野次喜多殺しの数え唄

献残屋藤吉郎

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鬼姫分署

警視庁物語女警視

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GO楽痛快物語「鬼姫交番」
(1)鬼より怖い女警部と女巡査部長
東京都日野市多摩川に鬼姫交番と呼ばれる交番がある。
その交番に警視庁殺人課から、降格人事で綾小路美咲警視と言う警察官が警部として赴任してきた。
警視庁殺人課きっての警察官だった。ミニスカートの似合う身長170㎝の誰が見てもいい女刑事だった。
赴任してきた鬼姫交番には、もう一人、川添小百合と言う巡査部長がいた。
「今日付けで着任した綾小路美咲警部です。よろしくお願いします」と、、挨拶をされた。
「はい、私は川添小百合巡査部長です。よろしくお願いします」と、、、
すると、綾小路警部は「今日から、ここで寝どまりするので頼むね、、、それから、私は外出が多くなるかも知れないけど、気にするなよ」と、何となく男まさりのような気がした。川添巡査部長は思った。
噂では聞いていたけど、やり手と、、、そして、犯人逮捕には容赦なく拳銃を使うと、、、、
川添巡査部長は不思議に思った。どうして、警視庁殺人課のやり手刑事が、こんな田舎の交番勤務になったのかと。。。
しかし、意味があったことは後でわかった。
すぐに噂は広まった。
美人警察官の交番が日野市にあるということが、、、
暇な男たちは美人警察官を一度は見たいと、用もないのに交番を訪ねてきた。
時々、警視庁刑事局長から連絡が入っていた。

(2)鬼姫交番の特務
綾小路美咲警部は警視庁殺人課勤務の時には階級は警視だった。警視庁勤務の時に、上司の命令に逆らい、抗争中のやくざを逮捕する際に、得意の拳銃で射殺してしまったのであった。
それで、実際は階級剥奪、過剰防衛で逮捕まで行ってしまったのであった。
しかし、綾小路美咲警部の父親が官房長長官だったので、権力と言う圧力で揉み消して、警視庁刑事局長榊原康夫の直轄特殊任務として、「鬼姫交番」勤務となったのであった。
目立つ警視庁殺人課より、鬼姫交番の所属として、特殊任務にあたらせたのであった。
綾小路警部のお目付け役の形で、川添小百合巡査部長が配属となった。彼女も射撃の名手であった。そして、常に冷静沈着な行動が認めれれ、鬼姫交番に赴任した。
綾小路警部は行動は大胆であり、悪事に対しては容赦なく立ちむかう警察官であった。
鬼姫交番は田舎町の外れに所在して、日野市には警察署が置いてあるんで、別段、仕事は無かった。
二人のいい女の警察官が交番の中で、暇を持て余していると、暇な男たちが立ち寄ってきた。
昼下がり、電話が鳴った。
警視庁刑事局長榊原警視からの連絡であった。
「新宿管内で、強盗殺人事件が発生した。特殊な反ぐれが動いているようだ、、、やくざ絡みでな、、、様子を見に行ってくれ、、、」
綾小路警部は愛車で飛び出していった。
今回は川添巡査部長は留守番にまわった。

