24 / 87
文化祭準備
しおりを挟む文化祭まで残り1ヵ月を切り、更に仕事の量が増えてきた頃、クラスの出し物である『コスプレ喫茶』の準備中に兄が来た。
「咲夜!
手伝う事はないかい?
可愛い咲夜の頼みなら何でも聞くよ。
あぁ、そうだ。
咲夜に会いに来る前に咲夜の好きなマカロンを買ってきたんだ」
兄はそう言って差し入れのマカロンを私に手渡してきた。
……大学はどうしたのだろうかという疑問があったがどうせそれを言ってもはぐらかされるだけだろう。
まだ講義があるはずなのに……。
この兄相手に気にしても無駄なんだろうけどさ。
「ありがとうございます、お兄様。
ですが、教室の方へは来ないでいただけると……」
「な、な、何でだい、咲夜!?
も、もしかしてあの害虫共のせいかい!?
だとしたら大丈夫、僕がちゃんと駆除するから!
二度と咲夜の前に現れないようにちゃんと駆除するから!
だから冗談でもそんな事を言わないでくれ!!」
……少しどころか結構引いた。
我が兄ながら怖すぎる。
これさえ無ければ良い兄なのに……残念だわぁ……。
害虫共って…。
駆除って……。
しかも、天也と奏橙を指さす…いや、男子全員を対象にするのやめようよ。
「……悠人先輩、聞こえてるんですが…」
「…害虫って言うの辞めませんか……?」
天也と奏橙がそれぞれ顔を引き攣らせながら進言するが兄はそれを気にした様子もなく私の肩を掴んでいる。
私は顔を引き攣らせないようにしながら、用意していた言葉を口にした。
「お兄様、私の言葉が足りず申し訳ありません……。
当日に楽しんでいただくためにも知られたくないんです…。
私はお兄様に楽しんでいただきたいのです……。
ですから当日までは来ないでいただけると……」
「さ、咲夜!!
…………………か」
……か?
兄が震えているかと思えば何か枷が外れたかのようにバッと顔を上げ私は兄の腕の中に引き寄せられた。
「……へ…?」
そんな言葉は誰にも聞かれる事なく兄の声でかき消される。
「可愛い!!
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!!
可愛すぎて辛い!!
咲夜が天使!!
いつも以上に可愛い!!
このまま持ち帰りたい!!」
……兄が壊れた。
マカロン、机に置いといて良かった。
これじゃあ、きっと潰れちゃってただろうし。
兄の暴走はまだまだ続いている。
「咲夜、僕のためにそこまで考えていてくれただなんて!!
咲夜は天使よりも可愛くて優しい!!
絶対に誰にも渡さないからね!
大丈夫、咲夜は僕が一生養うよ!
可愛い咲夜を見た男の目はくり抜くから!!
咲夜に触れた男は僕が殲滅してやるからね!!」
……兄の暴走がここまで怖いと思ったのは初めてだ。
何故兄はシスコンになってしまったのだろうか?
私はどこで失敗したのだろうか……?
ふと思い出したのはゲームのシナリオの事だった。
……私を殺そうなんて考える奴がいたら絶対、私より先に兄にやられるんだろうなぁ……。
と、思ったのだ。
ただ、天也と奏橙が危険なんだよね。
「……咲夜、悠人先輩どうするんだよ…」
教室の中央で未だに暴走中の兄を見て、全員の作業が止まっていた。
そして、そんな兄に抱きしめられたままの私。
そこに、先生が入ってくる。
ガラッ……ガンッ!!
先生に見捨てられた。
先生は中央にいる私と兄を見て、固まっていたがすぐに、勢いよく戸を閉めてしまった。
……助けてくれてもいいと思うんだ。
ガラッ……。
先生は再び入ってきた。
「……何やってんだ。
クラスを間違えたかと思ったぞ……」
「……先生、助けてください」
……本当に助けてほしい。
………兄の魔の手から。
「……まぁ、その…なんだ?
………強く生きろよ、海野…。
兄妹の仲が良いのはいいことだ」
見捨てられた……。
完全に見捨てられた…!!
「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い」
怖い!?
呪いみたいだ。
私もそんな兄の様子に顔を引き攣らせるが兄はそれに気付かない。
「お、お兄様!
お兄様、そろそろ離してください!」
私は兄を引き離そうとするが兄は全く離れなかった。
……これが力の差というものなのだろうか?
「あぁ……咲夜の声も可愛い……。
鈴みたいに透き通って綺麗な声だ……。
しかも髪がサラサラだし……」
……兄が変態のように思えてくるのは何故だろうか?
それよりも、誰か見てばかりいないで助けてはくれないだろうか?
「……悠人先輩、そろそろさく…」
シュッ…と天也の顔の真横を通ったのはカッターだった。
……どうすればあぁなるのかは分からないが……。
カッターが見事に壁に突き刺さっていた。
……カッターって壁に突き刺さるんだぁ……。
と他人事のようにしているのは実感がわかないというだけである。
現実逃避でもあるが。
「……その口で僕の可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い咲夜の名を呼ぶな、害虫」
兄は冷たく言い放つ。
「お、お兄様!?
何を言っているんですか!?
物理は駄目です!」
「咲夜は気にしなくていいよ。
害虫を駆除するだけだから……ね?
……物理じゃなければいいんだね」
いやいやいや!!
ね?じゃないよ!!
怪我でもしたらどうする気だったの!?
「物理以外も駄目ですっ!
