王族なんてお断りです!!

紗砂

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本編

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何をもって、名を穢したというか、ですか。
確かに、抽象的になってしまいますからその質問は良い質問だと言えるでしょう。
とはいえ、


「そう、難しく考えなくとも大丈夫です。
ただ、あなた方の起こした行動により、フィーリン商会の評判が落ちる、などということが無いようにしていただければそれで問題ありません」

「それだけでいいのか?
いや、けど俺たちは前科持ちだ。
そんな俺たちが働くだけで不利益になるんじゃないか?」

「問題ありません。
フィーリン商会では、公正したのであれば前科持ちであろうと関係なく雇用していますから。
勿論、働きによっては昇給もありますし、責任者を任せることもあります。
フィーリン商会は、孤児であろうと、スラム育ちであろうと、前科持ちであろうと関係なく、その実力により判断します。
来るもの拒まず、去るもの追う、それがフィーリン商会の在り方ですから」


私が調べたところによると、前科持ちの方が再犯を犯すのは、仕事にありつくことが出来ず、生活出来ない状態にあるから、という理由が大半でした。
ならば、どうすればいいのか。
それは、そういった方々が働ける環境を作ればいいのです。
そういった面でも、国や人々にとってフィーリン商会は重要な役割を果たしていました。


「アリス、聞いていましたね。
この3名を見習いとして、フィーリン商会エリンスフィール王国支店への所属とします。
アリス、申し訳ありませんがリアム、ルシュカ、シャールの3人を呼んできてもらえますか?」

「承知致しました」


アリスが退室してからすぐに、私の呼んだ3人がやってきました。


「エリス様!
お呼びと伺いましたが、どうかなさいましたか?」

「また、どこかに行かれてしまうのですか!」

「なっ……次こそは私をお連れください!」


この3人は相変わらずですね。
これがなければ良いのですが。


「紹介します。
この3名は今日から見習いとなったイルフェ、レオ、リュカです。
あなた達が、この3人の師として教えてあげてください。
いいですね?」

「僕が、師?」

「私が、ですか」

「うー、私が師匠だなんて無理ですよぉ……」


やはり、嫌なようですね。
師となれば面倒事も多くありますから仕方ないのですが。
その分給料を上げているのですが、やりたがる人物はかなり少ないのです。
ですが、それでも私がこの3人を選んだのは理由があります。


「ならば、仕方ありませんね……。
この3人に関しては、報告の際に私のもとまで来てもらうことになりますから、あなた達ならば、と思っていたのですが、残念です」


少し、視線を下に向けて口にすると、シャールがはいっ、と手を上げました。


「私、やります!
やらせてください!
えへ、エリス様の部屋で2人きり……。
えへへ」

「なっ、僕もエリス様からのご期待に添えられるよう、精一杯やらせていただきます」

「先程の件、謹んでお受けさせていただきます」


私の部屋に、と言えば案の定了承してくれました。
やはり、この3人は扱いやすくていいですね。

少し心配ではありますが、私がこの3人に助けられていることは確かなのです。
本店のみの頃から付き従ってくれている3人なので信頼も出来ますし、任せられるか、といえばその点は安心なのです。
ですが、問題は私の信者へと育て上げそうなところです。
そういったことはないと信じたいですね。
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