(3)鬼姫交番初仕事
綾小路警部は黒のスポーツカーで鬼姫交番を出ていった。残った川添巡査部長は交番で待機した。
綾小路警部が新宿の強盗現場に着いたと同時に、強盗団の犯人たちが車で逃走を始めたばかりだつた。
黒覆面の男たちが5人、ワゴン車で走り出したところであった。
綾小路警部はその逃走車の後に続いた。
犯人たちは慌てて走り出した。新宿方面から、都心を抜けて、大井ふ頭の方面に向かっていた。
綾小路警部は兎に角つけた、、、そして,大井ふ頭の中の一つの古い倉庫に入っていった。
中で止まった車に向かって、綾小路警部は突っ込み、ワゴン車から、降りてきた強盗たちに向かって、、、」
まずは一発、拳銃を放った。
「はい,はい、、、動くなよ、、、動いたら打ち込むよ」と言いながら、」もう一発、銃弾を放った。
馬鹿な強盗たちは、相手が女と思い、動いた。
一人目は脚を撃ち抜かれ、もう一人もおなじように、脚を撃ち抜かれた。
「だから、言ったろう、、、動くなと」
今度動いたら脚どころでは済まないよ、、、と、脅かされて、動けなくなった。
撃たれた強盗は、、、「うう、、撃たないでくれ」」と言って,うずくまってしまった。
残りの3人も動けなくなって、立ちすくんでいた。
「お前たち、死にたくなかったら、じっとしていろよ」
と言いながら、立ちすくんだ3人のそばに近寄っていった。
そして、3人に手錠をかけて、動けなくした。
撃たれた二人が喚きながら叫んだ。
「助けてくれーと」
綾小路警部は、、、「馬鹿野郎、、、痛かったら、初めから強盗などするなよ。。。」
そして、綾小路警部は本庁へ連絡をした。

(4)悪徳警察官を潰す
鬼姫交番で綾小路警部と川添巡査部長が久しぶりに揃って昼食をとっていた。
来ない筈の警視庁刑事局長の榊原警視が訪ねてきた。
綾小路警部、、、「先日はご苦労様、、、厄介なことが起きてな、、、内密で処理してもらいたいことがあるんで、頼みに来たんだがな、、」
「川添巡査部長も聞いて欲しいんだよ、、、二人で力を合わせて片づけて欲しいんだがな」
今回の頼み事は警察内部の恥なので、隠密行動でやってくれないかな、、、と言うことだった。
警視庁生活安全課の安藤課長の不始末だった。
都内の区役所から、安藤課長が警察権力で、交通事故や窃盗などの事件のもみ消しを依頼されては、謝礼金を取っているという噂話なんだが、その裏付けを取って欲しいと、、、
只の交通事故などの違反のもみ消しなら、まだしも、今回は
、そのもみ消しの中に関東連合会のやくざ絡みの話があるようなんで、問題がおきくなっている。
只の違反事故のもみ消しならいいが、関東連合は覚せい剤密売が絡んでいるので、、、その辺の捜査を仕手欲しい。
「わかりました、、、覚せい剤絡みなら、証拠を見つけて、潰してみますよ」
「頼むわ、、、あまり、あら立てずにな、、」
「川添君は、、警部が走りすぎないような」
榊原刑事局長が帰ってから、二人は愛車で出かけた。
走る車の中で、綾小路警部と川添巡査部長は打ち合わせをした。
二人は関東連合会の事務所のある新宿へ向かった。
「警部、、、まさか、直接、連合会の事務所に行くんじゃないですよね、、」
「川添、、こんなことは直に締め上げるのが一番。。。」
「いやあ、、、まずいですよ、、した調べしないと」
と、言う暇もなく、、
綾小路警部は関東連合会の事務所に乗り込んでしまった。

(綾小路警部叩く)
綾小路警部は川添巡査部長の制止も聞かずに、関東連合会の本部事務所に乗り込んでしまった。
「警視庁特務課の綾小路だが、、、会長はいるかな、、、いなかったら、福島参謀はいるかな、、、隠すなよ」
と言いながら、やくざ事務所の中に入って行ってしまった。
「福島はわしだが、、、警視庁特務課が何の用ですか、、、いきなり乗り込んできて、いるかはねえだろう、、」
「あんたが福島か、、、用事があるからいねえかと聞いたんだよ、、、なんか文句あるかな」
綾小路警部の勢いに押されて、少し怯んだようだった。
「福島さんよ、、、面倒くさいことは嫌いなんだよ。。担当直入に聞くけどな、、、内の生活安全課の安藤課長を知ってるな、、、知ってたら知ってると答えてくれ、、」
「知らないとは言うなよ、、、覚悟して話してくれ」
綾小路警部は自慢の拳銃を、福島参謀につけていた。
福島参謀は慌てた。
「待ってくれよ、、いきなり拳銃かよ、、話すから、ひっこめてくれ、、」
綾小路警部はやめなかった。「話したら、引っ込めてやるよ」と、、、、
まるっきり脅かしであった。川終巡査部長は側で見ていてハラハラしていた。
最終的には福島参謀に認めさせてしまった。
綾小路警部にはもう、充分だった。
後は生活安全課の安藤課長を責めるだけであった。
兎に角、綾小路警部の捜査と言うよりは、悪人に対して問答無用で責め立てた。
そして、事件を解決していくのであった。
今回の綾小路警部のやくざ対応の仕方を、川添巡査部長は学んだ。
警察内部の処理は警視庁刑事局長に任せた。
鬼姫交番の特務任務は迅速かつ秘密裏に解決することであった。
「川添、、、美味い寿司を握ってくれるところがあるから、、行こうか。。。」
と二人は東京の夜に消えていった。

(綾小路警部は自分専用の拳銃を所持、、2丁)
綾小路警部は常に自家用拳銃を所持していた。
一丁(ベレッタ13発装填)は腰の後ろ側に下げたいた、そして、もうい一丁は「ボンドアームズガールミニ(11cm)2発装填を太ももの靴下の中に忍ばせていた。
何時でも犯人を狙撃できる体制だあった。
川添巡査部長と行きつけの寿司屋で寿司をつまんでから、愛車で岐路に着いた。
川添巡査部長を調布のマンションまで送ってから、綾小路警部は日野市のマンションまで帰った。
今日も悪人逮捕のために全力を尽くした、、、、
マンションに戻り、一人浴室に入った。一日で一番好きな時間であり、ゆっくりできた。
浴室上がりの時間、バスタオル一枚で、好きなワインを飲むことが警部の癒し時間であった。
相棒の川添巡査部長も気に行ったし、これから、鬼姫交番で悪人退治をしていこうと考えにふけった。
そして、ワイン酔いしてからベットに入った。

(綾小路警部大いに怒る)
綾小路警部前日の心地良いワインの香りを残して、目が覚めた。
今朝は鬼姫交番にでは無く、自宅マンションにいるときに、
携帯電話が鳴った。すぐに鬼姫交番にいくようにと。。。
綾小路警部は身支度を整えて、愛車で向かった。
鬼姫交番に着いたときは警視庁刑事局長榊原警視は一人の警察官を連れてやってきていた。
榊原警視は連れて来た警察官を、綾小路警部と川添巡査部長に紹介した。
「左近寺龍之介と言う、、、警視庁の特別特任課のベテラン老警部補で、、、暫く、鬼姫交番の留守居役をしてもらう」
と言うのは、、、
二人に、、、綾小路警部と川添巡査部長に特別任務に就いてもらいたいのだった。
今朝早く、警視総監が襲撃されて、付き添いの警察官が二人、暗殺されて、警視庁に脅迫文が送られてきた。
そこで、二人にもその捜査を手伝ってほしいのだと、、、
「警部、、、脅迫文の内容は公表できないが、国家機密に関わる事件なのだ、、、迅速に、警部の荒療治をきたいする。」
「川添巡査部長も、綾小路警部を手伝ってほしい、、、」
今、警察と検事局に対して、国家不穏分子が動いているという情報も入っている。
脅迫文によると、不穏分子の要求を受け入れなければ、次は警察官僚や官房長官まで暗殺すると言ってきている。
「今や、警察や検事局の危機なのだ、、、」
彼らの要求は無謀であった。
現在、服役中の政治犯の釈放だった。