お兄様、そろそろ作業に戻りたいのですが………」
「わかったよ。
咲夜、僕は外で待っていることにするよ」
「ありがとうございます、お兄様」
兄は名残惜しそうにしつつも私を離し教室を出ていった。
そして暫くの間、教室に沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは天也だった。
「……咲夜、悠人先輩の病気悪化してないか?」
「……申し訳ありませんわ…。
私でもお兄様が怖いと思いました…」
再び沈黙が流れ、奏橙が発言した。
「悠人先輩も行ったし…作業に戻ろうか」
その声により皆は作業を再開する。
………本当に兄のせいで申し訳ない…。
ちなみに私と愛音を含めた女子がメニューを考えていた。
「飲み物は決まりましたし残りはお菓子などですよね…」
時間がかかりすぎるのも駄目だし…。
材料費がかかりすぎるのも駄目。
さて、何があるか……。
「クレープはどうですか?」
そう提案してきたのは愛音だった。
だが、クレープか…。
「クレープなら他のクラスが外でやるそうですよ?」
「そう…ですよね……」
クレープならいくつか種類をおけるし、生地は前もって作っておけるか。
……って…これ、生地でまく必要無くない?
お皿に広げれば盛り付けとかも綺麗に見せられるし。
それに、そうすればまく時間の短縮にもなる。
他のクラスがクレープを出しているとはいえお皿に広げたりはしないだろうから大丈夫じゃないか?
「私はいいと思います。
クレープは通常、巻いてあるでしょう?
ですが、生地を巻かずにお皿に広げ盛り付けをすれば珍しさもありますし…。
どうでしょうか?」
「「それです(わ)!!」」
その2人の勢いに推され仰け反ってしまう。
「味は、イチゴとチョコに致しましょう。
あとはプチパンケーキとかどうでしょう?」
「中にメープルなどを入れるのもいいですよね!」
「持ち歩きも出来るようにカップにいれて販売するのはどうでしょうか?」
「そうですね!」
それからは色々と論議を重ねていた。
……私を抜いて2人で、だが。
私、ここにいる必要ないんじゃないかなぁ、などと思っていた頃、天也が声を掛けてきた。
「咲夜、こっちを手伝ってくれないか?」
「そうですね。
愛音、蘭奈さん、あとはお願いしてもよろしいでしょうか?」
「勿論ですわ」
「任せてください!」
大丈夫そうなので私は席を立ち、天也の手伝いに向かう事にした。
奏橙と天也が2人で決めているのは費用の事だ。
「悪い、咲夜。
費用なんだが……割り振りが決まらないんだ」
…あぁ、そういう事か。
テーブルとイス、食器類は食堂から借りてくるとして……。
その申請も必要だったよね。
なら、それは早めにしないといけないよね。
「それは、後で個々の係の責任者に希望を聞き、提出してもらいましょう。
その希望に沿って決めればいいと思いますわ。
小物系統は既に準備を始めなければいけないものもありますしそれだけ簡単に決めてしまいましょう。
それと、テーブルやイス、食器類の貸出申請はもう行いましたか?」
「いや、まだやってない」
「では、私が行って来ますわ」
「俺も行く」
「じゃあ、2人に任せるよ。
僕は希望を取っておくから」
と、いう事で私と天也は2人で職員室に向かっていた。
担当の先生に申請を出すためだ。
「…咲夜、マナー違反になるのは分かっているが……。
文化祭終了後のパーティーで俺のパートナーになってくれないか…?」
私はそれに驚き持っていた書類を落としてしまう。
慌てて2人で書類を集めると、天也はもう一度、パートナーになって欲しいと言ってきた。
「…駄目か?」
「………少し驚いただけですわ。
ですが…何故いきなりそんな事を……?」
「何故だと思う?」
私の問に天也は笑ってそう言った。
あれだろうか?
天也の友人が少ないのが関係しているのだろうか、そう考えてはみたものの私でなく愛音を誘えばいいのに、という考えに否定される。
それとも、愛音を誘ったが既に先約がいたのだろうか?
それとも、前提である天也の好きな人が違うのだろうか?
その人には既にパートナーがいるのだとしたら……。
だとしたら辻褄が合う。
それが表情に出ていたのだろうか?
「おい、その可哀想なものを見る目はやめろ……」
と言われてしまった。
「咲夜、改めて頼む。
俺のパートナーになってくれ」
「…分かりましたわ。
精々、足を踏まないように気を付けるようにしますわ」
「…ダンス、苦手なのか?」
「………私が何故、他の方とのダンスをお断りしていると?」
……私は何故かダンスだけは出来ないのだ。
だからこそ、いつも兄にエスコートを頼んでいた。
……まぁ、誘われ無かったというのもあるが。
兄と踊れば苦手なのは他の人にバレないし、兄が他の男子から守ってくれていたのもある。
「はっ…ははっ!」
天也に笑われたため睨みつけてやると更に可笑しそうにした。
イラッときてむこう脛を蹴り上げてやろうかと天也の背後へまわると天也はようやく笑うのを辞めた。
「悪い、咲夜がダンスが苦手なんて思わなかったんだ。
咲夜でも苦手なものがあるなんて思って無かったからな」
「後でむこう脛を蹴り上げてさしあげますわ」
「それだけはやめろ!!
…ダンスも俺がリードするから大丈夫だ」
天也は私から顔を背けてしまった。
私が顔を覗き込むと天也の顔が赤く染まっていた。
…どうやら照れていたらしい。
そのまま会話も特に無く職員室まで行き、提出をし教室へと戻った。
準備が終了すると同時に教室へ兄が入ってきた時には本当に呆れたが。
もう怒る気にもならなかった。
10
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる