戦乱の世は終結せり〜天下人の弟は楽隠居希望!?〜

くろこん

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京都編

あれが大将!?

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 予定されていた宿に戻ると、そこには松井宗信がいた。

 なんやねん、マジで。

 休ませろ!

 「お休みしたいところ失礼しますぞ、御隠居様」

 「ほいほい、テキトーにやって」

 「急に雑になりましたな!?」

 私は畳に布団も無いのに寝っ転がりだらしなく横になる。

 武士としては余りにもだらしが無い格好だ。

 いや、まぁ松井だし別に良いかなと思う次第です。

 「全く、まぁ良いでしょう。用件を先に言いますよ」

 「ほいほいー」

 「大友より我らへ文が届きました」

 「その話知ってる、イスパニアが攻めてくるって話でしょう?で私をこき使おうとしてるんでしょ辞めてよそういうの。私ただの隠居だよ?こんな爺に無理させないでよ殿は鬼畜かこの野郎無理無理帰れ絶対参加せんからな」

 「凄い早口ですな」

  皮肉か?こうでもしないと私の願いというものはいつも聞き届けられないからな。

 「ま、いすぱにあの動きに関して捉えていたのは当然として」

  なんでさ、さっき聞いたばかりだわ。

 「我らの間今川では、御隠居様が西方の大将になる為に帰京されたのだともっぱらの評判でございます」

  「なんで!?」

 絶対やなんだけど、鎧も無い、刀も無い。

 戦う気も無い奴になんでやらせるの?

 どうしてこうなったんだ、私はただ久しぶりに京に帰って来ただけなのに。

 ハンゾーのいる奥州が1番居心地良かったな。

 「普通に嫌なんだが」

 「しかし御隠居様で都合が良いのもまた事実なのですよなぁ」

 「話聞いてる?」

 いや、なんでや氏真行けよ!

 「殿は2年前流行病に倒れられております、その後もやや体調に不安がございまして・・・・」

 「なら、仕方ないか」

 項垂れる、うげぇ...

 「では、殿の御子息たる」

 「はい、義以よしもち様が行くことになるかと思います」

 あ~~~~!!

 やっと思い出した、罠丸の隣にいた気弱そうな奴。

 あれかよ!!総大将!!

 やばすぎない?

 会うの久々だから忘れてたよ、影も薄いし。

 「で、私がこの場に来たのは義以様の補佐をお願いしたいと言うことです」

 「断る」

  いや、そもそも戦場が嫌いなんだよ?私

 なんで行かせようとするの?

 「なるほど、補佐では不服と申されますか」

 「はい、違います」

 駄目なのは戦ね。

 「しかしそこを曲げて頼み申す!この戦が日本の一大事だと言うことは重々承知しております。しかし、この戦で義以様の名を上げれば次代も日本は安泰でございましょう!」

 日本じゃ無くて今川だろう、そう言いたい気持ちを私はぐっと堪えて目の前で土下座する宗信を見る。

 断りずらいな...

 老人が震えながら土下座をしている、精神的にキツイわ。

 あと、一個言いたいんだが私はそもそも補佐でも大将でもどうでも良くて参戦したく無いんだけどねまず。

 「御隠居様、お頼み申す・・・・」

  ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!








 









 「で、引き受けちゃったの?」

  「おん・・・・」

 「桃ちゃん、相変わらず押しに弱いよね~」

 「め、面目無い・・」

  引き受けちゃった、しょんぼり。

 いすぱにあ軍に対する西方面の大将、本来ならばそれは名誉な職業だ。

 今川の家臣たちが危惧していたのは、私がその職を望んでいるにも関わらず今川が勝手に大将を義以様に決めてしまったので私が怒っていると思った訳か。

 野郎、全然ベクトルの違うところで争ってやがる!

 何故だ、何故誰も私の考えを理解してくれないんだ・・・・

 目の前ですげーだらしない格好をしながらお菓子を食っているのは千代だ、私は呆然としながら正座をしている。

 上下関係がまるで逆だ、まぁそんなこと気にする間柄じゃ無いしな。

 同い年だし。

 「桃ちゃんねーそういう時はビシッと断った方が良いのよ!お人好しもいい加減にしないといつか酷い目に遭うんだから!」

 「あぁ・・・・」

 違うんだ千代、言ってるんだよ。

 皆聞いてくれないんだ。

 まるで恋愛モノの鈍感主人公並みに話聞いてくれないんだよね!

 もう泣きそう、頭痛いわ。

 「まぁ良いわ、桃ちゃんは酷い目に遭う度に強くなるから」

 人を某戦闘民族のように言うのは辞めて欲しい。

 「で、いつ行くの?」

 「なんでお前が行くみたいになってるんだ?」

 「だって私行くし」

 「駄目です」

 いや、駄目でしょう。

 幼馴染みを戦場に向かわせられるか?

 答えはNOだ、千代には京都に残って貰う予定だ。

 戦闘スキルの無い千代が戦争にいったところで役に立たないしね、護衛は慶次と幸村だけで十分でしょ。

 私見てるだけだろうし。

 「えー新しい爆弾使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい使いたい!!」

 目の前で千代がバタバタ暴れている、見た目は幼女なので可愛らしく見えるが中身はおばさんなんだよなコイツ。

 幸村が見たら動揺しそうだけどな。

 「あー、新しい武具揃えないとなー」

 馬はあるから良いが、刀などはまた新しく用意しなければ行けない。

 これ、買いに行かなきゃ行けない奴かな?

 めんどくさいなぁ、もう刀なんていらない時代になったと思ったのに。

 「もう良いよ、新しい爆弾向こうで使えないならここで使うから!」

 「すいません千代様その手を離して下さい、あっ何そのピン!ちょっとオーバースローで綺麗に投げて来るの辞めていやぁぁぁぁぁぁ死にたく無い!!!!」

 宿、半壊しました。

 
 

 


 
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