(暗殺団の無謀な要求)
今回の暗殺団の要求してきているのは、検察庁の検事正を狙撃して暗殺した犯人「奥平平三郎」で、現在、網走刑務所で20年の実刑に服しているものと、、、前の民民党幹事長を襲撃して半身不随の体にした犯人「島津忠一」で、現在、熊本刑務所で10年の懲役に服している二人であった。
この二人を10日以内に釈放しなければ、警視庁警視総監を襲撃すると脅迫してきたのであった。
警視庁としては厳戒態勢を敷いた。
警視庁としては何としても屈するわけにはいかなかった。
警視庁内部には脅しだけと,たかおくくっている者もいるが、、、前回の検察庁の検事正の暗殺もあるので、特に検事正の護衛を強化した。
しかし、念には念を入れないということで、、、、
釈放犯人の準備をした。
網走刑務所と熊本刑務所に二人の受刑者を迎えに行くことにした。
網走刑務所の「奥田平三郎」の護衛、引き取りには綾小路警部と川添巡査部長が護衛と言うことで、警視庁特別班に同行した。
熊本刑務所にも警視庁特別班が護衛、護送を受け持った。」
警視庁特別護送車を使っての搬送だった。
そして、搬送ルートは機密事項だった。
脅迫暗殺団との連絡、交渉は警視庁特別班が指揮を執った。
その指揮官は榊原警視だった。

(網走からの護送車、襲われる)
今回の受刑者の護送にあたった、綾小路警部と川添巡査部長は他の護衛警察車両で一路、東京警視庁本部に向かった。車両は2台だった。
警視庁内部でも秘密裏の行動、隠密行動であったから今回の搬送計画は洩れることはなかった。
警視庁内部にスパイ的な反逆者がいない限り分かるはずがなかった。
しかし、榊原警視から言われているので、充分すぎるほど注意するようにと、、、
綾小路警部は慎重に気を配っていた。
東北自動車道に入ってから、車両が少なくなってきたので、更に注意していた。
安達太良山のサービスエリアに入り、昼食をとることにした。
勿論、交代での休憩であった。
油断はしていなかったが,3台の黒のワゴン車が近づいてきた。そして、護送車を囲むように車が止まった。
止まると同時に車から十数人が飛び出してきて、護送車めがけて銃撃をしてきた。
綾小路警部と川添巡査部長が休憩していた時だった。
あっという間に護送車は銃撃されて、ドアを壊された。
受刑者の「奥平平三郎」を連れ出した。
そして、護送警察官3名は銃撃され、即死または重症だった。
綾小路警部はすぐに気が付き、応戦したが敵の銃が多すぎた。
川添巡査部長も立ち向かっていった。拳銃を振りかざし勇敢だったが、、、多勢に無勢、、、
川添巡査部長は脚を撃つ抜かれた。
綾小路警部は川添巡査部長に伝言を残して、襲撃犯の黒いワゴン車を追いかけた。
綾小路警部は襲撃車に猛スピードで追いついた。
そして、警視庁本庁の榊原警視と連絡を取った。
緊急配備を敷いたのであった。

「追いかける警部、、、女魂)
綾小路警部は追い詰めた.
2台のワゴン車を追いかけ、走る車のタイヤを狙い銃弾を撃ち込んでいた。しかし、逃げる逃走犯たちも必死であった。
芝浦桟橋ふ頭の倉庫に逃げ込んだ。追いかけていた綾小路警部は2台のワゴン車を見失った。
そして、綾小路警部は車を降りて、用心深く倉庫内を探した。
愛用のベレッタp4を構えて、犯人たちを捜した。
残る悪人5人、そのうちに「奥平平三郎」を含んでいる。悪知恵の働く、奥平を少し甘く見ていたような。。
綾小路警部は知能犯の彼らの罠に嵌ったような気がした時には遅かった。
倉庫の天井からネットが投げられた。
綾小路警部はそのネットに嵌ってしまった。そして、彼らに取り押さえられて、、奥平平三郎の拷問にあったのであった。
まず、綾小路警部は縛り上げられた。そして、奥平は知っていた。
気丈夫な女は弱いところを持っていた。
「おい、、、女刑事殿覚悟をしろよ、、、あんたは何者だ、、、白状しろよ。。。」
奥平平三郎は縛り上げた綾小路警察バッチと拳銃を取りあげた。
奥平は知っていた。並大抵の拷問では白状しないだろうと。。
そして、倉庫の天井クレーンの鎖に縛り付けて、必ず話してもらうからと。。。釣り上げた。
「くそーーしくじったよ。。。勝手にしやがれ」と、、
綾小路警部は啖呵を切った。
「面白い、、、しゃべるなよ、、、」と言いながら
綾小路警部の纏っている警察の制服をもぎ取っていった。
綾小路警部は覚悟はした。
そして、奥平平三郎は綾小路警部のストッキングの中の「ボンドアームズミニ」を見つけた。
残念だったな、、、このボンドアームズミニも使う暇がなくてな、、、と言いながらストッキングを切り裂いた。そして、綾野警部を一糸まとわぬ状態にして吊るしていた。
奥平平三郎は思った。綾小路の見事な容姿を見て、殺すには惜しいような気がした。。。
しかし、大事の前の小事、、、そんなことも言ってられない。
拷問にかけて、今回の警察の計画を聞きださなくてはと。。
しかし、綾小路警部はかすかな希望を持っていた。
捕まる前に榊原警視に連絡を取っていたので、、、心の中では信じていた。
そして、綾小路警部が拷問に会う前に、榊原警視が駆けつけてくれた。
危機一髪だった。

