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しおりを挟む後日、私は学園の制服を着て、騎士団に顔を出していた。
「あ、ルーディア!
わざわざ来てくれたのか?」
「まあね。
にしても、よくメンバーに入ったね。
かなり驚いたんだけど」
「あー、俺も聞いてなかったからなぁ。
あ、とりあえず行くか?」
「ん」
私はカーフィスの言葉に頷くと、会場となっている場所へと向かう。
そこまで、アルトとユリアもついてきたのはここが学園ではなく王城だからだろう。
「ルーディア様、カーフィス様お待ちしておりました。
そこのお二人は……」
「回復術士、ルーディア様の騎士を務めております」
「お通りいただいて結構です」
二人とも問題なく通される。
城の中ならば当然だろうが。
「ルー、おはようございます。
そこの方々は?」
「ルド、おはようございます。
隣にいるのは、私と同郷のカーフィスです。
後ろに控えているのは、回復術士としての私の護衛を務めるアルトとユリアです」
アルトとユリアは、ルドに向かって頭を下げた。
「そうか。
カーフィスといったな。
二人は仲がいいのか?」
「何分、小さな村で、同年代の者は片手ほどしかいませんでしたので。
友人というよりも家族に近いです」
カーフィスが当たり障りのない返答をする。
確かに、既に私とカーフィスは友人とは言えないだろう。
一番近いのは恋人なのだろうが、さすがに言う訳にはいかない。
「あ、カーフィス。
村長からの手紙にカーフィスが手紙すら送ってこないって文句が書いてあったんだけど」
「あー、悪い。
じいちゃんのこと、忘れてた」
「はぁ……そうだろうと思った。
流石はバカーフィスって呼ばれてるだけあるよね」
「だから、そう呼ぶのはお前くらいしかいないだろうが!」
……今更だが、これはかなり不味いのではないだろうか?
カーフィスが隣にいるせいですっかり素が出てしまった。
そして、それをルドやシェードに見られた。
「ルー、それが素か。
これからはそれで話せ。
いいな?」
「ルー、良いですね?」
「……善処します」
あくまでも善処するだけでやるとは言っていない。
詐欺みたいだが、問題はない。
しばらくして全員が集まると、自己紹介から始まり、次にタッグバトルのペア決めとなった。
「何か希望のある者はいるか?」
「では、私から宜しいでしょうか?」
「あぁ」
運行役の騎士団長の言葉に私は希望を口にした。
「では、私とカーフィスをペアにしていただけませんか?」
「なに?」
「私とカーフィスは同郷の幼馴染ですし、一時期は私の専属護衛として、共に戦ったこともありますから」
「あぁ、そうだったな。
カーフィス、お前はそれでいいのか?」
「はい。
ルーディアは一人では何をしでかすか分かったものではないので」
カーフィスの余計な一言に私は思い切り足を踏んずけてやった。
「いっ……!?
ルーディア、足を踏むのやめろ!
ヒール履いてるせいでかなり痛いんだぞ!」
「カーフィスが余計なことを言うから悪い。
このバカーフィスが」
「はぁ!?」
「なに?
久しぶりにやる?」
「上等だ!」
もうこの際、素が出ているだとかは気にしない。
ただ、カーフィスを後悔させる。
「ルー、お前はいつからそんな好戦的になったんだ!」
「落ち着いてください、ルー!」
「落ち着かぬか、この馬鹿者が!」
「面白そうじゃんか!
俺も参加させろ!」
「お前まで入ってくるな、グラン!」
「え、えっと……や、やめてください?」
私とカーフィスのせいでカオスな現場になってしまった。
……これも全てカーフィスが余計なことを言うからだ。
「ふふっ、好戦的だなんて……。
まさか、そんなはずありません」
「隊長、俺は十分落ち着いてます」
「「「嘘をつくな!」」」
嘘だなんて、そんな決めつけるのは良くないと思うんだ。
「私はただ、カーフィスとの連携をとるために正確な実力を測っておきたかっただけです」
「俺も、ルーディアがどれだけ動けるようになったか確かめたかっただけです」
こういった時だけは気が合うのです。
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