噂が出てきたのであった。
人そのものが「明るく」なり、、貧弱だった男の様相までもが変わっていった。
顧客からも、、以前より電話がおおくなり、、接客もよくなり評判が上がったのである。
「赤いブレザー」が日向太郎のトレードとなり、、営業売り上げも伸びたのであった。
そんなある日、、顧客の一人から連絡が入り、、「大口の預金」の申し込みがあり、、日向太郎が顧客の自宅に向かった。
その預金者が言うのには、、「青葉信用金庫さんには背広マンがいて、、安全だと、、」と、、噂を聞いたから、、是非、預金をしたいと言ってきたのであった。
そして、背広マンこと、、日向太郎が伺うことにしたのであった。


10)背広マン「大口預金を契約する」

青葉信用金庫の「背広マン」の人気はたかまり、、安全だという評判で、背広マンの営業成績はうなぎのぼりであった。
今回も田舎の山林が売れたの預金をしたいと、、青葉信用金庫の営業管轄地域外の申し込みであった。
青葉信用金庫は千葉県松戸市に本店を構えていて、、新宿に支店を出している地方銀行であった。
しかし、評判とは怖ろしいものである。現代は振込み詐欺や投資詐欺が多く、人を見たら「泥棒」と思えと言われている時代なので、人の信用は大事であった。
そんなことも有った「安全が一番」なのである、、、背広マンの信用は絶大であった。
そこで、東京檜原村の大林武という、その地域の大地主からの願いでの預金であったのである。
「2億円の預金」である、、背広マン事「日向太郎」は二人の行員と共に、大林武宅を訪問した。
檜原村の大きな邸宅についたのがお昼頃だった。
田舎の大きな玄関に入って。。「ごめんください、、青葉信用金庫です、、」と、声を掛けても返事がなかった。
大きな声で「ごめんください、、」と、云っても返事がないのでおかしいと思いながら、、
裏口に回った。それで声を掛けても返事がないので、、
日向太郎は可笑しいと思い、裏口の戸を開けて、中を覗いたが裏口近くには誰もいなかった、。
約束した時間に訪問したのに、誰もいないというのは、更に妙だと思い、表玄関に回った、大きな引き戸を開けた。
途端に、、「黙って入れ、、騒ぐなよ、、いいか、騒ぐとこいつらが死ぬぞ、、」
と、、猟銃をつけていた。
そうか、、強盗が入っていたんだ、、不味いなと日向太郎は思ったが、、、
背広マンに変身して、、強盗達3人をどうしてやろうかとも考えた。
































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