(危機一髪)
綾小路警部は危機一髪で助かった。もし、榊原警視が一足遅かったら、綾小路警部は無残な醜態をさらしていたかもしれなかった。
今、奥平平三郎の指示で、クレーンで吊るされた綾小路警部は床に吊るされたまま、降ろされた。そして、奥平平三郎の部下に強姦されそうになるまでに3人の犯人たちに抑え込まれた。
しかし、訓練してきた綾小路警部だった男たちに抑え込まれた,ほんの一瞬に綾小路警部は縛られていた脚の鎖がゆるんだ。
その脚で抑え込もうとした来た男の一人の首に絡み着いた。そして、吊るしていた片方の手が空いた瞬間に抑え込もうとして男から拳銃を奪った。
その速さは訓練のたまものだった。
綾小路警部は拳銃を抜き取ると同時に3人の犯人たちを撃ち殺した。そして、綾小路警部は生まれたままの容姿で、残りの奥平平三郎たち二人も射殺した。
銃撃が終わったところへ、榊原警視が車で入ってきた。
綾小路警部は「おそいっぞ、、、まったく、やられそうだったよ」と、言いながら吊るされていた鎖を外した。
そして、スカートと制服だけで身支度をした。
榊原警視は「いや、、ごめんごめん、、、間に合ってよかったな、、、」といながら、
奥平をはじめ、5人の犯人たちは射殺されていた。
状況を見て、仕方がないか。。。。
と、榊原警視は頷いて。。。
「後の始末はしておくから、、、引き揚げて、休んでおけよ。。。ご苦労さん」
と、、、二人の警察官は言葉を交わして、綾小路警部は愛車で走り去っていった。
綾小路警部は車の中で、、、ひやりとしていた。
「くわばら、、、くわばら、、、気を付けないとな」
危なく女を失うところだったよ、、、、と、マンションんへ戻った。

(護送犯人、熊本刑務所からの別動隊)
綾小路警部は一時、自宅のマンションに戻り、シャワーを浴びて、身支度をして出かけた。
部下の川添巡査部長が心配だったので、自宅近くの総合病院へ見舞に寄った。
「小百合、、、元気そうだな、、、大丈夫みたいで安心したよ」と、、、、
「すいませんでした、、、どじっちゃって、、、」
「いいよ、、少しゆっくり、やすむといい」
と言いながら病室を出ていった。
警視庁本庁に行き、榊原警視と打ち合わせをした。
熊本経由の犯人について、熊本刑務所の受刑者は「本田安二郎」で、その受刑者を引き渡すようにと連絡が来ていた。
その引き渡しは明日になっていた。
今度は失敗しる訳にはいかなかった。
警視庁殺人課の源田警部が担当することになり、綾小路警部は遊撃に回った。
警視庁の狙いは引き渡しと同時に、要求者犯人を逮捕することであった。
綾小路警部に覚悟があった。逮捕ではなく、今回の犯人たちも射殺することであった。誰にも言ってはいないが、、、そのつもりで引き渡し現場に臨んだ。
だから、たまったもんではない。。。ほかの警察官は逮捕を第一の目的としていたのだが、、、
綾小路警部は初めから「射殺』であった。

(生かしておくものか、、射殺だ)
今回の熊本刑務所からの「本田安二郎」服役犯の引き渡し場所は、先方の脅迫犯の指示通りに、調布市の飛行場と決まり、警視庁特捜班の榊原警視たちが向かった。
先方の指示通りに護送車には運転手が一人、運転して、飛行場に入り、飛行場には逃走用の小型飛行機が用意された。
飛行機のそばで、護送車の運転手は行き、付いたら歩いて離れることを指示されたいた。
小型飛行機は周囲から良く見えるために、誰も近づけなかった。
約束の時間になったら、ヘリコプターが飛んできた。
榊原警視は「しまった、、、」と口ずさんだ。
ヘリコプターから降りてきた一人の男が小型飛行機に移ろうとしていた時に、護送車の床下に張り付いた、綾小路警部が飛び出した。
用意していた小銃で射撃を始めた。
その動きの速さと、銃撃の腕前で、ヘリコの中の男と、小型飛行機に移ろうとしていた男と「本田安二郎」銃殺してしまった。
銃殺した後に、綾小路警部は。。。心の中で叫んだ。
「馬鹿野郎、、、私に強姦しようとして奴を、許すわけねえだろ、、くそたったれ」と、、、、
綾小路警部はすっきりした。
「おい、、、無茶するなよ、、、全員、殺しちゃって、、、
まあ、、仕方がないか」
榊原警視は後始末が大変だな、、、と思いながら、いつもの綾小路警部の銃裁きには感心していた。

(連続殺人事件、、、猟奇)
綾小路警部は川添巡査部長の快気祝いをかねて食事会をした。食事会と言っても二人だけの飲み会をかねての事だった。
新宿の綾小路警部の知り合いの居酒屋だった。二人とも酒は強かった。ほろ酔いでいい女が酒をののんえいるのであった。周りの野暮な男たちが放ってはおかなかった。
酔いに任せて刑事とも知らずに、、、「よう、、姉ちゃん、一緒に飲まないか。。」までは良かった。
酔った勢いで二人の体に触れたりしたら、大概は投げ飛ばされていた。
「こら、、、女だと思って甘く見るなよ」と言う具合に。。。
二人はその晩は酒を飲みすぎたようだった。
次の朝、綾小路警部は頭が痛かった。
鬼姫交番に着いたときは川添巡査部長も、左近寺龍之介警部補もそろっていた。
そんなところへ本庁の榊原警視刑事部長から連絡が入り、綾小路警部は飛び出していった。
「後で、連絡するから、、それまでは交番勤務でな」
警視庁捜査一課と殺人課の合同で捜査会議が始まった。
「殺人事件」が渋谷で起きたのであった。
それも殺人予告事件であった。
「このもの女たらしにより処刑」と胸を一突きで刺されての即死様態であった。
そして、額に警告文があった、「次回は7日までに殺す」
「名前は鈴木次郎」と。。。。
捜査会議は大騒ぎとなり、一端中断した。
綾小路警部は榊原警視から呼ばれ、特務任務を言い渡された、
鬼姫交番に戻った綾小路警部は二人に事情を説明した。
そして、左近寺龍之介が昔の事件の話をしてくれた。

(足元を照らして歩くように、、、)
綾小路警部は左近寺警部補の話を聞いて、川添巡査部長を連れて警視庁へ出かけた。
そして、榊原警視刑事局長の許しを受けて、未解決事件や退職者名簿などを保管してある記録室に赴いた。担当刑事が管理していて、榊原警視から話は聞いているのでと、、、言うことで、資料を見ることが出来た。
その中から、ここ5年以内に退職した警察官を調べた。ついでに未解決事件と怪奇的な不思議な事件を調べた。
そして、二人は手分けした退職者の確認をまず、調べてみた。行方不名の警察官を調べて、現地調査もした、一人は死亡していたが、もう一人は警備保障会社に勤務していた。
退職者には今回の殺人事件を疑う様な人間は見当たらなかった。
困ったな、、、綾小路警部もゆきず待った。
川添巡査部長が、左近寺警部補が言っていた、報道関係にはいないかな、、、と。つぶやいた。
そうか、、、事件記者か、、、記者だまりの集合場所を探ってみるか。。。
と言いうことになり、警視庁の記者事務所を訪ねた。
「おや、、、、鬼警部さん、珍しいな…」と声をかけてきた事件記者がいた。
「おう、、、懐かしいな、、、元気でいるのかな。。なまけ文屋さんも、、、生きてたか。。」
「そうだ、、、なまけ文屋さん、、、一つ聞いていいかな」
「どうぞ、、、どうぞ、、、俺で知っていることならな」
懐かしそうに近寄ってきた。
「今回の連続殺人事件で、何か知っていることは無いかな、、、知ってたら、教えて欲しんだがな。。」
「ああ、、連続殺人事件の事か、、、余程、警察に恨みを持っている奴だな、、、」
「知っているのか、、、知らないのか、、どっちだよ」
「少しだけだが、情報があるよ。。。鬼警部さんには世話になったからな、、、」
「教えるけどな、、、細かいことは知らないから、自分で調べろよ、、、」
そして、なまけ文屋こと、、大淀文一は話してくれた。
検察庁の豊田健一検事次長がいるのは知っていると思う。
その次長検事の妹が殺された事件があったが、まだ、犯人は捕まっていないんだよ、、、次長検事はいろいろ手を回して犯人検挙に尽力したが、未だに未解決で、相当に警視庁の無能ぶりを怒っているようだ。
そして、警察の体たらくを今でも叱咤しているらしい。
そして、自分の妹殺した犯人を逮捕できないのは、警察官の怠慢と言ってるらしい。
現在の殺人事件も解決できないことに不満をぶちまけているようだ。
その辺の経緯を調べてみるといいよと、、、
その先の結論は言えないからな。。。。
「鬼警部、頑張れよ、、、しかし、いつ見てもいい女だな。。。そのうちに飯でも食ううか、、、じゃあな、、」
と、意味有りげな話を投げて、行ってしまった。

(綾小路警部、、、検事局に刃を)
綾小路警部は事件記者の大淀文一の話しから、検事局に手を伸ばして、捜査を始めた。
案の定、警視庁上層部からクレームがついた。今の警察庁、検事局への捜査立ち入りはタブーであり、調べることは不可能だった。
榊原警視刑事局から、裏から手を差し伸べてもらっても警視庁総監から、今回は差し止めがだされた。
綾小路警部は何かあるなと、直観視したが、てがでなかった。
その間に「3件目の殺人事件」が起きた。今回は新橋駅前の電話ボックスの中だった。
綾小路警部は腹が立った.いとも簡単に人が殺されることが、、、今回も胸を一突きであった。
「4回目は7日の間に、、、女たらしをほっとくな、、、」
警察をあざ笑っているようだった。
綾小路警部は鬼姫交番に戻った。強硬班との対決なら、なんとも簡単なことであるが、、奇妙な殺人事件であり、謎化怪我入っている、、、、」
知恵比べか、、、何としても謎を解かないと、、、、
「さゆり、、、考えてくれ、、」
「左近寺さんも知恵を貸して欲しい。。。」
綾小路警部は悩んだ。

(綾小路警部は悩む、、、知恵がなければ)
綾小路警部は悩んだ、、、、警察内部の権力闘争に,そして、検察庁との権力絡みに、なんとも破れない法制の壁があるようで、、、
鬼姫交番で気持ちがムラムラしていた。
「さゆり、、、今夜は少し付き合えよ、、、良かったら左近寺警部補も、どうですか、、、」
と言うことで、3人んは綾小路警部捕の行きつけの居酒屋の縄暖簾を潜った。
「大将、、今日はうまい魚はあるかな、、、肉もやいてくれ」
と言って、いつものワインを飲みだした。
「左近寺警部捕、、強硬班を捕まえるようにはいかないな、、、くそ、、、犯人だよ」
「まったく、頭が良すぎる、、、糞野郎だ、、、悔しいな」
と、久しぶりに愚痴を零した。
「警部、、、焦らずに、、、相手は知恵者ぶっているから、、必ず、勇み足をするはずですよ。」
「犯人は、自分の頭の良さに酔っているから、、、ミスを犯してくるはずですよ、、、、少し、待ちましょう」
川添巡査部長も頷いた。
左近寺警部は言った、、、、「少し、犯人の好きなようにさせておきましょう、、、そうそう、殺人は出来ないから、、、」
左近寺警部補の言うのには、、、犯人は楽しんでいるところがあるような、、、必ず、やりすぎて、ボロをだいますよと言うのだった。
その晩は話が弾んだ。
綾小路警部はマンションに戻り、、、いろいろ考えた。
そして、綾小路警部は父である官房長官の綾小路秀麿を訪ねていた。
「おお、、、珍しいな、、、元気かな、話は聞いるいているが、もう少しおとなしくした方がいいぞ、、、あははあは」
お前が来たということは、何か頼み事かと察しはついていたが、、、兎に角、話してみろ。。。と言うことになり。
綾小路警部は警察と検事局との絡みがやりずらいという愚痴を零した。
そして、特別な捜査班組織を作ってもらえないかと言う相談だった。
時間はかかっても、何とかしてほしいと頼んだ。

(女の城、、、鬼姫警視庁特別部署)
綾小路警部は父親の綾小路官房長官にたのでいたことが実現した。
名称は「鬼姫警視庁特別分署」で「通称鬼姫分署」が発足した。
鬼姫分署の責任者は警視庁警視総監であり、直接の管理官は榊原警視が刑事局長から「刑事部長」の昇格しての特別機関であった。
綾小路警部は「警視」の昇格して現場責任者となり、副責任者川添巡査部長が「警部捕」に昇格した。
そして、左近寺警部は分署事務所監理者として残った。
「鬼姫警視庁特別分署」は新建物(分署要塞)は綾小路警視の注文で特別仕様で完成予定であった。
その間は警視庁本庁の一部に間借りすることになった。
鬼姫警視庁特別分室の特務任務は、、、全ての国家機関に左右されず、検察庁でも、誰の許可がなくても捜査ができることになった。
そして、常に危険が伴う分署なので、拳銃の携帯を許されていた。そして、無礼撃ちが認められた。
そんな特殊部隊を警視庁に設けたのであった。
そして、全国警察から猛者を集めた。
この鬼姫分署は女警察官だけの捜査軍団であった。

(鬼姫分署、、、女鬼警視のもとに)
鬼姫分署は警察内部でも秘密裏に創設されたのであった。
警視総監直属の捜査機関として、従って、警察内部でも一部の上層官僚しか知らない部署であった。
鬼姫交番が引き上げられて、暫くして、「警視庁鬼姫分署」ができた。
全国の警察関係からえり抜かれたエリートと言うか、やりすぎつわものたちが集まってきた。
階級で言うと警部から警部補、そして、巡査部長までの女刑事のたちであった。
全員が独身警察官で25歳から30歳までのいい女で、今回出来上がった鬼姫分署の中の独身寮住まいになった。
10人の女刑事の猛者を管理する、寮長は春日野康子と言う、警視庁管理課の警部であった。
初めて、全員が揃った朝に挨拶訓示があった。
鬼姫分署の所長が綾小路警視であること、そして、副所長が川添警部であると。。。。
鬼姫分署の業務内容を説明して、特殊事件や、他の部署で解決できない事件をすべて、捜査できるということを。。。。
そして、最初の捜査は。。。。
現在、捜査中の連続札事件であること。。。
全ての垣根を変えての捜査が可能なので、全力投球で捜査にあたることとなった。。。。。
3人も殺されていて、何の手がかりもつかめずに、お先真っ暗な捜査を解決するために、今から指示する通りに捜査をしてほしいと、、、綾小路警視は話を始めた。
(続編あり、、、「鬼姫分署https://www.ameba.jp/home
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